何かと気ぜわしい12月ではありますが、今月は、東京都美術館『永遠の都ローマ展』、港区立郷土歴史館 特別展『ある図案家の仕事 －宮中の染織デザイン－』に行ってまいりました。

十数年前に塩野七生さんの『ローマ人の物語』を一気読みしてからローマにとても興味を持ち、一時期はギリシャ、ローマ熱に燃えていたことも。

世界的にもっとも歴史の古い美術館のひとつであるカピトリーノ美術館のコレクションを日本で一気に観れるということ、またカピトリーノ美術館のヴィーナスが初来日するということで、本当に楽しみに足を運びました。

永遠の都ローマ2000年の美から始まり、よくぞはるばる日本まで来てくれたという感謝とともに、圧巻のヴィーナスの曲線美を堪能してきました。

港区立郷土歴史館 特別展 『ある図案家の仕事 －宮中の染織デザイン－』では、富山県高岡市出身で富山県立工芸学校図案絵画科一期生だった図案家、中山冝一さんの活動を拝見。

晩年にご自身で作成されたという図案帖『國華』には、髙島屋から委嘱を受けて手掛けた宮中の品々の図案・下図・写生画が収められており、ひとりの人物が図案教育を受け、図案家として仕事をしていく過程を追体験いたしました。

少し大胆な？柄ゆきの着物も、イベントごとに合わせればTPO的にもぴったりな装いに。引き箔地の袋帯の上品さに後押しされて、大人の女性の気品とかわいさのバランスを満喫できるコーディネートとなります。

暖炉の火やクリスマスツリーを連想させる帯締め。

箔やぼかしの帯揚げは、着姿全体に華やかさや抜け感をプラスします。

クリスマスシーズンを目一杯楽しむには、ぜひお足元の草履にも金や銀を加えて。特別感を演出してみましょう。

雪降るような装いで、クリスマスシーズンを楽しんでみませんか？

着物には、心躍る季節にふさわしい愛らしさと美しさが詰まっています。

お気に入りの着物コーディネートで、笑顔はじけるホリデーシーズンをお過ごしくださいませ。

静物撮影／スタジオヒサフジ
着姿撮影／TADEAI 久野藍