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着物ラバーの装いご紹介(前編)【ブルガリホテル東京】「きものでスイート」vol.5

着物ラバーの装いご紹介(前編)【ブルガリホテル東京】「きものでスイート」vol.5

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4月上旬にオープンしたばかりの『ブルガリホテル東京』のスイートルームにて、着物で集うパーティを開催。着物愛好家のみなさまの、シーンにあわせた思い思いの装いをご紹介いたします。

2023.05.09

よみもの

オープン直後の話題のホテルへ【ブルガリホテル東京】「きものでスイート」vol.4

きもので堪能する『ブルガリホテル東京』

4月4日、大型複合施設 『東京ミッドタウン』内にオープンした『ブルガリホテル東京』。

スイートルームのリビング

イタリアのモダンなデザインと日本の伝統的な美が融合した同ホテルには、インバウンド需要の回復もあいまって海外からの旅行客が殺到しています。

そんなホテルのスイートルームにてささやかな宴を開いた私たち。

東京の景色を一望できる洗練された空間で特別なひと時を過ごすべく、きもので駆けつけてくださったゲスト10名のうち、今回は5名の装いをご紹介いたします。

パーティーにご参加くださった皆さん

Kさん、着物道を極められた方の装いとは?

黒留袖をドレスにリメイクされたKさん

まずは普段、銀座店をご利用くださっているというKさんから。着物歴は長く、銀座界隈の小売店事情にも精通された着物巧者です。

今回はなんと、着物好きの方からも「なかなか着る機会を得られず、持て余している」というお声が多く挙がる黒留袖をお直しされたドレスで駆けつけてくださいました!

アッシュカラーのヘアスタイルがまたかっこいいんです

中央には金糸で花の意匠が刺繍されており、観世流水が優雅にたゆたう様子。

この日は少し肌寒かったことから、中にレースのインナー、上にクロード・モネの『睡蓮』を思わせる水彩画風のコートを羽織られています。

左手の中指には誕生石のサファイアを埋めた指輪が輝いています

左手の中指には誕生石のサファイアを埋めた指輪が輝いています

叙勲も受けられたというKさん。このホテルにぴったりの和洋折衷コーデがとってもお似合いでした!

Sさん、お母さまとの思い出の着物を30年ぶりに

お姉さまとご参加くださったSさん

そんなKさんと一緒にパーティに参加してくださったのが、妹のSさん。

辻が花の絞りの訪問着を着慣れた風情で着こなされていますが……

驚くことに、自装しはじめてからはたった1年しか経っていないとのこと!

お母様との思い出が詰まった着物で

ですが、もともと着物は好きだったそう。

10年前に着付けができるお母さまがお亡くなりになってからめっきり着る機会はなくなっていましたが、一念発起してYouTube動画を見たり、着物好きのお友達から教わったりしながらほぼ独学で着付けを覚えられたといいます。

大好きな絞りのお着物

お母様との思い出が詰まった着物で

今回の訪問着は、30代の頃に誂えたもの。藤の花の柄と絞りが大好きだというSさん。それを知っているお母さまが「絶対に気に入るから」と連れて行ってくれた近所の呉服屋さんで出会ったそう。

そんな素敵なエピソードが詰まった着物を、このパーティのために、30年ぶりに着てきてくださったんです!

ご姉妹そろって想いのこもった装いで足をお運びいただき、ありがとうございました!

Eさん、「千總さんの着物は京女の憧れ」

Eさんの柔らかいお人柄が伝わる装い

こちらは着物歴8年目のEさん。実は、和装と洋装のどちらも美しく着こなすモデルさんでいらっしゃいます。

日本舞踊と和裁がご趣味で、なんと着物も帯も自分で縫えてしまえるそう!

そんなEさんがお召しになっているのは、京友禅の最高峰と名高い老舗『千總』の訪問着。

「千總さんの着物は京女の憧れ」と称するEさんご自身もその一人で、これまでに2着の着物を誂えたといいます。

さすがはモデルさん、指先までお綺麗です

さすがはモデルさん、指先までお綺麗です

その2着目が今回お召しのもの。色白のお肌になじみの良いサーモンがかった薄桃色地に、四季折々の花意匠を描き出した上品な一枚です。

ここぞという場面にぴったりのとびきりの一枚を、この日のために着てきてくださいました。

帯姿

ちなみに一枚目はご結婚される際に、ご両親がEさんのために誂えてくださったのだとか。

その時は薄い山吹色の訪問着で、今回合わせた『花円八角文』の袋帯も一緒にご購入されたそうです。

Mさん、指先まで隙のないトータルコーデ

全体を春らしいお色味でまとめられたMさん

幼い頃から着物に慣れ親しんできたというMさんは、折々の花意匠に花菱模様が遊び飛ぶ美しい小紋でお越しくださいました。

おおらかな青海波模様の若草色の袋帯を合わせれば……すっかり春の装いに。

金銀糸も入っているため今回のようなちょっとしたパーティにはぴったり。小紋の格上げコーディネートです!

控えめながらも確かな存在感のある小物遣い

控えめながらも確かな存在感のある小物遣い

相撲観戦や歌舞伎なども着物で嗜まれるMさん。着慣れていらっしゃることが小物遣いからも伝わってきます。

「今日は数人で集まる場なのでなるべく目立たぬように」とお心遣いをいただき、控えめながらも指先まで隙のないおしゃれさんでした!

夜景をバックに輝く蝶々のヘッドアクセ

ヘアスタイルもご自身でセットされたとのこと。とてもそのようには思えない完璧な仕上がり!パールでできた蝶のヘッドアクセが、窓から見える夜景に映えています。

Tさん、女神的なオーラに満ちて

着物モデルとして活躍されるTさん

美とオーラあふれるこちらの女性は、着物モデルも務められるTさん。

着物歴はなんと20年近くとのことで、この日もドレス感覚の訪問着をびしっと着こなされていました。

京都で創業200年を超える老舗の織物屋『永治屋清左衛門』で購入された訪問着は、地色と柄が選べるオーダーメイド。寄せては返す波模様で、このホテルの末永い繁栄を願う粋なとりあわせです。

訪問着に合わせ、ネイルもラベンダーカラーに

訪問着に合わせたラベンダーカラーのネイルに、ブルガリのリングが清らかに

指にはブルガリのリングをはめたトータルコーディネートで、今日という特別な一日を楽しまれるお姿が素敵。

どこからも死角のないお美しさ

一見無地のように見えつつも、ライトが当たると銀糸が浮かび上がる美しいお着物に合わせてセレクトされたのは、これまた品格に満ちた佐賀錦の袋帯。

二色が重なり合う亀甲の帯締めや根付けとして合わせたタッセルなど、お着物がシンプルな分、帯周りに華を添えるこなれた着こなしにスタッフ一同惚れ惚れしました。

次回、「きものでスイート」vol.6では引き続きみなさまの装いをご紹介いたします!

撮影/TADEAI 久野藍

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