着物を纏うなら、自分らしい美しい着姿でいたいもの。

ボディコンシャスな着物だからこそ、女性らしいボディを活かすことができるはず。思いきって隠すという発想は捨て、堂々と魅せていきましょう。

レッスンを担当いただくのは、元教員（小学校・中学校）という異色の経歴を持つ磯辺崇コーチ。

”圧倒的な筋肉量”が評価される「ボディビル」ではなく、”誰もが憧れる肉体”が評価される「フィジーク」にて優勝（2021 FWJ MOLA CUPMEN’S PHYSIQUE -175）。現在は老若男女どなたにも優しく丁寧なパーソナルトレーニング指導で活躍中です。

また、”好きに食べて痩せる「食事法」”を発信しており、最近では筋肉のプロとして、企業内の社食監修など活動の場を広げていらっしゃいます。

本連載の指導にあたっては、着物ファンのリアルな悩みをヒアリングいただき「美しい着姿」を実現するためのポイントに絞っての内容を組み立てていただきました。

鏡に映る自分の身体をそのまんま愛したいと言っても、下垂した胸、ぽっこりお腹、お尻のたるみ…気になることばかり。

体重や年齢などの数字にとらわれず、目指したいのは、いくつになっても、”動ける身体” ”食べれる身体” ”心地よい身体”…

”心地よい”と感じる身体を実現するためには？

ハードな食事制限やトレーニングが必要なのでしょうか？

まず何からはじめれば良いのでしょうか？

1　両手を肩の高さに開く
2　キープしたまま手のひらを360度回転
※「肩から動かす」ことを意識

1　肘を90度になるように折る
2　手のひらは上を向ける
3　手を身体の前から身体の横まで開く
4　元の位置に戻す
※脇が開かないように手を動かす

他にはいかがでしょう。

1　両手を両肩の下にくるように床に着く
2　膝をお尻の下にくるように床に着く
3　胸を床に落とす（肩甲骨を寄せる）
4　胸を天井に近づける（肩甲骨を離す）
※肘を曲げずに行うこと

下半身のポイントも教えてください。

1　両手を両肩の下にくるように床に着く
2　膝をお尻の下にくるように床に着く
3　お尻を突き出す
4　お腹を丸める
※腰を動かすのではなく「骨盤を動かす意識」で行う

いずれも自宅で簡単にできそうなもので安心しました！ちょっとした隙間時間に、ストレッチ感覚でできそうです。

きらきらと注ぐ太陽の光のもと、さらさらと踊る風にそよぐ新緑。はっと目を引くのは、颯爽と街を闊歩しているあなたの着姿。

…美しい！

布を纏うだけの着物は、着姿の縦ラインが洋服以上に目立ち、とりわけ姿勢に目がいきます。

あなたの着姿は、美しい姿勢でさらに進化させることができます。

まずは意識してみる。そして脱力して、身体をゆるめてみる。それだけでも不思議と身体に無理のない姿勢を保つことができます。

自分らしい美しい装いとは、着付けとコーディネート、そこに今回ボディメイクが加わりました。

これら3つの要素があるからこそ着物は、唯一無二のその人らしさを表現できる衣装と言えるのかもしれません。

・着付け
・コーディネート
・ボディメイク

まだまだまだ伸びしろいっぱいな私たち。
これから少しずつ、一緒に学んでまいりましょう。