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衿から作るきれいな着姿 その② 長襦袢から作る、崩れにくい衿合わせの方法

衿から作るきれいな着姿 その② 長襦袢から作る、崩れにくい衿合わせの方法

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衿合わせがくずれにくいかどうかは、長襦袢の着方に左右されます。 やはり綺麗な着物姿を維持したいもの。ここでは長襦袢の衿合わせについて、写真と一緒に説明していきます。

4.前を整えます
①衿の重なりを確認します。

鏡を見て、衿の重なりが左右対称か確認しましょう。
ずれていたら直します。
②伊達締めをします。
伊達締めはきれいに整えた衿を動かないようにする目的もあります。
洋服のベルトのように、ついウエストに締めたくなってしまいますが、半襟の布端を隠すくらいの位置やアンダーバストを目安に、なるべく高い位置に締めるのがくずれにくい衿をつくるコツの一つです。
③下前の余分なシワをとります。

左手で右の肩と衿のあたりを押さえて、右手で下前の衿先をからだに添わせたままゆっくりと引きます。
真下ではなく、からだに添って腰骨やおしりに向かうように引きましょう。
④下前の胸紐より上のシワを全てとります。
身頃を縦の布目に沿って足元のほうに引きます。
このときも片手で肩と衿のあたりを押さえておきます。
⑤上前も同様に整えます。
衿先、身頃の順に引いて余分なシワやたるみをとります。
5.脇を整えます
①脇線を下に引いて伊達締めより上のシワやたるみをなくします。
6.最後にもう一度確認
鏡でもう一度、後ろ・背中心、前・衿合わせ、脇を確認しましょう。
これで、くずれにくい衿合わせができました。
7.着物を着たら、もうひと手間。
着物を着たら、後ろの裾をめくってもう一度、長襦袢の衿肩あきの下と背中心を下に引いておくと、さらに衿がくずれにくくなります。
おつかれさまでした。
きれいな衿合わせができました。
衿が開いてきたり、前にかぶってきたりするのを防ぐことができます。
長襦袢の衿合わせは、着くずれしにくい着方のかなめです。
着物全体のうちで、ほんの少し見えるだけの衿合わせですが、印象を左右する着姿のかなめでもありますね。

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