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お正月、何を着て過ごしましょうか。 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.66

お正月、何を着て過ごしましょうか。 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.66

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ふだん着きものでのんびりも、きちんときものでお出かけも、こっそり楽しむ振袖も、きっといい時間になりますよ。気軽にきもののタンスを開けて、お正月のきものを考えましょう。

昨年12月18日のコラムはこちら!

2021.12.18

よみもの

あったか特集!冬の便利グッズをお教えします 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.42

さてお正月、何を着て過ごしましょうか。2

きれいに着飾って、お出かけするお正月ももちろん素敵ですが、家から出ない!と決め込んでみるのはどうでしょう。美味しいものをたくさん用意して、おうちでごろごろしながらきもので過ごすんです。

コツは、紐類をなるべくゆるくして着ること。着ていて楽なのが一番大事です。

普段着という感じで、リラックスして着るのなら、着心地のいい紬や木綿のきものがおすすめです。

長襦袢を着るのが面倒なら、タートルネックやパーカーをインナーにして着る、和洋ミックスの着方もいいですよ。帯は気楽に半幅帯がいいですね。わたしはその上からかっぽう着を付けることが多いです。

わたしの母は、伊達締めをしてそのまま上っ張りと呼ばれていたものを着ていたことを思い出し、先日そのスタイルで過ごしましたが、帯がない分、なかなか快適でした。

足元は、もこもこのあったかい足袋や、手触りが柔らかな別珍足袋、足袋型の靴下でもいいですね。大事なのは「過ごしやすいこと」。多少着崩れしても大丈夫です。こたつに入って寝転がって、好きな本を読んだりする年末年始。たまにはいいじゃないですか。

とはいえ華やかさを楽しむのもお正月ならでは。家から出ないからこそ、最近しばらく袖を通していない派手になってしまったきものを着るというのもアリです。たまには風を通しておかないとね。

いかにもお正月!という雰囲気にして、訪問着などのフォーマルものを着て、そんな様子をSNSにアップするのも特別感が出ていいですね。

ちなみにわたしの友人は、お正月休みにこっそり振袖を着てみたそうです。久しぶりの長い袖に、心がときめいたと言っていました。着付けの練習と称して、振袖チャレンジも楽しそうです。

ふだん着きものでのんびりも、きちんときものでお出かけも、こっそり楽しむ振袖も、きっといい時間になりますよ。気軽にきもののタンスを開けて、お正月のきものを考えましょう。

わたしには毎年お正月と初釜にだけ結ぶ袋帯があるのですが、今年は付下げに合わせてコーディネートしようと思って用意しています。

問題はおせち。せっかくごろごろを決めたのだから、台所に立たなくていいように準備しなくては。

去年から、おせちに食べたいものベスト3をそれぞれ挙げてもらうようにして、不人気メニューは廃止にしました。作るものが少なくなったのはいいのですが、二日目には食べるものがすっからかんに無くなってしまいます。今のうちに二日目以降に食べたいものもリクエストしておこうかな。

みなさんも、どうか穏やかな新年をお迎えくださいね。

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