商品番号:1567065
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
老舗であり、またその意匠と織の技術は
西陣でも一目おかれる名門、大庄弥さか。
大文字屋庄兵衛の名のもと、よきお品を作り続けていらっしゃいます。
本品はその大庄弥さかの掘り出し品。
滅多とご紹介の無い九寸帯を仕入れて参りました。
古典に立脚しながらも、現代の感覚に寄り添う洗練された構成は、
名門の名にふさわしい格調と気品を備えています。
本来はごく限られた先にしか流通せず、そのお値段もかなりのもの…
お目に留まりましたらどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
張り感のあるしなやかな紬地。
シックな御召御納戸色を基調として、流水を織り描き出して。
元々は近衛家陽明文庫より皇室に献上され、
宮内庁三の丸尚蔵館に納められた和歌色紙の料紙の文様。
光を受けて落ち着いた地色に金糸の光がほどよく映え、
控えめながらも確かな存在感を放ちます。
格調を保ちながら、色無地や小紋、紬など幅広い装いに調和しさりげない上品さを添えます。
帯だけが引き立つわけでなく、合わせる着物に溶け込みながら奥行きを感じさせ、
あらゆる着物を着尽してこられた着物巧者の方にもきっと喜んでいただけると思います。
この風合いが画面上でどこまでお伝えできるかわかりませんが、
自信と責任をもっておすすめいたします。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 大文字屋庄兵衛について 】
元禄年間から300年以上続く大文字屋庄兵衛。
通称として大庄弥さかの方がご存じの方が多いかもしれません。
西陣でも最も古い機屋の一つに連ねる名門。
当代で10代目となる【大庄】さんの帯は京都問屋のあいだでも
ごく限られた先にしか流通せず、そのお値段もかなりのもの。
数多ある西陣機のなかでも、
知る人ぞ知る老舗名門機、大文字屋庄兵衛。
繊細な織りの技と、高い意匠力、その原点は…
徳田義三氏より受け継がれる図案と思想、そして現代に通じる一条の帯を創作していらっしゃいます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約3.55m
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、お茶席、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。