【ぎをん齋藤　齋藤織物】
高級西陣手織り唐織九寸名古屋帯
文化庁文化財保存技術指定
江州だるま糸使用
「七宝くずし」
千年の技が咲かせる王朝美の継承者。
唐織の真髄を別誂えで。

【　仕入れ担当　田渕より　】
千年の西陣の技を今に伝える、稀有な存在。

祇園の美意識を体現する、染と織の名門「ぎをん齋藤」。
そのぎをん齋藤の織を担うのが今回ご紹介が叶った「齋藤織物」でございます。

文化庁文化財保存技術にも指定される唐織の最高峰、
重厚さの中にもしなやかさを宿す九寸名古屋帯。
王朝の美意識と現代の洗練が交わるような、気品高い一条です。


この作品との出逢いは懇意にしている帯専門の産地問屋さんからのご紹介で
西加茂にある齋藤織物さんの工房へと伺ったことが始まりでした。

膨大な図案のアーカイブを眺めてながら織手さんからお話を伺う中で、
別注してみませんか？とのお声を頂き…
資料の中から図案を厳選し、織手さんと共に配色を吟味し、
製織の依頼から半年以上を経て、こうしてご紹介が叶いました。


祇園の町に根ざした雅な文化性、
宮廷文化・王朝美の継承者としての品格を…
どうぞお手元でご堪能下さいませ。


【　お色柄　】
地色は澄み渡る空のような水色。
経糸にだるま糸を用いて、薄手ながらも張りを感じる帯地でございます。

お柄には実に立体感ある七宝崩しの意匠。
丸みある糸質が光を柔らかく受け、見る角度で奥行きを感じるほどの織りの表情。
絹本来の光沢感をいかすため、限界まで撚りをかけずに
齋藤織物ならではの熟達した職人の手で織り上げられております。

格式ある場にふさわしい気品を備え、付下げや訪問着にはもちろん、
無地感のお着物にも映え、場の雰囲気を静かに格上げしてくれます。

伝統に裏打ちされた確かな技と美が息づく、
高い完成度を誇る逸品。

多くの愛好家、専門業者から絶大な信頼を得る唐織の真髄を…
この機会にお手元でご愛用頂けますと幸いでございます。


【　齋藤織物について　】
創業は天保年間、
百七十年の歴史をもつ祇園を代表する高級呉服店『ぎをん齋藤』。
祇園町の芸妓、舞妓の花柳界をはじめ、
料亭の女将や茶道・華道などの世界でも多数のご贔屓を抱えていることで知られる一流の呉服店です。

そのぎをん齋藤のイメージを形にし、
帯制作として自社製造織元で生み出してらっしゃるのが、齋藤織物。

斎藤織物の物づくりの根底には、徹底的に素材にこだわり、
人間の手のぬくもりが感じられる技術が流れています。

おいしい料理には新鮮な食材が必要なように、
帯作りにもいい素材が必要です。
かなりのこだわりを持ったグルメが増えていますが、
着物通の方でも、 帯の素材にまで
こだわりを持つ方は少ないのではないでしょうか。

斎藤織物の素材へのこだわりは、
世界中どこへでも探しに行くほどの徹底ぶりです。
例えば、中国やブラジルで養蚕された繭をブレンドし、
機械で製糸した絹糸と、滋賀県浅井町で手製糸した絹糸では、
風合いや発色においても大変大きな差が生まれるなど、
徹底的に素材を研究し、最高の帯を作り上げることを使命としています。


【　江州だるま糸について　】
現在、全国で2ヶ所でしか製糸されていない貴重な絹糸。
1年に2回、つやのある春蚕と秋蚕の糸から取られています。
セリシンを多く含んだ繭から手引きしたこのだるま糸の特徴は、硬く
帯の経糸（たていと）に用いるとハリがあり、しなやかな風合いに仕上がります。

そのため、齋藤織物さんのボリュームのある唐織の緯糸（ぬきいと）を支えるのに適しており
齋藤織物のこだわりの一つとして、唐織の帯に使用されています。

織り上がりの特徴としては、地に縦すじ状の「さし」と呼べれるムラができます。
この「さし」や糸の太細による節ことが、桃山時代由来の手機「だるま糸使用」唐織の本物の証でございます。

バイヤー
田渕 健太

080-1503-2255

日曜定休、休日は翌出勤日に対応させて頂きます。