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わたしの愛しいうさぎたち 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.67

わたしの愛しいうさぎたち 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.67

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一昨年は黒いきものを着て「黒毛和牛」と言い張って丑年コーデに、去年は黒い帯に黄色い帯締めをして無理やり寅コーデにしていましたが、今年はなんと言ってもうさぎですから、キュートにスマートに行きますよ。

昨年1月1日のコラムはこちら!

2022.01.01

よみもの

虎寅コーデに挑戦!「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.43

わたしの愛しいうさぎ達2

十二年に一度しかやってこない、わたしが一番ラブリーだと思う干支、卯年がやってまいりました!

一昨年は黒いきものを着て「黒毛和牛」と言い張って丑年コーデに、去年は黒い帯に黄色い帯締めをして無理やり寅コーデにしていましたが、今年はなんと言ってもうさぎですから、キュートにスマートに行きますよ。

2021.01.01

よみもの

丑年コーデに挑戦! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.19

とはいえわたしも今年五十路に突入します。
いつまでもキュートだのラブリーだの言ってもいられ……いえ、そうではないですね。年齢に合わせるようにして、着たいものを我慢したり遠慮したりしていたら、全然楽しくない!着たいものを着たいように着て、これがわたしよ、と言えるわたしでありたいものです。

年齢は常に隠さないつもりでおりますが、年齢を忘れるということはよくあります。知り合いの若旦那は、五十路も半ばなのに、年齢を聞かれると「45を行ったり来たり」と言ってにこにこしています。なるほど、その手があったか。

去年の11月下旬のことです。お正月の準備にはちょっと早いけれど、確かうさぎ柄の小紋があったはず、と思っていました。91歳になったわたしの伯母は、自分の干支でもないのにうさぎ柄が好きで、

「母(わたしの祖母)の干支が卯年だったから、なんだか母に守ってもらえるような気がして」

と言い、うさぎというとついお財布の紐が緩むみたいです。その伯母からせっかくお下がりとしてもらったのに、まだ一度も袖を通していないことを思い出したのです。

たしか黒い地に白い丸いうさぎ柄の小紋だったはず。お正月に、このきものを着ている姿を自撮りして伯母に送ったら喜ぶかな。

しかし残念ながら、伯母からもらった黒地のうさぎ柄の小紋は夏物でした。当てにしていたものがないとなると焦ります。

うさぎ!他にも何かうさぎがあったはず!木製のうさぎの帯留めは犬に齧られてしまったし、箸置きで自作した帯留めも行方不明なら、お正月のうさぎコーデのためにバニーガールのカチューシャをするような弾けた気持ちも行方不明。

そんなときに出会ったのが、鳥獣戯画の帯留めです。

鳥獣戯画は、平安時代後期から鎌倉時代前期にかけて制作されたといわれている、京都にある高山寺に伝わる全長44メートルの絵巻で、国宝に指定されています。うさぎやカエル、猫などの動物たちがいきいきと遊んでいる情景は、令和の時代になった今も変わらぬ人気!

ちなみにわたしが手に入れた帯留めは、うさぎが鼻をおさえて後ろ向きにドボン!と水に飛び込んで、2匹で水遊びをしているところ。スキューバダイビングでもしそうな姿勢と、水面から出た後ろ足の様子が面白くて、つい手が伸びてしまいました。

……後日知人から、「おならが漂っている情景かと思った」と言われてからは、そのようにしか見えなくなって苦笑しています。でも、これもまた誰かの初笑いを誘いますよね。縁起がいいわ!

ますますこの帯留めのうさぎ達が愛おしくなっているところです。今年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

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特選京染小紋 高島屋誂え品 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「花雪輪にうさぎ」

【京の染匠】 特選創作友禅小紋着尺 「鹿子市松にうさぎ」

【三幸織物】 特選西陣織九寸名古屋帯 「疋田うさぎ」

[清水焼・宗楽] 陶器帯留め うさぎ-黒

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