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半襦袢とは?用途や選び方を解説!

半襦袢とは?用途や選び方を解説!

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気軽に着物を着たい!という方の味方「半襦袢」。半襦袢は肌襦袢や長襦袢の良いとこどりをした便利なアイテムで、着物で快適に過ごすことをサポートしてくれます。今回は半襦袢の役割や使い方についてご紹介いたします。

2022.03.12

まなぶ

襦袢とは?その役割や種類、選び方を解説!

2022.09.18

よみもの

洗える”快適な”長襦袢 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.60

着物の下には、肌襦袢と長襦袢を着用するのが基本。ですが「半襦袢」を使うことで、簡略化して着物を着ることができます。

半襦袢は、普段から着物を頻繁に着られる方や、少しでも着付けを楽にしたいという方、また夏場に涼しく着物を着たいという方にもおすすめのアイテム。

今回は半襦袢とは何か、その役割や選び方について解説いたします

半襦袢とは?

半襦袢とは、肌襦袢と長襦袢の持つ役割を両方取り入れた和装肌着のこと。

ここでは、「長襦袢」「肌襦袢」「半襦袢」がそれぞれどのようなものなのかについてご紹介いたします。

長襦袢とは?

長襦袢とは?

長襦袢とは、着物のすぐ下、着物と肌着の間に着用する和装下着を指します。長襦袢には次のような役割があります。

● 着物から汗や皮脂による汚れを防ぐ
● 着崩れを防ぐ
● 着姿に華やかさを加える

着物から汗や皮脂による汚れを防ぐ

長襦袢には、着物から汗や皮脂による汚れを防ぐ役割があります。

着物に汚れが付着すると、シミができたり虫食いが発生したりと着物の傷みの原因になってしまいます。着物を着る際に長襦袢を着用することで、このような着物へのダメージを抑えることができます。

着崩れを防ぐ

長襦袢は着物を着用する際の土台になる部分ですので、着物を美しく着用するためには欠かせません。

長襦袢を正しく着用することで、着物姿が美しくなるのに加えて、着崩れ防止にもつながります。

着姿に華やかさを加える

長襦袢は着物の袖口や裾まわりから多少見えるため、上級者はカラーコーディネートを楽しむためのアイテムのひとつとしても着用します。

また長襦袢につける半衿も、色や素材によって雰囲気を変えることができます。ぜひ、お気に入りの組み合わせを見つけて、着姿に華やかさを加えてみてはいかがでしょうか。

2021.03.29

まなぶ

長襦袢のたたみ方の手順やポイントを写真付きで解説!

肌襦袢とは?

肌襦袢とは?

肌襦袢とは、肌に直接ふれる和装肌着のこと。素肌の上に着用します。

肌襦袢には次のような役割があります。

● 着物を快適に着用するサポートをする
● 着物や長襦袢から汗や皮脂による汚れを防ぐ

着物を快適に着用するサポートをする

肌襦袢のほとんどは、吸水性の高い木綿や麻などの素材から作られます。吸水性の高さに加えて、通気性の高さや柔らかい肌触りにも特徴がありますので、肌襦袢を着用することで、汗をかきやすい時期でも熱がこもることなく、快適に着物を着用することができます。

また、防寒機能のある肌襦袢であれば冬でも温かく着物を着こなせるので、気候にあった肌襦袢を選んでみてください。

着物や長襦袢から汗や皮脂による汚れを防ぐ

汗や皮脂は着物の大敵です。肌襦袢は、素肌の上に直接着用するため、皮脂汚れが着物や長襦袢に付着することを防ぎます。

長襦袢と肌襦袢についての詳細は、こちらの記事でも解説していますので、ご興味のある方はぜひご参考にしてみてください。

2021.04.20

まなぶ

肌襦袢(はだじゅばん)とは?長襦袢との違いは何?

長襦袢と肌襦袢の要素を取り入れた「半襦袢」とは?

長襦袢と肌襦袢の要素を取り入れた肌襦袢

「長襦袢」と「肌襦袢」、この二つの要素を取り入れたのが「半襦袢」です。着物の着付けを簡略化できるので、カジュアルシーンでの着用に適しています。

通常、着物を着用する際には「肌襦袢→長襦袢→着物」と3種類を順に着用しますが、「半襦袢」を使用することで、肌襦袢と長襦袢を着用せずに着物を着ることができます。

半襦袢のデザインは、肌襦袢に半衿がついたもの。着物を着てしまうとまるで長襦袢を着用しているかのような見た目を作り出すことから、別名「うそつき襦袢」と呼ばれることもあります。

長襦袢のように裾が長いわけではないため、下半身を覆うための裾よけとセットで二部式襦袢として用いられることもあります。

生地としては、オールシーズン使えるものとして綸子や縮緬・ポリエステルなど、また夏用として絽や紗・麻などがよく用いられます。

半襦袢は必要?役割について解説!

すでに肌襦袢と長襦袢をお持ちの場合、半襦袢は不要と感じる方も多いですが、着付けをより簡単にしたり、夏場に一枚でさらりと着用できるという点では重宝します。

またカジュアルに着物を着たい方には、レパートリーのひとつとして簡単に着用できる半襦袢を一枚持っておくのもおすすめ。

半襦袢には、肌襦袢や長襦袢と同じく次のような役割があります。

皮脂汚れを防ぐ

半襦袢の役割のひとつ目として、長襦袢や肌襦袢と同様、着物への汚れを防ぐことが挙げられます。

暑い時期であれば、着るものを一枚でも少なくしたいと思われる方も多いはず。ですが皮脂汚れなどが着物に付着してしまいますと、着物の黄ばみの原因になる上、虫にとっての栄養が豊富に含まれているため虫食いトラブルを引き起こす可能性もあります。

少しでも着物を良い状態に保ちたいとお考えの方には、基本にのっとって肌襦袢と長襦袢を着用する、もしくは今回ご紹介の半襦袢を着用して、着物汚れが起こらないよう意識することをおすすめします。

2022.07.26

まなぶ

着物の丸洗い、メリット・デメリットを知ろう!

着物を手軽に着る手助けをする

着物を手軽に着る手助けをする

何枚も布地を重ね、紐や帯を締めて…となると、慣れていない人にとって和装は少し窮屈に感じてしまいます。

そんな窮屈さや堅苦しさを軽減できるのが半襦袢でもあります。一枚でさらりと着ることができ、また着付けの時間短縮にも役立つため、より簡単に着物が着たい人を助けてくれます。

2021.04.16

まなぶ

初心者でも可能?着物の着方・着付けの手順を写真で解説!

着姿の印象を変化させる

着姿の印象を変化させる

半襦袢は、着物コーディネートでも活躍します。長襦袢と同様、半襦袢には半衿を縫いつけますので、半衿の色や柄次第で着物全体の印象を大きく変えることができます。

白い半衿を縫い付けたものであれば清潔感のあるきれいな着姿になり、ドットや刺繍などのデザイン性の高い半衿を縫いつけたものであれば、印象を変え個性を出すことも可能です。どのような色・柄の着物を着用しているのか、どのような小物を合わせるのかを考慮して、半衿の色・柄も検討すると良いでしょう。

2020.02.07

まなぶ

半衿(はんえり)とは?着物との組み合わせ方・選び方や縫い付け方法まで解説

半襦袢の選び方

ここからは、半襦袢の選び方について解説いたします。

半襦袢を選ぶ際には次のポイントを見ながら、ご自身に合ったものを選びましょう。

着用シーンにふさわしい色・柄であるかどうか

着用シーンにふさわしい色・柄であるか

半襦袢は白以外にも、色付きや柄入りのものなどもあります。着物を着用するシーンに合った半襦袢を選ぶようにしましょう。

一般的に半襦袢は、留袖や紋付きの着物といった礼装を着る際よりも、カジュアルなシーンでの着用が適するとされています。

カジュアルなシーンで半襦袢を着用する際には、着物の色柄や小物に合わせて半襦袢の色を選んだり、好みの色や柄を半襦袢に取り入れてみたりと自由におしゃれを楽しむことができます。

季節に合う生地かどうか

季節に合う生地かどうか

半襦袢にはさまざまな種類の生地があります。

麻や木綿、絹、化学繊維などはそれぞれの素材によって特徴が異なります。快適に着物を着用するためにも、以下にご紹介する生地ごとの特徴をしっかりと理解しておくと良いでしょう。

木綿の半襦袢の特徴

吸水性が高く、リーズナブルな価格であるというメリットがあります。その上、洗濯も簡単で、お手入れには手間がかかりません。

保温性が高く暑い夏場には少し不向きではありますが、耐久性が高くコスパの高い素材の半襦袢です。

麻の半襦袢の特徴

吸水性と通気性に優れています。さらに速乾性も高く、汗や雨で半襦袢が濡れてもすぐに乾くという特徴もあります。

肌触りが硬めでシワになりやすい素材ではありますが、夏場に涼しく着用したい人におすすめです。

絹の半襦袢の特徴

絹は表面がなめらかで柔らかい素材であるため、着心地が良いという特徴があります。

他の生地と比べて高価ではありますが、通気性や吸湿性にも優れた素材であり、汗をかいたときでも快適さが失われることはないため、快適に着用できる半襦袢をお探しの方におすすめです。

ポリエステルの半襦袢の特徴

ポリエステルは、洗濯が容易でシワになりにくく、値段が安価という点が大きなメリットです。

ただし、吸湿性は低いため夏場に蒸れやすく、化学繊維であるため乾燥した時期には静電気が発生しやすい素材でもあります。多少着心地が悪くても、肌着にはお金をかけたくないという方には、ポリエステル製の半襦袢をおすすめします。

衿つきの半襦袢であるかどうか

衿つきの半襦袢であるかどうか

半襦袢を選ぶときには、半衿がついた状態かどうかを確認しておきましょう。

どちらかが良いというわけではありませんが、半襦袢には半衿がついているものと、ついていないものとがありますので、ご自身の好みに合わせて選択するようにしてください。

半衿ありの半襦袢のメリット

半衿ありの半襦袢であれば、そのまま着用できるので手間がかかりません。
あとは衿芯を差し込むだけですので、より簡単に着物を着用することができるというメリットがあります。

半衿なしの半襦袢のメリット

半衿なしの半襦袢であれば、ご自身のお好みの半衿をつけて着用することができます。
つけたい半衿がおありの方には、もともと半衿がついていない半襦袢がおすすめです。

袖つきの半襦袢であるかどうか

袖つきの半襦袢であるかどうか

半衿と同様、袖がついている半襦袢とそうではない半襦袢とがあります。

こちらもご自身のお好みに合わせて選ばれると良いですが、コーディネートを気にせずざっくりカジュアルに着たいという方であれば、筒袖の半襦袢(袖部分が筒状になっている半襦袢)を選ぶこともできます。筒袖の半襦袢は、通常の袖つき半襦袢よりも袖の長さが短いため、着物の袖から半襦袢の袖が見えることはありません。

替え袖を購入して仕立てる必要がある場合など、それを手間と感じてしまうこともあります。筒袖であれば、手軽に便利に半襦袢を着用できますので、袖のタイプにこだわりがなければ筒袖の半襦袢を選ぶのも良いでしょう。

丈の長さはどれくらいか

半襦袢を選ぶときには、着丈の長さがどれくらいなのかにも気をつけるようにしましょう。

長襦袢とは違って、半襦袢は上半身だけを覆うものなので多少短くても大きな問題はありませんが、できるだけ着丈は長めの半襦袢を選ぶことをおすすめします(着物の衿を抜くアイテムである衣紋抜きで着崩れを直す際など、半襦袢の着丈が短いと、半襦袢の裾の位置が分からず、うまく直しができなくなる可能性があるため)。

最優先事項ではありませんが、気になる半襦袢がいくつかある際には、丈の長さも比較する材料にしてみてください。

おすすめ半襦袢

衿芯の入る半衿付きで、そのままお着物をお召しいただける嬉しいひと品。

着物の肌着に最も適した素材を厳選して使用しており、吸湿性に富んだ肌触のよい着心地です。
主に踊り用として重宝される着付け小物ですが、普段使いにも大変便利です。

半襦袢(身頃のみ)

バチ衿付き半襦袢(身頃のみ)です。ポリエステルの半衿が付いていて、すぐにお使いいただけます。打ち合わせて結べる長紐もついているので着やすく、3段階のえもん抜きが付いている便利な商品。

お好みの替え袖に付け替えて、ぴったりサイズに調節すれば、アンティーク着物など裄のちがうお着物をお持ちの方でも、袖の長さを気にせずおしゃれを楽しめます。
お持ちの二部式の長襦袢の裾除けと組み合わせてお使いください。

ひんやりLINE 半襦袢

汗をかいても快適!涼感素材にこだわったひんやりインナー。

麻素材とキシリトール加工生地で作られた、「あづま姿」と「美しいキモノ」が共同開発した「ひんやりLINE」半襦袢です。
衣紋抜きも付いていてキレイに衿が抜けます。

まとめ

長襦袢と肌襦袢の役割を取り入れたものが、半襦袢。

半襦袢を着用することで、着物の着付けが手軽になるだけでなく、夏場でもより涼やかに着物を着ることができます。

汗などの汚れから着物を守るためにも、肌襦袢・長襦袢そして半襦袢それぞれをシーンに応じてうまく活用して、楽しい着物ライフをご満喫ください。

2021.09.24

よみもの

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2020.01.31

まなぶ

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