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大人がかっこよく着こなす兎柄コーデ 「3兄弟母、時々きもの」vol.15

大人がかっこよく着こなす兎柄コーデ 「3兄弟母、時々きもの」vol.15

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例えば男性が襦袢に鳥獣戯画柄を仕込んで麻とか紬のようなざっくりした質感の着物を着ていたら、歩いたときにチラ見えする墨書きの兎ってクールじゃないですか?

2022.11.24

まなぶ

思い出の詰まった着物たち 「3兄弟母、時々きもの」vol.14

こんにちは。tomekkoです。

新しい年が始まってはやひと月が過ぎようとしています。早いですねー!!

昨年は寅年でしたので、歌舞伎『曽我対面』に登場する曽我十郎の恋人、大磯の虎を調べたり描いたりして楽しみました。

ちょうど大河ドラマで曽我兄弟と仇、工藤祐経も出番があったのでうれしかったです(虎御前は見られず残念!)。

さて、今年は卯年、うさぎですね。

ということで、せっかく年の初めの連載なので、うさぎ柄の着物やコーディネートについて考えてみたいと思います。

実は昨年、京都きもの市場の展示会にて、素敵な着物と帯を作ったんです。

上品な大人の兎柄

初夏や秋口に浴衣以外に気楽に着られるようにと単の小紋を作ったので、その後引越でバタバタしてしまい着られずじまいになってしまい、今年こそと思っています。

その柄が、実はうさぎなんですー(偶然)。

私はあまりかわいらしい柄や色を好んで着ないんですが、夏物をより涼しげに見せる雪輪にうさぎがピョンと跳んでいるモチーフは、綺麗な藍に映えつつも主張し過ぎず、上品な大人のうさぎ柄で気に入っています。

こんな感じで、”かわいくなり過ぎずに大人も楽しめるうさぎ柄”って、他にどんなものがあるんだろう?

波兎文

「波兎文」という文様があります。

古事記で有名な『因幡の白兎』からきているのかと思っていたんですが、どうやら海の波飛沫の様子が、白兎が飛び跳ねているように見えることにも由来しているのだとか。

『竹生島』という謡曲が元になっているそうで、月と海とうさぎが一緒にあらわされていることが多い文様です。

古典的な柄なのでうさぎも、キュートなものよりリアルだったりシックに描かれているものが多く、大人が使いやすいと思います。

何より、謡曲の一節をこんな素敵な文様に昇華してしまう江戸人のセンスに脱帽ですね。

シンプルながらユーモアたっぷりでファンも多いのが『鳥獣戯画』。

鳥獣戯画がチラ見え

現代にも通じるデザインなので着物に限らずさまざまな文具や日用品に使われているところを見かけますが、やっぱり”白地に墨描きの潔さ”にはかっこよさを感じます。

例えば男性が襦袢に鳥獣戯画柄を仕込んで、麻とか紬のようなざっくりした質感の着物を着ていたら…

歩いたときにチラ見えする”墨描きのうさぎ”ってクールじゃないですか?

親子コーデをするなら、案外直接的なうさぎ柄を取り入れずに、昔話や児童書のテーマを表現してみるのはどうでしょう?

着物親子リンクコーデ

例えばこれから暖かくなっていく時期にはイースター、絵本なら『不思議の国のアリス』や『うさぎとかめ』とか。

母は、着物は子どもと色でリンクさせ、半襟や帯留めなどの小物使いでうさぎをのぞかせてみては?

こうして見ると、うさぎ柄やモチーフを大人がかっこよく着こなす方法ってまだまだありそう!

小さい頃から老け顔な上に渋好みでかわいいと言われる色や柄はついつい避けてきたんですが、40代になった今だからこそなのか?それとも着物だからなのか?

若作りとは違う、この年齢だからこそ身につけられるかわいいアイテムにチャレンジしてみたい。

今年はそんな新たな目標ができた私。早くも散財フラグが立ちました…笑

2023.01.01

よみもの

わたしの愛しいうさぎたち 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.67

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