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色合わせのコツとは? 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.46

色合わせのコツとは? 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.46

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かつては、きものと帯の組み合わせをするときに、淡い色のきものには濃い色の帯を合わせ、濃い色のきもののときは淡い色の帯を合わせるのが定番でした。ところが最近、全体を同系色ですっきりとまとめるコーディネートが、「洗練された都会的な雰囲気になる」と人気です。

母きもの!

これまで入園式3回、卒園式3回、入学式7回、卒業式4回、合計17回を母としてきもので出た過去の経験上、「きものを着なきゃよかった」というママ友には会ったことがありません。こういうときだからこそ、おめでとう、という気持ちを込めて、きものをまとってほしいなと思います。

色合わせのコツ2

「今年の流行色は青みの紫なんですって」と話す人のわきで「あら、テレビではイエローって言ってたわよ」と言う人もいて、一方新聞には「日本流行色協会が今年の色はコーラルオレンジと発表」と書いてあり……

どうもいろんなところでそれぞれに「流行らせたい色」があるようですね。

とはいえわたしの場合、「青みの紫」と聞いたら青あざを連想してしまいましたし、次に黄色と聞いたら、あぁ青あざが治って黄色になってきたのねと思ってしまうほど流行色に無頓着なんですがね……。

とりあえずニュースには知識として「へぇぇ」と耳を傾けるものの、実際に身に着けるかどうかとなると、結局一番大事なのは好みかどうか、と思うんですよ。

だっていくら流行っていたとしても、似合わなかったり好きじゃなかったりしたら、ねぇ。好きな色を、好きなように着て楽しんだほうがいいかなとわたしは思っています。

かつては、きものと帯の組み合わせをするときに、淡い色のきものには濃い色の帯を合わせ、濃い色のきもののときは淡い色の帯を合わせるのが定番でした。
ところが最近、全体を同系色ですっきりとまとめるコーディネートが、「洗練された都会的な雰囲気になる」と人気です。

同系コーデは、色の組み合わせをあまり深く考えずに済むので楽と言えば楽ですが、「どこを見せたいのか」がきちんとしていないと、なんとなくぼやけた印象になりがちです。

なんの地紋もない無地のきものに、さらに同じ色の無地の帯を組み合わせてしまったら、なんだか面白みが足りないと思いませんか?

無地のきものと無地感覚のきもの(「無地感」と省略されることも)は全く違うものです。わたしの場合ですが、同系色コーデにするときは、遠くから見たら無地だけれど、近くに寄ったら柄がある、という無地感覚のきものと、どこか印象的な帯締めが、都会的な同系色コーデにするときの必需品かなと思っています。

実は、わたしがきものを着るときに一番多いのが「全体をだいたい3色以内にまとめるコーデ」。
きもの、帯、小物を組み合わせたときに、①一番目立つ色、②二番目に目につく色、③三番目に目につく色、で構成されています。

ちなみに、白と黒は無彩色ということで、数えても数えなくてもどちらでもOK。「だいたい3色」と大きな気持ちで組み合わせてみてください。

でもね、あんまり考えすぎても良くありません。
「今日はここの帯と帯揚げのところの、春らしい色合いの組み合わせが好き!」みたいなことでもいいので、自信を持っておでかけください。うきうき楽しいきもの時間を過ごすことが一番ですよ。

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