商品番号:1525175
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【 仕入れ 担当中村より 】
出会った瞬間…。
その風合いとお色味に、思わず目を奪われました。
御覧ください。
経糸(たていと)に絹を使用したものとは全く異なりますこの風合い。
京都きもの市場でもこの20年間程で
すべて葛糸を使用した作品はまだ数本の掲載でございます。
日本工芸会準会員・小田島克明氏が率いるおだきんさんの一条。
小田島氏に実際にお話を伺いましたが、
ものづくりに非常にこだわりをもって
小千谷ちぢみの古くからある技法を活かして多くの作品を創作しておられます。
実際に産地に伺った際には職人さんも高齢化し、
機も古くなっているため、どんどん製作数が減っており、
次回のご紹介は保証できないお品でございます。
この独特の風合いをぜひお手元でご覧いただきたく存じます。
是非ともお見逃しなさいませんようお願い申し上げます。
【 色柄 】
程よいハリ感がありながらもやわらかな感触。
織り上った作品は、素朴な質感と自然味にあふれ、
おのずと心ぬくもるような表情に仕上がります。
ふっくりとしたなかにも地厚すぎない織り地の風情。
地色は自然な練色。
シンプルでやさしいなかにも、洗練された透明感がございます。
【 葛糸織 】
葛(くず)といえば…
秋の七草にも数えられ、その根は生薬である葛根湯に、
生成されたデンプン粉は葛餅などに用いられる、日本人には
とても馴染み深い植物。
山野に自生するその葛の靭皮(じんぴ)繊維を織り上げるため、
撚りにくく、裂けやすい、毛羽立ちやすい。
しかも200g(帯一本分)ほどの繊維をとるには、
10kg以上の生葛が必要で、他の自然布と同様に糸を取るのに
途方もない時間がかかります。
さらにその葛糸を織るためには、
高度な技術と精神力が必要とされるため、
経緯ともに葛糸を用いて織り上げられる本葛布は
大変生産数が少なく、希少でございます。
「絹になく麻になく木綿にもまたない味い」
と柳宗悦が称賛したその風合い。
自生の葛の茎の青く節間の長いものを選び採取。
皮の繊維を十分に処理した後糸をつむぎ、
手織りで織り上げる。
自然繊維の持つ魅力。
それは、人の手で真似の出来ない千変万化の表情をみせる、
ぬくもりの色彩に、独特の風合いがございます。
【 織元より 】
透明感と光沢が葛布の生命
独自の光沢を持つ葛糸作りには清流の水を欠かすことができない。
山野に自生する葛の蔓からとった繊維を糸にする工程では
常に水に晒す作業が必要となる。
あまりにも撚りにくく、あまりにも裂けやすく、そして毛羽立ちやすい葛糸織りには、
高度な技術と精神力が必要とされる。
保湿性・防水性に優れ軽くて張りのある特性が生かされ、
ここに帯として再生したその魅力は何といってもその透明感と光沢である。
手作り品の素晴らしさをお伝えできれば幸いです―
※帯地の性質上、お仕立ては【手かがり】をおすすめしております。
【 小千谷紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年9月4日指定)
新潟県小千谷市周辺で製織されている紬織物。
小千谷縮の技法を活かし、江戸時代中期に
織り始められた絹織物。
原料は玉糸と真綿の手紡ぎ糸を用い、
絹独特の光沢と肌触りの良さ、軽く
温かみのある地風が特徴。
手摺り込みによる緯総絣と呼ばれる、
緯糸(ぬきいと)に絣糸を用いて織られる
多彩な絣模様や縞、無地など様々である。
葛100%
長さ:約3.6~3.8m前後(お仕立て上がり時)
※仕立て長さをご指定ください。指定なき場合は3.6mで仕上がります。
小千谷織物同業協同組合の証紙がついております。
全通織
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 上布、夏の小紋、織のお着物など
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