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初心者でも一人でできる!旅館やお祭りなど簡単な浴衣の着付け方をご紹介!

初心者でも一人でできる!旅館やお祭りなど簡単な浴衣の着付け方をご紹介!

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旅館に泊まったときやお祭りに行くときなどに、ひとりでも浴衣を着られたらいいなと思うことはありませんか?実は、浴衣はひとりでも簡単に着ることができますよ。この記事を参考に、浴衣をひとりで着て、お泊まりや夏をもっと楽しんでください。

2020.08.04

よみもの

浴衣をより美しく ー 日本舞踊家 花柳凜 「2020夏 浴衣考」vol.1

お祭りや花火大会の機会に、自分で浴衣の着付けができると便利ですよね。
浴衣の着付けは難しいと思われる方もいらっしゃいますが、実はやり方さえ覚えておけば自分一人でもかんたんに着付けることができます。

今回は、「一人でできる簡単な浴衣の着付け方」について解説いたします。
浴衣の着付け方をマスターして、浴衣姿で、夏のイベントをもっともっと楽しみましょう!

下準備をしよう!

まずは浴衣の着付けをする前に、あらかじめ用意しておきたいものや注意点について紹介します。

浴衣に慣れていない人ほど、事前準備をしっかりしておくことが大切。必要なものを準備しておくことで、着付けの仕上がりが美しくなり、着崩れを防止することにつながりますよ。

メイク・ヘアセットは着付けの前に済ませておく

メイクは着付けの前に済ませておく

浴衣を着るときには、メイク・ヘアセットは着付けの前に済ませておくことをおすすめします。浴衣を着てからメイクやヘアセットを行うと、化粧品や整髪料などが浴衣に付着してしまう可能性があるからです。

浴衣は洋服のようにすぐに洗濯することができなかったり、汚れを長い時間放っておくとシミになる恐れもあるので、汚れ防止のためにもできる限り着付け前に済ませておきましょう。

また、浴衣を着た状態は腕が上がりにくくなってしまったり、体をひねったりすることが難しくなります。メイクやヘアセットが上手にできなかったり、無理に行おうとすることで着崩れの原因にもなります。

あとは浴衣を着ればお出かけできる!という状態にしてから着付けをしましょう。

2020.10.02

よみもの

着物をもっと楽しむために知りたいメイク 「花柳凜の、和でも洋でも美しく」 vol.1

下着・肌着はきちんと用意

下着・肌着はきちんと用意

浴衣を着る時に欠かせないのが下着や肌着です。

暑い夏に涼しく着られることを目的とした浴衣は、裏地のない作りで薄い生地が用いられていることが多いため、透けるのを防止するためにも下着や肌着は正しく着用しましょう。

また浴衣に汗じみが付いてしまうと落としにくいため、浴衣に直接汗が染みることを防ぐためにも下着や肌着は欠かせません。

下着は和装用のものが販売されていますが、普段使いのものやカップ付きのキャミソールでも代用できます。色が薄く透けにくいものを選びましょう。

肌着は浴衣用のスリップや風通しの良い素材の肌襦袢を準備するか、ロングキャミソールなどを準備しておきましょう。

2021.04.20

まなぶ

肌襦袢(はだじゅばん)とは?長襦袢との違いは何?

必要なものは全て手の届く範囲に

着付けを始める前に、着付けに必要なものは身の回りに置いておくようにしましょう。

● 浴衣
● 帯
● 肌着
● 腰紐3本
● 伊達締め1本
● コーリンベルト
● 補正用タオル3本ほど
● 帯板 など

着付け中にこれらが手元になく、必要なものを探すために動き回っていると着崩れてしまったり、仕上がりがイマイチになってしまう可能性があります。
必要なものは全て手元に準備した上でスムーズに着付けを行いましょう。

2020.07.17

まなぶ

【保存版】着物の着付けに必要なものリスト!小物は何が必要?着崩れしないために揃えるものは?

浴衣の着付け方

ここからは浴衣の着付け方の手順について解説いたします。

一人で浴衣の着付けをする時には、姿見などを用意しましょう。着付けがしやすくなりますし、自分の姿を確認しながら行うことで、どこから見ても美しい仕上がりになりますよ。

簡単にできる!一人で浴衣を着る方法

1.浴衣を羽織り、裾を合わせる

浴衣を羽織り、裾を合わせる

浴衣を羽織り、背中にある浴衣の縫い目(背中心)を体の中心に合わせます。

浴衣の衿先から3分の1くらいの場所を両手で持ち、裾がくるぶしあたりになるように調整します。

裾線と床を並行に

裾線と床を並行にすることを意識しておくと仕上がりが美しくなります。

たくさん歩く予定がある人や、お天気が悪い日には、少し裾を高めにしておくのがおすすめです。

2.下前を合わせる

下前を合わせる

裾線をキープしたまま、自分の脇と浴衣の脇線を合わせます。

下前を決める

右手で浴衣を持ったまま並行に移動させて、左腰に浴衣をくっつけて下前を決めます。

3.上前を合わせる

上前を合わせる

左手で持った浴衣をつま先が裾から10センチくらい上げるようにして、右手を左の腰へ持っていき、下前に上前を被せます。

右手は押さえたままキープします。

4.腰紐を巻く

腰紐を巻く

腰回りのシワを伸ばしたら、腰ひもを右の腰骨のすぐ上あたりにあてます。そのまま後ろへ回して交差し、腰紐を締めます。

この時、しっかりと息を吸った状態できつく結ぶことを意識してください。腰紐は着付け中に緩んでくるので少しきついかな?というくらいに結んでおくと安心です。

余った紐の先は、巻きつけた腰紐に挟んでおきましょう。

5.おはしょりを整える

おはしょりを整える

脇の下(身八つ口)から両手を入れおはしょりを整えます。

トントンと両手でシワを伸ばすように余った部分をならし、前後両方が整えられたら、鏡を見ながら背中心が中心に合っているか確認しましょう

6.衣紋(えもん)を抜く

衿を合わせて持つ

左手で左右の衿を合わせて持ちます。

衣紋を抜く

右手で背縫い(背中の中心の縫い目)を持って前後にひきながら、衣紋(えもん)を抜きます。

「衣紋を抜く」とは、うなじの辺りにゆとりを持たせること。一気に引っ張るのではなく、少しずつ前後に動かしながら調整します。

前後に動かしながら調整

浴衣では、衣紋を抜きすぎるとだらしない印象に見えてしまうこともあるので、こぶしひとつ分を目安にしておきましょう。

7.衿を合わせる

衿を合わせる

左手を脇の下(身八つ口)から入れて下前の衿を、右手で上前の衿を調整します。左右対象のV字になるように衿を合わせましょう。

鎖骨が見えない程度にしておくと、上品に浴衣を着こなすことができます。

8.コーリンベルトをとめる

コーリンベルトをとめる

左の身八つ口からコーリンベルトを入れます。

下前のおはしょりを三角に折りたたみ、コーリンベルトで留めます。

ウエストの位置あたりでとめる

コーリンベルトを後ろから回して、上前のウエストの位置あたりで留めておきましょう。

9.伊達締めを巻いて全体を整えたら完成

伊達締めを巻いて全体を整えたら完成

胸の下あたりに伊達締めを巻いたら、背中のシワや衿を整えます。

この後に帯を巻いていくので、後ろ姿までしっかりと確認して、シワやズレがないようにしておきましょう。

着付けのチェックすべきポイント

帯結びに入る前に、着付け後にチェックしておきたい6つのポイントがあります。

帯を巻く前のタイミングで確認することで、着崩れにくく、浴衣姿の仕上がりが美しくなります。

衿が開きすぎていないか

浴衣の衿の合わせ

浴衣の衿の合わせは、できるだけ詰めるようにすることで、きちんとした上品な印象になります。

夏場に着用する浴衣は暑さのため衿を大きく開ける人もいますが、だらしない雰囲気に仕上がってしまいます。のどのくぼみが少し見えるくらいを目安にして、首の長い人は少し詰め気味でも良いでしょう。

おはしょりに余分なシワはないか

おはしょりに余分なシワはないか

おはしょりがすっきりしているかどうかもチェックするようにしましょう。

おはしょりが長すぎる場合は、伊達締めの下に入れ込むなどで対応できます。

浴衣全体が裾つぼまりになっているか

浴衣全体が裾つぼまりになっているか

着物でもそうですが、浴衣の着姿も「裾つぼまり」が美しいとされています。

「裾つぼまり」とは、裾につれて細くなるようなシルエットのこと。下前身頃を引き上げることで実現できますので、確認しながらトライしてみましょう。

衣紋(えもん)の抜きは適正か

衣紋の抜きは適正か

浴衣の衣紋の抜きは指3本分〜こぶし一個分程度が美しく見えます。

ダウンスタイルのヘアスタイルをされる方は、一度髪を上げるなどして確認しましょう。

背縫いは歪んでいないか

背縫いは歪んでいないか

背中の縫い目が歪んでいると見た目の仕上がりも悪く、着崩れの原因になることも多いです。

夏祭りなどの会場で着崩れが起きてしまうと、慣れていない人は直すにも一苦労しますので、もしこの時点で背縫いが歪んでいれば、再度着付けをし直すのがおすすめです。

浴衣の丈は適切か

浴衣の丈は適切か

裾の長さは短すぎると見た目が悪く、長すぎると歩くのに邪魔になってきます。

くるぶしの真ん中程度の長さが適切な長さですので、帯を巻く前のこの段階で裾の長さについても確認するようにしましょう。

浴衣は着物に比べて軽やかに、裾の長さも短めに着付けることが多いですが、短くなりすぎるのにも注意です。

簡単!浴衣の帯の結び方

浴衣が着られたら最後に帯を結びます。

浴衣の着付けの中でも帯結びで苦戦する人が多いですが、慣れれば一人でも十分に結ぶことができるもの。今回は、浴衣の帯結びの基本でもある「文庫結び」という結び方を解説いたします。

帯を巻く準備をする

浴衣に似合う!文庫結びの方法

1.帯を巻く準備をする

帯幅を半分に折る

帯を50cm程とって、帯幅を半分に折ります。

クリップを使って伊達締めに留める

この部分が手先と呼ばれる結び目の中心にきます。

折った部分を左肩に掛けて、体の中心あたりにクリップを使って伊達締めに留めておきましょう。

2.帯を胴に巻きつける

タレ先を胴に巻きつける

左肩に掛けた手先を左手で押さえて、右手を使ってタレ先を胴に巻きつけます。

引っ張るように帯を締める

2周巻いたら帯の下を持って、引っ張るように帯を締めます。

3.帯を体の正面で結ぶ

タレと体の正面で結ぶ

左肩に掛けてあった手先をおろして、手先が上になるようにタレと体の正面で結びます。

結び目を真横に引っ張るようにキツく締めておきましょう。

4.羽をつくる

羽をつくる

手先は右肩に掛けておきます。

結び目の前あたりでタレを開いたら、肩幅ぐらいの長さをとって内側に3回たたんでおきます。3等分になるように折りたたんでおきましょう。

5.羽を固定する

リボン型を作る

中央が山になるようにひだをつくって、リボン型を作りましょう。

キレイに形が整ったら、輪ゴム等で固定します。

輪ゴム等で固定

肩に掛けていた手先を固定した輪ゴム等の上からくぐらせて、ぎゅっと締めます。

手先が胴帯からはみ出たら、折り返して中に

もう一度巻きつけて、2巻き目で余った手先を帯の間に入れ込んで軽く引っ張ります。

手先が胴帯からはみ出たら、折り返して中に入れます。

6.帯を後ろに回し完成

帯を後ろに回して完成

羽が下向きになるように調整し、左右のバランスを整えます。

羽の結び目を押さえながら、帯を後ろに回して完成です。

浴衣を着るときは装いや所作にも注意を

浴衣を着るときには、装いや所作にも気をつけたいところ。浴衣を着る際のポイントをご紹介します。

1:歩幅は小さく内股で

浴衣を着たら歩幅は小さく内股で

歩くときは、洋服のときよりも歩幅を小さくし、少し内股気味に。大股で歩くと裾が開き、着崩れの原因にもなります。

2:衣紋の抜きすぎ、衿の開きすぎに注意

衣紋を抜きすぎたり衿を開きすぎると、だらしなく野暮ったい雰囲気に見える上に、着崩れしやすくなるので注意。

3:階段では裾を少し持ち上げる

3:階段では裾を少し持ち上げる

階段を上り下りするときには、裾を踏まないよう、袖を少し持ち上げると歩きやすくなります。

4:椅子に座るときの所作

浴衣では浅く、両膝をそろえて座る

椅子に座るときは、せっかく結んだ帯をつぶさないように浅めに座り、両膝をきちんとそろえます。
右手で上前を少し引き上げて座ると、裾が地面につきにくくなり汚れも防げます。

5:手を伸ばすときの注意点

手を伸ばすときは袖口を押さえる

ものを取る、つり革につかまるなど、手を伸ばすときは腕が露出されてしまうので、伸ばすほうの袖口をもう片方の手で押さえ腕が見えにくいようにしましょう。

6:アップスタイルがおすすめ

浴衣には爽やかなアップスタイルがおすすめ。
手の込んだアレンジでなくても、簡単にお団子ヘアにするだけでも浴衣に似合います。

2022.05.06

まなぶ

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まとめ

今回は、簡単な浴衣の着付け方と帯の締め方について紹介しました。和服の中でも浴衣は比較的着付けが簡単なので、ぜひ覚えてみてくださいね。

浴衣の着付けに慣れていない人は、当日に準備するのではなく、おでかけの少し前に予行演習を兼ねて練習しておくと安心ですよ。

浴衣姿で今年の夏をご満喫ください!

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