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深まる秋を満喫する神無月 「月々の文様ばなし」vol.7

深まる秋を満喫する神無月 「月々の文様ばなし」vol.7

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いつの間にか秋草が生い茂り、日が暮れるのも早くなってきました。 季節の変化にあわせて単衣から袷へと移ろう時期、豊かな季節の文様で、深まりゆく秋を満喫していただければと思います。

2022.08.21

まなぶ

夕風に秋への移ろいを見出す長月 「月々の文様ばなし」vol.6

着物シーズンの到来!

日々のわずかな変化にも秋の訪れを感じられるようになり、いよいよ本格的に着物を楽しめるシーズンの到来です。

さあ、箪笥の引き出しをあけ、夏の間眠っていた着物や帯に爽やかな秋の空気を入れて、お出かけする日に備えましょう!

様々な名を持つ「菊」文様

神無月の文様 菊 きくまがき
神無月の文様 こうりんぎく)
神無月の文様 菊
神無月の文様 きくすい

秋を代表する花である「菊」。

ふっくらと大輪の花から細くしなやかな糸菊、路傍の可憐な野菊など多くの種類がありますが、香りも良く高貴な花として菊は古くから文様化され、図柄にも様々な名称が付けられています(菊水、むじな菊、菊まがき、光琳菊など)。

「重陽の節句」にもちなむように、邪気を祓い不老長寿を願う菊の文様は吉祥柄とされ、着物や帯、襦袢から小物にいたるまで、和装のすべてのアイテムでみることができます。

2021.07.31

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2022.08.26

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テーマは菊!9月のお節句って? 「3兄弟母、時々きもの」vol.11

実りの季節を彩る「栗」や「柿」

神無月の文様 「栗」
神無月の文様 「柿」

秋は実りの季節。

「栗」や「柿」などは姿も彩りもよく、ひときわ絵になりますね。どちらかといえば着物よりは帯の文様に多くみられますが、帯留めや提げ物といった小物にもよく登場し、小さくとも季節感をあらわすモチーフとして愛されています。

大人の秋の装いに映える「ススキ」

神無月の文様 「ススキ」

深まりゆく秋の日差しに、ことのほか映える植物のひとつが「ススキ」ではないでしょうか。

夕陽に染まって金色に輝くススキの草原の眺めは、古くから人々の心をとらえてきました。秋草と取り合わせた文様も多くありますが、ススキだけを描いた染めの着物や織り帯もあり、落ち着いた雰囲気が、大人の秋の装いによく映えます。

古くから親しまれる「ふくら雀」

神無月の文様 「ふくら雀」

古くから昔話でも庶民に親しまれてきたスズメ。

四季のうちでも、稲穂や鳴子(なるこ)、笊(ざる)などと組み合わせて秋を感じさせる柄のひとつとして描かれてきましたが、寒い時期に羽毛を膨らませている姿を模した「ふくら雀」は「福良」という字をあてておめでたい文様として、笹竹とも組み合わせて、小紋や子どもの着物などにもよくみられます。

四季の庭の風情「光悦垣」

神無月の文様 「光悦垣」

京都の光悦寺に、有名な竹垣「光悦垣」があります。

弧を描いた竹縁の内側に菱型に組んだ竹垣を文様化したものですが、垣根を意匠化したなかでも特に好まれ、垣そのものを単体で描かれるほか、紅葉などの草木と組み合わせて用いられ、四季の庭の風情をあらわすモチーフとして、着物や帯に多くみられます。

見渡せば、いつの間にか秋草が生い茂り、日が暮れるのも早くなってきました。

着物も、そんな季節の変化にあわせて単衣から袷へと移ろう時期、豊かな季節の文様で、深まりゆく秋を満喫していただければと思います。

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