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帯の種類 基本中のき! 着物との合わせ方も解説「その① 丸帯・袋帯・しゃれ袋帯」

帯の種類 基本中のき! 着物との合わせ方も解説「その① 丸帯・袋帯・しゃれ袋帯」

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TPOにあわせて着物を着用し替えるように、帯にも様々な種類があり、シーンに応じて使い分ける必要があります。 一見わかりづらい帯の種類。でも一回基本が分かれば意外と簡単なもの。合わせることができる着物の種類と一緒に解説いたします。

帯にも着物と同様に格があります。帯の格は、袋帯、名古屋帯といった帯の種類、織り方、文様、金糸・銀糸の有無や量等により判断され、その格に応じて、合わせられる着物が決まります。
なお、略礼装や外出着以下の着物については、ある程度は着物と帯の釣り合いはあるものの、同じ着物であっても帯合わせにより、装い全体の格や華やかさ度合いに変化をつけることができます。
(1)丸帯
裏側にあたる部分にも表と同じ織地が使われている帯です。
仕立て上がりの巾は約31cm、長さは430cm~450cmくらいです。

錦や金襴といった豪華な織物で仕立てられ、金糸・銀糸・色糸を多用しています。
帯地は、帯巾の2倍強の約70cmの幅に織り、これを二つ折りにして一端を縫うことで、表と裏が同じ織地となります。
重く締めづらいのが難点ではありますが、表も裏も同じ織地のため、帯の結び方を選ばないという利点があります。
袋帯が考案されるまでは礼装用の帯といえば丸帯でした。

現在では丸帯を当然のこととして合わせるのは花嫁衣装や舞妓さんのお引きずりくらいになりました。
しかし、一般の方が振袖や留袖に合わせても何ら問題ありません。
特に振袖に合わせる場合、先述の通り帯の結び方を選ばないため、様々な帯結びを楽しむことができます。
また、留袖に合わせる場合は袋帯と同様に二重太鼓結びとします。
着用に適しているのは、合わせる着物が振袖や留袖であることから、第一礼装が相応しい場面となり、成人式、結婚式・披露宴への出席、園遊会、卒業式・謝恩会、パーティ等です。
帯揚げ、帯締めは、第一礼装用のものを、着物に応じて合わせます。
  • 留袖用
  • 振袖用
(2)袋帯
表には模様が織られた織地、裏には無地か無地に近い織地で、袋状になっている帯です。
幅は約31cm、長さは430cm~450cmくらいで、二重太鼓に結ぶことができます。
丸帯の、重くて締めづらいという難点を解消するため、大正~昭和の始め頃から普及するようになりました。
当初の袋帯は袋状に織られており、これが名称の由来となりましたが、現在の袋帯の多くは、表地と裏地を別々に織り上げて縫い合わせています。
この両者を区別するために、昔ながらの袋状に織られたものを「本袋(帯)」、表地と裏地を縫い合わせたものを「縫い袋(帯)」と呼ぶことがあります。
  • 本袋 表地と裏地がひとつの生地として続いている。
  • 縫い袋 表地と裏地が別の生地に分かれており、端で縫い合わせられている。
金糸・銀糸を多用したものや、錦、唐織り等の重厚感があり格調の高い袋帯は、留袖、振袖、訪問着、紋を入れた色無地に合わせて、第一礼装、準礼装として装います。
結婚式・披露宴への出席、園遊会、叙勲、晩餐会、各種パーティ等が相応しいでしょう。
帯揚げ、帯締めは、着物に応じて、第一礼装用、準礼装のものから選びます。
金糸・銀糸が入っていても控えめなものや、上述のものほどの格調ではない袋帯は、訪問着、付け下げ、色無地、おしゃれ着としての小紋に合わせます。
カジュアルな結婚式・披露宴や気軽なパーティ、子供の七五三や入学式・卒業式、お茶席等で着用することができます。
帯揚げ、帯締めは、淡い上品な色合いのものの方が、調和します。

袋帯の多様な種類 丸帯・袋帯・洒落袋帯 シーンや着物に合わせたコーディネート解説

さまざまな柄や文様、織りの美しさで、身に着ける着物をより映えさせてくれる帯ですが、良く使われる袋帯の中にもいろんな種類があります。袋帯の成り立ちから、織りや模様に合わせた使い分けをご紹介します。

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