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思い出の詰まった着物たち 「3兄弟母、時々きもの」vol.14

思い出の詰まった着物たち 「3兄弟母、時々きもの」vol.14

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着物って、何十年もの時を経て母から娘に受け継がれていくところに醍醐味を感じますよねぇ… しかしわが家には、これができる娘がいません(涙)

2022.10.24

まなぶ

”今どき七五三”の衣装事情 「3兄弟母、時々きもの」vol.13

こんにちは。tomekkoです。

七五三のお詣りがSNSでよく見られて、つくづく子どもの着物姿ってかわいいなぁ…と目の保養にさせていただいていました。

そんななか、着物姿で写真に収まるお母さんと娘さんを見ていて、ふと自分の思い出が蘇りました。

数十年前の母娘写真と今回の七五三の写真を並べたもの

きっかけはこんな投稿でした。

「母が私の七五三の時に着ていた着物を私が着て、私が着ていた振袖を娘が着ています」

と数十年前の母娘写真と今回の七五三の写真を並べたもの。

わぁ〜こういうの憧れる!!着物って、こうして何十年もの時を経て母から娘に受け継がれていくところに醍醐味を感じますよねぇ…

しかしわが家には、これができる娘がいません(涙)

実家には、思い出がぎっしり詰まった振袖たち(着たのはほんの数回)があるというのに…

ひとつは、今見返すと(なんでこんな地味なの選んだんだ…)と思ういわく付きの一枚。

粋で大人っぽい着物を欲しがる私

子どもながらに粋で大人っぽい着物を欲しがる私(当時7歳)と、女の子らしいかわいい色や柄の着物を着せたい祖母&母、どちらも譲れない意地の張り合いの末の、双方妥協の産物なのでした…

サイズが合えば肩上げを下ろして今こそ着たいものですが、当然ながらつんつるてんだし地味色のわりに柄は子どもっぽくて、どうにもできない可哀想な着物なのです。

もう一枚は、成人式に作ってもらった振袖です。

祖母がまっさらな反物を買ってきた時の母の呆れようは忘れられません。

成人式に作ってもらった振袖

小さな田舎町ではあれど一応庄屋の娘だったのに、戦争や夫の事業失敗で経済的に苦しい時期が長かった祖母。「自分の娘にしてやれなかった着道楽を、孫には思いっきりさせて蝶よ花よと愛でたかったのでしょう…」と、母はため息混じりに教えてくれました。

でも、祖母の願いを一心に受けてまさに道楽娘に育ってしまった私のワガママは、祖母の期待をさらに超えるものでした…

「せっかくの反物なら綸子の地紋がなくちゃ!」

などとのたまい、祖母に買い直させる横暴ぶり(自分でもあきれる)。

ま、成人式には使えなかった無地の反物は、結婚後の訪問着になったので結果オーライ(?)でしたが。

この振袖たち、一体この先どうなっていくんでしょう?

大切に保管する振袖

一人っ子の私には姪っ子ができることもなく、きっと孫に着せようなんて思ったら息子の嫁たちに嫌がられそうだし…

かといって使わないから、着れる人がいないからとリサイクルショップに売ったり人にあげたりすることは、大切な祖母との思い出を捨てるような気がしてできないんですよね。

今私にできることは、実家からいずれ引き取る振袖たちを着たいと言ってくれる人か孫が現れる日まで、祈りながら大切に保管しておく…

それくらいですかね(遠い目)。

半世紀以上の時を経て、私の着物に腕を通す孫なんか見たら間違いなくゆるゆるの涙腺大崩壊しちゃうなぁ…

2022.09.08

よみもの

はじめての誂え着物で銀座ランチ 「親子できもの日和」vol.1

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