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初めて着物を着るときの注意ポイント|振袖デビュー前のお嬢様も必見!

初めて着物を着るときの注意ポイント|振袖デビュー前のお嬢様も必見!

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初めて着物を着る方に注意したいポイントを動画とお写真で分かりやすくご紹介します。洋服を着ているときと同じような動作をしてしまうと、着崩れや汚れの原因となります。ポイントを押さえて、着物ならではの美しい立ち居振る舞いを目指しましょう。

1. 着物での立ち居振る舞いには注意が必要!その理由とは?

着物は洋服と構造が大きく異なります。

袖の袂(たもと)は長く、裾(すそ)もくるぶしまである長さ。帯も後ろでお太鼓の形に結び、さらに振袖であればボリュームを付けてリボンのように結び、背中を飾っています。

また着付けも洋服のようにボタンやジッパーで留めるのではなく、ガウン状のものを腰紐と帯を結ぶことで押さえ、体にまとっています。

そのため、洋服を着ているときと同じように活発な動作をしてしまうと、場合によっては着崩れたり、汚れたりする原因となります。華麗な振袖をはじめ、高価なものを身にまとうのですから、立ち居振る舞いにも十分注意が必要です。

ただし、難しく考えすぎて活動が制限されてしまっては本末転倒です。

これから紹介するいくつかの簡単なポイントをつかんでおけば、汚れや着崩れを防ぐだけではなく、着物ならではの美しい立ち居振る舞いにも繋がります。

2. 袖口に注意!

着物、帯、帯〆、帯あげ、バッグすべて/京都きもの市場

洋服と違い、袖口の部分が大きく開いている着物。

ドアノブや壁際の取っ手をはじめ、飛び出たものがあるところにすれ違いざまに引っかけて、場合によっては袖口が裂けてしまう……というハプニングが起こる可能性があります。

特に、大きく手を振って歩いたり、思い切り走ったりすると、その危険は倍増します。

歩くときの基本姿勢は、こちら。

・手は太ももの上に
・腕は胸より上に上げ過ぎない

この2点の動作に気を付けるだけでも、袖口を引っかけてしまうアクシデントの可能性を減らすことができます。

3. お手洗いには危険がいっぱい

着物着用時の注意点その3:お手洗い

着物を汚す可能性が高い危険スポットが、お手洗いです。

長い裾(すそ)に、長い袂(たもと)。用を足すときに気を付けないと、床に付いてしまったり、はたまた便器のなかにポチャン……!また、無事に用を足したあとも油断は禁物です。手を洗うときに水が跳ねてしまったり、濡れた洗面台に袂が触れてしまったり……

大切な着物を汚さないために、お手洗いでは十分注意をしましょう。

用を足すときには、振袖であれば袂を体の前で結び、それを包むようにして着物の裾、長襦袢の裾、裾除けの順にまくり上げ、裾除けの裾を結ぶとよいでしょう。

洋式と和式がある場合には、洋式を選んで。

着物着用時の注意点その3:お手洗い

手を洗う時も、袂が濡れないように気をつけて。

手を洗うときには、あらかじめハンカチを出しておきましょう。濡れた手でバッグのなかを探す手間が省けます。

袂(たもと)が濡れた洗面台につかないように、袖は脇にたくし上げて挟みこんでから手を洗いましょう。手を洗ったあとは間違っても濡れた手を振って雫を払ったりしないように。着物や帯にしぶきが飛び、シミになる恐れがあるからです。

一連の動作はこちらの動画で確認を。

4. 袂(たもと)の扱いは常に意識を

着物着用時の注意点その4-1:袂の扱い

着物を着ているときは、袂(たもと)の扱いに注意が必要です。

とりわけ、長い袖を持つ振袖の場合、常に意識するよう心掛けましょう。

着物着用時の注意点その4-2:袂の扱い

段差のある場所や階段などは、そのまま歩くと袂が床に付いてしまいます。階段の上り下りには両袖を重ね合わせ、着物の上前とともに一緒に持って裾を少したくし上げると汚れず、足運びもよくなります。

また、テーブルの物を取ろうとそのまま手を伸ばせば、袂が手前のものにぶつかって倒れてしまうケースも考えられます。手を伸ばすときは、必ずもう一方の手で袂を押さえてぶつからないようにしましょう。

5. 裾(すそ)を踏まないように注意を

着物は、ガウン状のものを腰紐や帯でたくし上げておはしょりを作り、身長に合わせて着付けています。

裾(すそ)の長さはくるぶしあたりが基準ですが、階段をはじめ段差のある場所では気を付けないと裾を踏んで着崩れたり、場合によっては足を取られて転んでしまう恐れもあります。

段差のある場所では上前を持ち上げ、裾が床に付かないように気を付けてください。

振袖の場合には、長い袖が床につかないように両袖を重ね合わせて上前といっしょに持ち、裾も持ち上げると足運びもよくなり、汚れを防ぐことができます。

まとめ

大切な着物を汚したり、着崩れたりしないように着こなすためには、美しい立ち居振る舞いと、ちょっとした気遣いが必要です。

ポイントは、

1 袖口
2 袖の袂(たもと)
3 裾(すそ)

以上3つの扱いを意識すること。

そして、お手洗いや段差のある場所では特に注意を怠らないよう気を付けてください。

文章/望月聖子
撮影/セドリック・ディラドリアン
モデル/星南のぞみ
ヘア&メイク/高橋亜季(アンベリール)
着付け/奥泉智恵

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