商品番号:1527211
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
山形県に流れる最上川の上流にある白鷹町。
霊鳥白鷹がその由来である町だけに残された技法を受け継ぐ
『佐藤新一』氏の工房『白たか織』。
今回は滅多とご紹介のない「きびそ」の作品を仕入れて参りました。
聞きなれない方もいらっしゃるとは思いますが、
繭の周りの不均一な所を取り除く工程で出てくる通常糸にならない部分。
繭から糸を引く際の不必要な部分ですが、その素材を用いた御品です。
もちろんのこと製糸だけでも現在できる職人さんは少なく、
真綿のように織り辛く、製造も現在では殆どございません。
難しい素材を白たか織の高い技術にて創作された一本でございます。
おしゃれにこだわりをお持ちの通の方に…
自信をもっておすすめいたします!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
ざっくりとしつつ、絶妙なハリとしなやかさも感じさせる帯地。
色とりどりの糸を駆使して、
遠目に藤色、白藤色、梔子色の三色の横段を織りなしました。
冬は雪深く外界から半ば閉ざされた機屋さん。
古伝の技法を頑ななまでに守り、
焦ることなく一反一反丁寧に織り上げられております。
織りのひとつひとつ、心込めて織り上げられた雪国のおりものです。
無論、その工程のほとんどが手作業にて行われております。
素朴な表情ですが現代の情景にも馴染む洒落感は
重宝していただけることと思います。
この一点が、本当に大切なお品。
この機会に是非ご検討くださいませ。
【 白鷹織(置賜紬)について 】
山形県の伝統的工芸品に指定されている
「置賜紬(米沢織、白鷹織、長井紬)」
と総称されている織物の中の一種。
白鷹町でつくられる先染め織物の総称として
「白鷹紬」とも呼ばれ、約150年の歴史をもち
絣織物の産地では日本の最北端に
位置することから「北限の絣」とも呼ばれる。
長井紬とその発祥を同じくし、米沢藩が領内を
青苧(あおそ)や紅花といった材料の生産地から、
自給自足の絹織物産地に変えたことで始まった。
明治中期からは長井と同様、白鷹でも
「米琉絣」の織り上げはあったが、明治後半に
栃木県足利の技術者から学んだ「板締め」を導入
した事で緻密な絣文様を実現。
白鷹織には独特のシボを持つ「白鷹御召」と
経糸と緯糸を板締染色の技法で染め上げ
小絣模様を表現した「米琉板締小絣」がある。
現在白鷹織の製織を手掛けている工房は
白鷹町にある2軒のみである。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
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