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京都の伏見稲荷大社の見どころは?着物を着てめぐりたい定番観光スポット8選をご紹介

京都の伏見稲荷大社の見どころは?着物を着てめぐりたい定番観光スポット8選をご紹介

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歴史ある伏見稲荷大社と、見どころ満載の周辺定番観光地8選。有名な千本鳥居を着物で歩き、記念の写真撮影を楽しみませんか。おすすめ着物とともにご紹介いたします。

着物が似合う風情ある観光地~伏見稲荷大社~

伏見稲荷大社は、着物が似合う風情ある観光地のひとつ。また伏見稲荷大社周辺にも、古都・京都の雰囲気を楽しめる観光地が多くあります。

そこで今回は、伏見稲荷大社と周辺の定番観光地を4つ、そしてこれらの観光地に似合う着物をあわせてご紹介します。

京都観光初心者におすすめの定番観光スポット

京都観光初心者におすすめの観光スポット

伏見稲荷大社は、全国に約30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮で、日本国内だけでなく海外からも人気の高い京都の観光地です。

もともと農耕の神様として祀られていた伏見稲荷大社。現代では「商売繁昌・家内安全の神」として広く信仰されています。

伏見稲荷大社の見どころのひとつである「千本鳥居」は、写真映えする見た目からフォトジェニックスポットとして、若い女性を中心に人気を博しています。

そんな伏見稲荷神社を訪れるのにおすすめな時期は、11月中旬頃から12月上旬頃の紅葉の時期。紅葉の名所としても有名な伏見稲荷大社では、朱色の鳥居と紅葉が見事に調和する景色をみることができます。

ぜひ、紅葉の時期に伏見稲荷大社を訪れてみてはいかがでしょうか。

アクセス JR奈良線|稲荷駅から徒歩直ぐ
拝観料 無料
おすすめの時期 紅葉の時期:11月中旬~12月上旬

1 伏見稲荷参道商店街

伏見稲荷参道商店街

ここからは、伏見稲荷大社周辺の定番観光地をご紹介いたします。

1つ目は、伏見稲荷参道商店街。

この伏見稲荷参道商店街は、伏見稲荷大社の裏参道に位置し、食べ歩きができる観光地として人気です。

そんな伏見稲荷参道商店街の名物は「いなり寿司」。昔から稲荷大神に油揚げをお供えしていたことから油揚げがキツネの好物と伝わり、その「キツネの好物」から作られたのがいなり寿司です。商店街にある複数のお店でいなり寿司が売られているので、食べ比べてみるのもおすすめです。

その他にもいなりせんべいや甘酒、冷やしあめ、わらび餅、そしてすずめの焼き鳥などさまざまな食べ歩きグルメを堪能できます。

せっかく着物を着て食べ歩きを堪能するなら、過ごしやすい時期に行きたいですよね。伏見稲荷参道商店街の、食べ歩きがしやすい時期として春や秋は特におすすめです。

伏見稲荷大社の参拝ついでに、伏見稲荷参道商店街で着物を着て食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

アクセス JR奈良線|稲荷駅から徒歩約5分
費用 無料
おすすめの時期 春や秋の時期

2 宇治橋

宇治橋

2つ目にご紹介したい伏見稲荷大社周辺の定番観光地は、宇治橋です。

この宇治橋、「日本三古橋」のひとつに数えられる実に由緒ある橋。646年に架けられたとされ、幾多の合戦や洪水で倒壊を繰り返しつつも今なお訪れることができる橋なのです。

そんな宇治橋の見どころは、上流側に設けられた「三ノ間(三の間)」。三ノ間は、宇治橋の守り神・橋姫を祀っている場所であり、その歴史とともに風情を感じることができるスポットです。

また豊臣秀吉が茶の湯の水を汲ませた場所とも言われており、10月の『茶まつり』の際には「名水汲上の儀」が行われます。この『茶まつり』は、栄西禅師、明恵上人、千利休の3人の茶祖を偲び、毎年10月初旬に宇治橋周辺で行われる祭りです。

10月に伏見稲荷大社周辺を観光する際にはぜひ、茶まつりを訪れてみてはいかがでしょうか。

茶まつりに関する情報は下記のサイトよりご覧いただけます。
宇治茶まつり|宇治市公式ホームページ

アクセス 西日本旅客鉄道奈良線|宇治駅から徒歩約5分
京阪電気鉄道宇治線|宇治駅から徒歩約3分
費用 無料
おすすめの時期 茶まつり:10月

3 東寺

東寺

3つ目にご紹介したい伏見稲荷大社周辺の定番観光地は、東寺です。

東寺は空海ゆかりの寺院で、世界遺産にも登録されています。

その見どころは何と言っても高さ55メートルの「五重塔」。この五重塔は、現存する木造の塔のなかで日本一の高さを誇ります。また国宝にも認定されており、春は桜の名所としても有名です。

東寺は繁華街から少し離れているため、混雑が避けられる穴場スポットとしてもおすすめ。ぜひ伏見稲荷大社へ行った際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

アクセス 京都駅より徒歩約15分
拝観料 【御影堂、食堂】
無料
【金堂・講堂・五重塔】
有料
【五重塔初層内部、宝物館】
特別公開や特別参拝などの会期中のみ公開
※特別公開や特別参拝に関する情報は、下記の東寺の公式サイトより詳細をご確認ください
拝観のご案内|東寺-世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
おすすめの時期 桜の時期:3月下旬~4月上旬

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4 醍醐寺

醍醐寺

4つ目にご紹介したい伏見稲荷大社周辺の定番観光地は、醍醐寺です。

醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山。1994年に「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されたお寺です。醍醐山全体を寺域とし、山頂一帯を「上醍醐」、山裾を「下醍醐」と称しており、豊臣秀頼が再建した西大門をくぐると、堂塔が立ち並ぶ伽藍が広がっています。

※伽藍…僧侶が集まり修行する清浄な場所

醍醐寺の見どころは、国宝の金堂(本堂)。この金堂は、豊臣秀吉の命令により和歌山から移築され、ご本尊の薬師如来坐像は両脇侍である日光・月光菩薩立像とともに重要文化財に指定されています。

またこの金堂以外の見どころとして、五重塔もあります。この五重塔は、醍醐天皇の冥福を祈るために建立された京都府下最古の木造建造物。

さらに見どころ満載の醍醐寺は、桜の名所としても大変有名です。

古くから知られた桜の名所であり、豊臣秀吉が晩年「醍醐の花見」をしていたと言われています。花見に際して約700本の桜を植えたとされる秀吉公、現在も桜を見ることができますので、ぜひ、豊臣秀吉が愛した醍醐寺の桜の下で、花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

アクセス 京都市営地下鉄東西線|醍醐駅から徒歩約10分
拝観料 【三宝院庭園・伽藍の二箇所】
   大 人 :1,000円
中学・高校生: 700円
 小学生以下:無料
【三宝院御殿特別拝観】
    大人:500円
中学・高校生:500円
※時期や特別拝観・特別展示によって、値段などが異なります。拝観料の詳細については、下記のサイトよりご覧ください。
拝観時間/料金|朱印・拝観案内|世界遺産 京都 醍醐寺
おすすめの時期 桜の時期:3月下旬~4月上旬

5 境内各所のキツネ・キツネ絵馬

伏見稲荷大社みどころ キツネの絵馬

ここからは、伏見稲荷大社の境内の見どころをご紹介します。

まずは、キツネの像や絵馬。キツネは、伏見稲荷大社の主祭神である稲荷大神のお使いとされています。そのため、稲荷大社境内にはキツネの像やキツネの絵馬が数多く見られます。

たとえば、表参道の前には稲穂をくわえた躍動感たっぷりのキツネの像が参拝者を出迎えます。楼門の前には阿吽(あうん)のキツネ。向かって右のキツネは玉を、左のキツネはカギをくわえています。

伏見稲荷大社の絵馬にもキツネが使われています。キツネの顔の形をした絵馬に表情を描き加えることができるので、よりオリジナリティあふれる絵馬を奉納できるのも魅力。可愛い表情を描いて、心を込めて奉納しましょう。

6 おもかる石

伏見稲荷大社の見どころ おもかる石

続いて紹介する伏見稲荷大社境内の見どころは、千本鳥居を抜けた先にある奥社奉拝所、通称「奥院」にあるおもかる石です。

灯籠の前で願い事をしたあと、おもかる石を持ち上げます。このとき、予想よりも軽く感じたら願いが叶う、予想以上に重く感じたら願いが叶うまでに努力が必要、と言われています。

自分の願いごとが叶うかどうか、伏見稲荷大社を訪れ、おもかる石で運を試してみてはいかがでしょうか。

7 一ノ峰上社

伏見稲荷大社の見どころ 一之峰上社

次に紹介する京都伏見稲荷大社の境内の見どころは、一之峰上社です。

伏見稲荷大社は、稲荷山という山がまるごと境内になっています。稲荷山にはいくつかお社がありますが、その山頂にあるのが、古来「末広大神」としてあがめられてきた一之峰上社(いちのみねかみしゃ)です。

一之峰上社へ参拝するには、千本鳥居を抜け、おもかる石がある奥社奉拝所からさらに山を登ることになるので、参拝の際には動きやすい服装で行くことをおすすめします。

8 稲荷茶寮

稲荷茶寮は、伏見稲荷大社の境内にある八島ヶ池の畔に建つ休憩所「啼鳥菴(ていちょうあん」内にある日本茶カフェです。

ここでは、小さな赤い鳥居が乗った稲荷パフェや稲荷かき氷など、フォトジェニックで可愛い日本茶スイーツなどが楽しめます。

老舗茶舗「椿堂茶舗」が運営しているため、香り高く味の良いお茶を使っているのもポイントのひとつ。散策の疲れを癒すのにおすすめのスポットです。

伏見稲荷大社のおすすめ観光ルート

広大な敷地の伏見稲荷大社。おすすめの参拝ルートを3つ紹介します。

短時間で回りたい方におすすめ!奥社奉拝所ルート

伏見稲荷大社の見どころ 一之峰上社

本殿→千本鳥居→奥社奉拝所→本殿(所要時間:約30分)

短時間で伏見稲荷大社を観光したい場合は、千本鳥居と奥社奉拝所を巡るルートがおすすめです。約30分で伏見稲荷大社を楽しめます。

稲荷山からの絶景を楽しみたい人におすすめ!四つ辻ルート

伏見稲荷大社 稲荷山からの絶景を楽しみたい人におすすめ!四つ辻ルート

本殿→千本鳥居→奥社奉拝所→四つ辻→本殿(所要時間:約1時間30分)

稲荷山からの絶景を楽しみたい人には、奥社奉拝所のさらに先、四つ辻まで登拝するルートがおすすめです。所要時間は約1時間30分かかるので、じっくりと伏見稲荷大社を楽しめるルートといえるでしょう。

四つ辻は景色が開けていて、京都市内を一望できます。昼間はもちろん、夕方になると夕陽が沈む絶景を楽しめますよ。

稲荷山の山頂までしっかり上りたい人におすすめ!一之峰上社ルート

稲荷山の山頂までしっかり上りたい人におすすめ!一之峰上社ルート

本殿→千本鳥居→奥社奉拝所→四つ辻→一之峰→四つ辻→本殿(所要時間:約2時間)

さらに時間をかけて伏見稲荷大社を楽しみたい場合は、山頂の一之峰まで登拝してはいかがでしょうか。所要時間は約2時間。稲荷山の自然もしっかり堪能できますよ。

ただし、途中の道は山道なので、このルートを巡るときは歩きやすい服装をおすすめします。

伏見稲荷大社の御朱印情報

伏見稲荷大社では、3種類の御朱印をいただくことができます。

また、これ以外にもお正月や期間限定の御朱印が授与されることもあります。公式ホームページで案内がありますので、気になる方は参拝前に確認してみてはいかがでしょうか。

授与所 本殿北側の授与所
奥社奉拝所
御膳谷奉拝所
初穂料 500円

※令和6年6月現在

伏見稲荷大社と周辺の観光地に着物で行くなら?

風情あふれる伏見稲荷大社と、見どころ満載の周辺観光地。

せっかく伏見稲荷大社へ行くのなら、着物を着て非日常感を味わいたいところ。ただ、普段着慣れない方にはどんな着物を着たら良いのか迷われることと思います。そこでここからは、伏見稲荷大社、および伏見稲荷大社周辺の観光地を巡る際におすすめの着物を紹介します。

西陣御召 / 濃褐色

西陣風通御召「春秋吹寄せ文」|京都きもの市場

西陣風通御召「春秋吹寄せ文」|京都きもの市場

1つ目は、濃褐色の西陣御召着物をご紹介します。

濃褐色の着物は、落ち着いた雰囲気の観光地が多い伏見稲荷大社周辺になじむ色合いです。

また西陣御召とは、京都の西陣地域で生産される先染め織物のこと。先練り、先染めの糸を用いて織られる絹織物で、しぼを生み出す「御召緯(おめしぬき)」という糸を用いるのが西陣御召の特徴です。

白生地を染め上げるいわゆる染め物とはまた異なる奥行きある表情を、伝統ある観光地の風格に合わせてお楽しみください。

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久留米絣 / 濃紺色

2つ目は、久留米絣の木綿着物をご紹介いたします。

木綿素材の着物は、日本人の普段着として古くから親しまれてきた着物であり、 何と言っても丈夫な特性を持ちます。カジュアルシーンに重宝していただけますので、木綿着物は屋台やB級グルメの食べ歩きなど、気軽な旅行においても着ていくのにちょうど良い着物と言えましょう。

こちらの木綿着物は、日本三大絣のひとつともされる綿織物「久留米絣」。
19世紀初めに一切れの木綿の古い布のかすれた糸をヒントに、井上伝によって始まったと言い伝えられています。

濃紺色地に松皮菱繋ぎと十字絣を織り描いた久留米絣は、素朴でありかつ不変の魅力を持ちますので、流行に左右されることなく長く着ることができます。

伏見稲荷大社と周辺の風情ある観光地を、こちらのお品を着て巡ってみてはいかがでしょうか。

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着物で伏見稲荷大社へ

今回は、伏見稲荷大社と周辺の定番観光地4選をご紹介しました。

見ごたえある千本鳥居を着物で歩き、ぜひ記念のお写真撮影などもお楽しみください!

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