商品番号:1527438
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
紅型を、昭和期を代表する染色家である城間栄喜氏。
紅型宗家14代目として、昭和三年に父・栄松氏の家業を継ぎ、
壮絶な沖縄戦を経て紅型の再興に尽しました。
長男である城間栄順氏を始め、玉那覇有公氏など
門戸を開いて多くの紅型師を育て、現代紅型の礎を築いております。
その氏による絶品中の絶品。
未仕立て新品では初のご紹介となります。
麻地に藍型によって意匠を表した希少な全通九寸帯を仕入れて参りました。
経験上、このような作品は二度三度と出会うことが難しいものでございます。
涼漂う地に印象的に染めあらわされる紅型名匠の作品を…
紅型に懸ける熱い想いと共に感じて頂ければ幸いでございます。
【 お色柄 】
ハリのあるしゃりっとした麻地。
落ち着いた深い藍色に染め上げ花に鳥、蝶の意匠を藍型による藍色の濃淡色にて染め上げました。
陰影のつけられた藍の濃淡に、 風雅な世界観が光ります。
琉球の伝統に思い馳せつつ、後姿に、凛と。
蒸し暑い日本の夏にもすうっと、涼風が吹きぬけます。
珠玉の藍型夏帯…
一生もののおひとつに、どうぞ大切にご愛用下さいませ。
【 城間栄喜について 】
紅型三宗家城間家14代
沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者
1908年沖縄県・那覇市生まれ。
琉球王朝時代から続く紅型の三大宗家のひとつ、城間家の14代目。
廃藩置県や第二次世界大戦といった歴史の波によって
一時、紅型の技は消え去ろうとしていたが、
終戦後、その技の復興に努めた。
後継の育成にも力を注ぎ、現代紅型の礎を築いた。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
麻100%
長さ約3.45m(お仕立て上がり時・短尺)
おすすめの帯芯:夏用綿芯
全通柄
ゑり善扱い品
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 小紋、織の着物、上布など
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
また撥水加工はおすすめしておりません。
★名古屋仕立て(税込13,750円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。
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