商品番号:1525180
【 仕入れ担当 中村より 】
近年、雑誌掲載も多い氏の作品。
有公氏にも負けない素晴らしい作品も多く制作されております。
決して早くはない33歳での工房入り。
そこから7年後には伝統工芸展の新人賞、
その翌々年には日本工芸会奨励賞を受賞するなど素晴らしい才能を発揮されていますが
そこに至るまでどれだけの努力を重ねられたのか…。
人間国宝を父に持ち、厳しい世界に自ら飛び込んだ方の作品です。
上記のような経歴を語らずともその素晴らしさはお分かりいただけるかと存じます。
なんと今回のお品は有勝氏のお着物。
弊社でもご紹介はこれが2度目。
流通にほぼ回っていない本当の希少品でございます。
中でも氏らしい美しい色彩を存分にご堪能いただける傑作です。
自信をもっておすすめさせていただきますので、
まずはどうぞご覧くださいませ。
【色・柄】
白生地には、上質の浜ちりめん地を用いました。
ここまで総柄のお品となりますと、染める箇所が多い分、
訪問着などの柄付けよりも価格はぐんと上がってまいります。
一色一色の彩りが心に響くかのような…。
深い深い色彩美には、見るものの心を奪う特別な魅力すら感じさせます。
しなやかな浜ちりめん地は、
上品な藤色を基調として
パッと映える松竹梅の意匠を
紅型ならではの彩りの冴えにて表現いたしました。
沖縄の民族衣裳の奥深さをご堪能いただけることは間違いございません。
【 玉那覇有勝について 】
玉那覇有勝(たまなは ゆうしょう)氏は、1968年、沖縄県石垣島で生まれ、2001年に玉那覇工房に入られました。
祖父にあたる城間氏の作品にも触れながら、紅型の世界で人間国宝である父・有公を師に持ち、
これからの沖縄県伝統工芸を担う一人として活躍されております。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%
長さ13m 内巾37.5cm(裄丈71cmまで)
白生地には、特選浜ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 9月~翌5月(秋単衣から袷)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、カジュアルなパーティー、行楽など
◆あわせる着物 小紋、付下げ、色無地、御召、紬
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
この商品を見た人はこんな商品も見ています