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テーマは菊!9月のお節句って? 「3兄弟母、時々きもの」vol.11

テーマは菊!9月のお節句って? 「3兄弟母、時々きもの」vol.11

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仏花や献花などによく使われていることもあって、菊の花ってちょっと渋いイメージがありませんか?でもあらためて調べてみると、9月9日の「菊の節句(重陽の節句)」、子どものいる家庭でも楽しめそう!

まなぶ

「のんびり楽しむイラスト服飾史」

こんにちは。tomekkoです。

しばらく服飾史のお話をしてきましたが、やっぱり日本の季節ごとにある素敵な行事を知ってもらいたいし読者のみなさんの関心も高いようなので、お久しぶりの「3兄弟母、時々きもの」、再開します!

今回はそろそろ秋ということで、「重陽(ちょうよう)の節句」について。

実際このお節句、おうちでお祝いしてますよ〜という方に私は今まで出会ったことがないんですが…そもそもどんなお節句かご存じですか?

重陽の節句とは、旧暦の9月9日に菊をテーマに無病息災や長寿を願う儀式…とのこと。
もともとは平安時代に中国から伝わった節句で、陰陽の観点から最も陽(縁起の良い)の日である「9」が重なる9月9日(現在の10月半ば)を重陽と呼びます。

そして菊は「仙境に咲く霊薬」と信じられ、邪気を払い無病息災、不老長寿のご利益を得ようというのが重陽の節句なんです。

菊は「仙境に咲く霊薬」

白や黄色のイメージが強い菊ですが、色鮮やかな種類もあって花自体とても華やかなんです。着物なら古典柄には欠かせないですよね。

でも…とても綺麗なんだけど仏花や献花などによく使われていることもあってちょっと渋いイメージがありませんか?だからあまり現代では菊を楽しむお節句をやらないのかな?

でもでも、あらためて調べてみるとこの重陽の節句、子どものいる家庭でも楽しめそう!!

菊を使った重陽の節句の儀式

菊を使った重陽の節句の儀式ってとても素敵!

着せ綿(被綿)で菊の朝露と香りを吸わせた綿で顔や体を拭う…なんて、昔の人の優美な感性に感心しますね。ちょっとやってみたい。

そして菊の花びらを浮かべたお風呂やお酒を楽しむのも、菖蒲湯しかり、なんでもお風呂に入れたがる日本人らしくて微笑ましく、見た目や香りを全身で楽しもうとする価値観がおもしろい!と思いました。

お風呂に何かを浮かべたら子どももテンション上がるしいい香りで癒されるし…

でも!もっと子どもが喜ぶものがありますよ〜!

重陽の節句は現在の10月半ば。実りの秋、収穫の秋なんですよね。

実りの秋、収穫の秋

この時期によく獲れる栗を使った「栗ご飯」も重陽の節句で食べられるお料理。子どもは栗なら大好きな子が多いですよね?

そして、我が家は子どもに嫌われているんですが(笑)茄子の煮浸しや焼き茄子は大人がバクバク!

秋茄子は嫁に食わすなという昔のことばもありますが(いろいろな意味にとらえられるようです)、個人的には茄子のお料理大好きなので、せっかくだし大人用に作って楽しもうかな。

菊人形の展示や観菊会などちょっと大人向けのイベントもありますが、子どものいる家庭でも気軽に楽しめることをやってみて、日本らしい秋の楽しみ方を知ることができたらいいですよね。

秋は着物を楽しみやすい季節

個人的には”THE 古典”な菊の文様が、より現代的にアレンジされて普段から気負わず着られる普段着物にあったらほしいなぁ(アンティーク着物にありそう)。

秋は着物を楽しみやすい季節ですし、おうちで着物を着て焼き茄子をいただいてみようかな!

2021.09.07

まなぶ

菊花を満喫する”重陽の節句” – 嵯峨御流「はじめましょう 花であそぶ節句」vol.4

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