商品番号:1527217
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
素材のぬくもり、おだやかな自然のお色。
西陣の超逸品もんやさん、『泰生織物』による大変希少な作品を仕入れて参りました。
生皮苧(きびそ)を使用した八寸帯のご紹介です
一見すると、何の変哲もないような紬帯かと思われるかもしれませんが、
繭の外側である、最初の糸であり柔らかな光沢感と、
野趣に富んだ味わいを生み出すきびそ。
真綿のように織り辛く、製造も現在では殆どございません。
この価値をお分かりいただける、
おしゃれにこだわりをお持ちの通の方に愛でていただければ幸いです。
【 お色柄 】
地風は真綿に近い、ふうわりざっくりとした表情。
その上質な紬地には生皮苧糸を一部に織り込み、
深い藍色の無地にて間道を全通に織りなしました。
織り手の心が込められた…
自然で温かみのあるお色でございます。
見つめるほどに不思議な錯覚に囚われるような…
無限の奥行きと共に、温もり溢れる本当に美しい仕上がりです。
【 泰生織物について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.8
1836年(天保7年)創業
1957年(昭和32年)設立
前身は明治期の西陣屈指の機屋・泰成織物。
1957年に「新たに生まれる」の意を込め
「泰生織物株式会社」を設立。
高級工芸帯地の織元として現在に至る。
織技術・締めやすさへの工夫にはじまり、
絹と箔をたくみに用いながら意匠力、
独自の配色など有形無形の技と品質に
こだわりを持って帯を製織している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.8 泰生織物謹製
全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
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