商品番号:1565992
(税込)
【 仕入れ担当 竹中より 】
力強く、古典を踏襲しながらもどこか新しい。
西陣の帯の中でも、名高き【 龍村平蔵 】製の
箔使いが美しい、代表的な『 縅毛錦 』の
特選袋帯のご紹介です。
縅毛錦は初代龍村平蔵が1938年(昭和13年)に
丸帯として発表し、代々織り継がれてきた
永遠の傑作とも言える龍村平蔵ロングセラーのデザイン。
裏表継ぎ目のない本袋で織り上げられており、
界切線ひとつをとっても凝ったお品で
裏太鼓とよばれる、お太鼓の裏にあたる箇所
(二重太鼓をお締めいただいた際にかくれる部分)にも
お柄がつけられた贅沢な仕上がりとなっております。
華やかな絵緯糸使いと、迫力ある古典柄が
フォーマルのお席に印象的な帯姿を
演出してくれることでしょう。
【 商品の状態 】
リサイクル仕立て上がり品として仕入れましたが
締め跡もわずかな美品でございます
【 お色柄 】
どこまでも深まりゆくような黒色地に、
壮麗なムードをまといつつ織りあらわされる鎧の縅模様。
ヨキモノであることがひと目で分かる重厚な太箔使いにてあらわされ、
多彩を織りこみながらもまとまりのあるコントラストは
一目でたつむらとわかる仕上がりです。
御存知のように 鎧の柄は身を守る-厄除け、吉祥の意もあり
フォーマルシーンでも重宝される意匠です。
悠久の美をもって末代までお譲りいただける美術工芸品的なひと品です。
名門の名に恥じない、ひと目でわかる名門龍村の織美への感性。
独特の緻密で大胆な、歴史に残る卓抜した芸術美は本当に見事です。
終生ご愛顧いただける作品として、どうぞ大切にお締めくださいませ。
どのような場でも自信をもってお召しいただけることと存じます。
龍村の美の心をどうぞ心ゆくまでご堪能くださいませ。
本物志向の方にお届けいたします。
または美術品のコレクションのひとつとしてもどうぞ!
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.25m(短尺 関西仕立て
柄付け:三通柄
本袋帯
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、初釜、観劇 など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下、色無地 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。