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『護王神社』で足腰の御守を新調 「京都できもの、きもので京都」vol.8

『護王神社』で足腰の御守を新調 「京都できもの、きもので京都」vol.8

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なんだかご縁があるとか、近しく感じられるとか、京都に馴染みの神社を持つのも旅の楽しさにつながります。

2023.12.23

よみもの

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毎年護王神社へお詣りして、足腰の御守をいただきます

ここ10年、私の家の鍵には足腰御守がついています。

家の鍵には足腰御守

きっかけは夫の京都土産。

「いのしし(私の干支)だから、なんとなくいいかなと思って」という他愛もない理由で買ってきたものでした。

いのししにまつわる護王神社

その後、京都にはいのししにまつわる護王神社があると知り、毎年こちらに参拝して、足腰御守を新調しています。

その間、軽いギックリ腰になったことが1度あるものの、毎日1万歩を歩けるのもこの御守のご利益だと信じて、今年もお詣りしました。

今年もお詣りしました

和気清麻呂を祀った、いのしし神社のご由緒

清麻呂公

清麻呂公は奈良時代後期から平安時代に活躍。清廉潔白なお人柄で、平安遷都に力を尽くした天皇の側近です。

弓削道鏡という法王が皇位を奪おうとしていたことを見抜き、身を挺して天皇を守った正義の人。

清麻呂を救ったのが300頭のいのしし

その道鏡の怒りを買い鹿児島に流刑される途中、刺客に襲われ歩けなくなった清麻呂を救ったのが300頭のいのしし。清麻呂の行く道を安全に誘導し、足の痛みを治したのです。

1年後、道鏡が失脚すると、清麻呂は都へ呼び戻され、晩年まで世のため人のため尽くしました。

狛犬ではなく、狛いのしし

その逸話から、護王神社には狛犬ではなく、狛いのししが建てられ、足腰の守護神として愛されているのです。

たくさんのいのししが

自分にとって近しい神社があると、京都旅が楽しい

いのししが現れた土地が、豊前国

300頭ものいのししが現れた土地が、豊前国。現在の福岡県東部の海沿いで、私が生まれ育った故郷なのです。

「豊前国生まれのいのしし年」である私にとって、勝手ながら、こちらの神社は自分のためにあるかのように思えるし、烏丸通の御所の西向かいという場所も気が良いように感じています。

「豊前国生まれのいのしし年」である私

こんなふうに、なんだかご縁があるとか、近しく感じられるとか、京都に馴染みの神社を持つのも旅の楽しさにつながります。

さらに、護王神社には清麻呂公の姉君、和気広虫姫も祀られています。

深く祈りたくなりました

宮中の女官として支え、戦乱で生じた多くの孤児たちを養子として育てた広虫姫。清らかで慈愛に満ちたお人柄で、歴代の天皇から厚く信頼されたとのこと。

ますますこの姉弟の像に深く祈りたくなりました。

辰年の初めに思うこと

地震によって、悲しく辛いものに

辰年のお正月は、能登半島を襲った地震によって、悲しく辛いものになりました。

帰省された家族を迎え、楽しいひとときを過ごしていらっしゃった方も多かったでしょうに。本当に心が痛み言葉が出てきません。

神様にお願いしたいことはただひとつ、被災地と被災された方々が、この苦難を乗り越えていけますように

当に心が痛み言葉が出てきません

私の愛する士乎路紬輪島で織られています。

能登上布や輪島塗の産地であり、在住の染色作家さんもいらっしゃいます。私も微力ながら、できる支援を継続的に行なってまいります。

この苦難を乗り越えていけますように

12月の半ばに、京都きもの市場金沢展示会にてトークショーをいたしました。

その時お会いした方たちからは、

「震災を理由に、きものを着ることを控えたりしないでほしい。いつもと同じように過ごし、発信してほしい。そのほうがホッとするし、希望が持てますから」

とメールをいただきました。

ヘリコプターが能登に向かう画像が添付されていました。

今日の着こなし

「竺仙」の展示会で選んだ江戸小紋

昨年の1月に「竺仙」の展示会で選んだ江戸小紋は、型は児玉博さん染は浅野栄一さん

錐道具彫縞というちょっと珍しい型で、かっこよすぎる縞が似合わない私にもこなせそうと思い、浅野さんご本人にも相談して色を決めました。

帯は年末から立春までの寒い時期によく締める寒椿、光琳椿の九寸名古屋。東京友禅の久呂田明功さんの作です。

椿の白と藍色、地色の淡い紫が私の持っている着物によく合い気に入っています。

今日の着こなし

冬の柔らかものには、輪奈ビロードの道行をよく合わせます。四角い衿より少しモダンに見えるかな?と思い、ホームベース型のデザインで仕立ててもらいました。

衿巻きはフォックスファー、きものを着るずっと以前から使っているものです。

ハンドバッグはヴィンテージのグッチ。中が真っ赤な革張りで、開けるときも気持ちが上がります。

ハンドバッグはヴィンテージのグッチ
長襦袢は百花の魁、梅柄

見えないかもしれませんが、年が明けましたら長襦袢は百花の魁、梅柄を着ます。

寒い季節にいち早く花を咲かせてくれる梅、今年は特に、早く春が来ますようにと祈りながら。

1月は新春のイベントに出かけることも多く、周りの皆さんもドレスアップされる場面が多いので、全体的に少し華やかに、を心がけています

撮影/弥武江利子

2023.05.23

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