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大島紬は着てこそ楽しい 「オフィシャルアンバサダーが伝えたい大島紬の魅力」vol.4

大島紬は着てこそ楽しい 「オフィシャルアンバサダーが伝えたい大島紬の魅力」vol.4

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コーディネートしだいでクラシカルにも現代的にも着こなせる大島紬。一般的なイメージよりもずっと、おしゃれの応用範囲が広い着物です。今回は、大島紬オフィシャルアンバサダーの着こなしをご紹介いたします!

2022.06.28

まなぶ

産地の方々との交流に感動! 「オフィシャルアンバサダーが伝えたい大島紬の魅力」vol.3

大島紬のイメージって?

大島紬

こんにちは。
きものLifeプロデューサー・星 君枝です。

大島紬と聞くと、どんなイメージが思い浮かびますか?

「高価」「泥染」「地味」

そんなワードが浮かんでくる方も多いのではないでしょうか。

前回vol.3でお伝えしたように、大島紬には複雑な手仕事にて作られるとても高価なものもあれば、機械織りの縞大島など、比較的手ごろな価格帯のものもあります。

また茶色~黒の「泥染」、藍色~黒の「藍染」のほかに、さまざまな彩りのカラフルなものもたくさんあるんです。

白大島紬

コーディネートしだいでクラシカルにも現代的にも着こなせる大島紬は、実は、一般的なイメージよりもおしゃれの応用範囲が広い着物。

今回は、大島紬をステキに着こなす方々を代表して、大島紬アンバサダーのみなさんをご紹介いたします。

「こう着なくちゃいけない」という固定観念が外れるかもしれませんね。

固定概念に捉われずに

「アンバサダーが伝える大島紬の魅力」vol.4

トップにも掲載しましたこちらの写真は、昨年末、ホテル雅叙園東京で開催した大島紬アンバサダー東京オフ会の時のもの。

お気づきでしょうか。実は草履ではなくパンプスをあわせている方がいらっしゃったり、半衿にリボンをあしらったり、帯締め帯揚げのお色あわせがとってもヴィヴィットだったり。

いつもの大島紬、いつものコーディネートも、帯や小物をひとつ変えるだけで雰囲気がガラリと変わります。

大島紬オフィシャルアンバサダーの着こなし

大島紬アンバサダーのなかでも「オフィシャルアンバサダー」のみなさんとは、日ごろより、勉強会やオフ会などで交流を深めています。

自分らしく大島紬の着こなしを楽しんでいる大島紬オフィシャルアンバサダー。今回は、それぞれのお気に入りのコーディネートと、大島紬ライフをご紹介いたします!

秋葉深起子さん

◆大島紬アンバサダープロジェクト事務局運営、フォトスタジオ経営、パーソナルスタイリスト
◆大島紬歴 5年

奄美大島で過ごした子供のころ、地味(に見えた)大島紬にはまったく興味がありませんでした。
大人になり、色彩学やスタイリングを学んだことをきっかけに黒の究極さ、引き算スタイリングの美しさを感じることができ、39歳で再び袖を通した大島紬の「泥黒」の魅力と、華やかではないけれど、唯一無二の技が溢れる大島紬こそ、洗練された大人にしか着こなせないものなのでは?と、ファッションとして挑戦してみたくなりました。SNSなどでの大島紬コーデを参考にし、もっと磨いていければと思っています。

秋葉深起子さん1
秋葉深起子さん2

秋葉代表はさすがファッションのプロ。「着物はこう着るべき」という考え方ではなく、柔軟な発想で素敵な着こなしをされていらっしゃいます。どちらもワンカラーコーディネートでご自身に似合うお色、またメイクなども考えてスタイルを完成されています。

青木マサ代さん

◆会社員
◆大島紬歴 4年

大島紬歴はまだ4年ほどで浅いですが、佐藤チアキさんの紬見分け講座を受講してから大島紬にはまり、とても詳しくなりました。

60歳を過ぎてから着付け教室へ通い、最初の自装の試験は一元式の7マルキの大島紬。教室でも大島好きといわれていましたが、卒業した今では大島紬アンバサダーと周知されています。
休日は友人とお出かけしたり、大島紬をトルソーに着せてコーディネートを考えたり、忙しくなるであろう老後の着物ライフを楽しみに着物から仕事のエネルギーをもらい日々精進しています。

青木マサ代さん1
青木マサ代さん2

青木さんは、大島紬アンバサダー・プロジェクト設立時からのアンバサダー。実はオンラインでしかお会いしたことがないのですが、いつも大島紬愛がひしひしと伝わってきます。
直接お会いする機会がありましたら熱い大島紬愛を語り合いたいと思います!

安達祐子さん

◆エステティックサロン オーナー
◆大島紬歴 7年

「年を重ねて、普段のちょっとしたお出かけに着られる着物が欲しい」
それが私の大島紬の世界に飛び込んだきっかけでした。

大島紬でのお出かけは私のオフの日の楽しみ。光沢が美しい大島紬は、顔映りがよく、お肌を綺麗に見せてくれます(これ大事!)。柄もののコーディネートは難しいと思われがちですが、シックにもカジュアルにもゴージャスにも、いろいろなコーディネートが楽しめる!これこそ大島紬の醍醐味です。

安達祐子さん1
安達祐子さん2

いつも品よく大島紬を着こなしていらっしゃる安達さん。エステティシャンでお肌がとても綺麗なんです。大島紬の光沢でさらにお肌に磨きがかかることに気づいていらっしゃるとは!美容のプロならではの視点ですね。

入谷悦子さん

◆着付師、着付講師
◆大島紬歴 25年

着物を楽しむ方がおひとりでも増えていくことを願い、自分自身も世界で最も美しい民族衣装である「着物」を学び続けています。
そんな私のお気に入りの「大島紬」。いつか自分も着てみたいと思い、着付けのお稽古を始めました。
独特の精密・緻密な柄、光沢感、手触り…幼いころに憧れていた母の大島紬の着姿の思い出とともに、いつまでも私にとっての「特別な紬」です。

入谷悦子さん1
入谷悦子さん2

入谷さんは実は大島紬以外の華やかなお着物もとてもよくお似合いなのですが、大島紬をお召しの際には、とてもシックに着こなしていらっしゃいます。着付けを教えている生徒さんが大島紬をお持ちなら、初めは着やすい大島紬で練習を始めることをおすすめしているそうですよ。

梅下理香さん

◆着付け師、着付け講師、着付け教室主宰
◆大島紬歴 15年

着付け教室の開校記念に「格子柄の大島紬」を初めてあつらえ、5年の節目にも「無地感の夏大島紬」をあつらえました。

それまでは絣糸を使った泥大島や藍大島を譲り受けてよく着ていましたが、「縞大島紬」の存在を知り、愛用するようになりました。軽さやシャリ感などはそのままに、コーディネートしやすく、よりカジュアルに着こなすことができますし、手に入れやすいお値段も魅力です。
次の節目には、どんな大島紬にするのか今から楽しみにしています!

梅下理香さん1
梅下理香さん2

ご自身の節目に合わせて大島紬をあつらえるとは、素晴らしい記念になりますね!
カジュアルコーディネートがお得意の梅下さん。鹿児島在住でまだオンラインでしかお話しできていませんが、いつもかわいらしい笑顔と現代感覚の着こなしに魅了されています。

近藤宏美さん

◆新社会人
◆大島紬歴 2年

「20代でも、可愛いでも格好いいでも、大島紬は楽しめる」をモットーに自分の好きを詰め込んだ大島紬コーディネートを心がけています。

下の1枚目の写真は、古典柄の泥大島をクリスマスに合わせて洋風に着たときのもの。着物としての基本的な形は意識しつつ、リボン半衿やレース帯揚など現代の和装小物を合わせて今っぽく仕上げました。

そして2枚目は、大島紬×白袴の組み合わせ。昨春が大学卒業という節目でしたので、大島紬で記念写真を撮っていただきました。

近藤宏美さん1
近藤宏美さん2

初めてお会いした時に、お若いのにきちんと着物が着られていることにびっくりしました。
そして、おばあさまの大島紬を現代的に着こなしていて「大島紬でこんなにおしゃれに着られるの?!」と二度驚きました。自分らしいセンスで自由なおしゃれを楽しむって素敵ですね!

飛田久美子さん

◆おもてなしサロン運営、フードコーディネーター、シニアハーバルセラピスト、テーブルスタイル茶道講師
◆大島紬歴 3年

「大島紬を着て料理教室をしては?」
着物の師匠のそんなご提案から始まったのが私の大島紬ライフです。イベントのテーマに合わせてコーディネートを楽しむのがお気に入り。

左は、葡萄葉柄の泥大島に葡萄の帯を合わせワイン会へ参加した時のコーディネート。
右は、今年の母の日に、息子が大島紬姿でテーブルスタイル茶道をご披露。肩を痛めている私の帯結びもYouTubeを参考に手伝ってくれました。私の大島紬を仕立て直した息子の着物。受け継がれていくのは嬉しい限りです。

飛田さま
息子さんと

「食」と「衣」のこだわりが一貫されている飛田さんは、ワイン会に合わせて「葡萄」をテーマに、泥大島をスタイリッシュに着こなしていらっしゃいます。
「着物はこう着るべき」にとらわれず、ブーツスタイルや豹柄レースの兵児帯を合わせたりと洋テイストも取り入れつつ着物をファッションとして楽しまれています。

最後に私、星 君枝

◆きものLifeプロデューサー、着物起業コンサルタント
◆大島紬歴 37年

星 君枝さん1
星 君枝さん2

大島紬のなかでも、顔映りの良い白大島がお気に入りです。
白い着物には濃い色の帯を合わせるのが定番ですが、私の場合は身長が149cmと低いので、少しでも身長を高く身幅もスラッと見せたいので白系の帯、同系色でまとめるワンカラー、ワントーンコーデが最近の好みです。
着物の色や柄から受けるイメージから、どう着たいのかから逆算してコーディネートを考え、左はやさしくやわらかく、右は爽やかをテーマに小物づかいを楽しんでいます。

大島紬を満喫する

大島紬オフィシャルアンバサダーそれぞれの大島紬ライフはいかがでしたか?

「いつかは着てみたい憧れの着物」ともいわれる大島紬。確かに高価なものも多いですが、世界に誇るべき技術である手織りの絣織りは大変に手が込んでいて、それを知ればきっと納得されるはず。また大島紬を初めてあつらえる場合には、機械織のものから入ってみるというのもいいかもしれませんね。

大島紬02

今回の写真にはありませんでしたが、秋葉代表は手織りの綺麗なグリーンの無地感の大島紬をお持ちです。大島紬の柄ゆきと帯の柄合わせはバランスが難しい場合もありますが、無地感ならどんな柄の帯でもOK。

大島紬には「地味でおばあちゃんの着物みたい」とマイナーなイメージもありますが、シックな大人の着こなしから、洋装を取り入れて、クールにもカジュアルにも楽しむ方法を見つけたら、着こなしの幅が何倍にも広がります。

もしタンスに眠っている大島紬がありましたら帯や小物を合わせてみたり、どんなコーディネートで楽しめるのかのチャレンジをしてみてくださいね!

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