2021年12月10日、京都きもの市場銀座店が銀座4丁目にリニューアルオープン！

「拓く【hiraku】～その先へ～」というテーマで、日本舞踊、着付けやヘアのポイントレッスン、きものでお出かけ、お手入れ相談会など、盛りだくさんのイベントが開催されていましたが、12月26日には、オープン記念のパーティが開かれました。

総勢50名、色とりどりの着物を纏った（まとった）みなさまの華やかなこと！

メインゲストである歌舞伎俳優・澤村國矢さんのトークショーおよびパフォーマンスディナーショーの様子を軸に、当日の様子をレポートいたします！

職人の手技に恋して十数年。洋の東西を問わず、逸品との出会いを求めて、気の向くまま、心のままに、美術館、展示会、劇場、工房等を訪問させていただいております。
着物美人を目指して日々、奮闘中。

木々が生い茂る明治神宮外苑の杜。

今回のパーティ会場である明治記念館はその外苑に位置しており、都心にもかかわらず豊かな緑に包まれた閑静な場所にあります。

明治記念館があるのは、元赤坂。国賓をお迎えする迎賓館もある東京のロイヤルエリアとして知られています。

明治記念館の沿革を調べると、昭和22年、明治神宮の総合結婚式場として建造、令和2年3月には、明治記念館本館・憲法記念館が旧赤坂仮皇居御会食所として東京都指定有形文化財に指定された歴史ある建造物であるとのこと。

古き良き日本の伝統を大切にした、人と人をつなぐ場所、明治記念館。

リニューアルオープン記念のパーティに、着物でお出かけするのにぴったりの場所ですね！

明治記念館の和の空間は、着物撮影にはもってこいのロケーション。
早速みなさま、和姿での撮影会を楽しまれていました。

ちなみにこちらは私の着姿。

おめでたいパーティということで、大人の振袖でまいりました！
白地にピンクのグラデーション、梅が描かれた振袖は、東京手描き友禅 染谷洋先生の作品です。

東京芸術大学日本学科卒業の染谷先生の作品は、線の美しさと繊細さがその特徴。

銀座店でも毎年特別展示をなさっている大人気の先生です。

パーティ会場は「孔雀の間」。京都きもの市場 銀座店スタッフのみなさまが晴れ着でお出迎えくださいました。

なんと、当日は『美しいキモノ』による”装い拝見”の写真撮影も！

有名着物雑誌に着姿が掲載されると知って、参加者のみなさまも、なんだかウキウキ、ソワソワしているご様子。

総勢50名の着姿は想像以上に迫力がありました。
色とりどりの着物を纏ったみなさま、まるでお花畑にいるようです。

本日のメインゲスト、歌舞伎俳優の澤村國矢さんがいらっしゃいました！みなさん拍手でお出迎えです。

テンションもあがってまいりました！

時節柄、座席と座席の間には飛沫防止のパーティションが設置されていました。

銀座店の松田さんによる司会進行にて会がスタート！

優しい色合いのコーディネートが松田さんの雰囲気にぴったりですね。

まずは田中社長によるご挨拶。

「京都きもの市場銀座店は、2015年2月に銀座7丁目にオープンし2017年6月に銀座6丁目へ。そして今回の4丁目へと、2回目の移転になります。コロナ禍のため着物で出かける機会が減ってしまった方も多いと思いますが、みなさまにもっと着物でお出かけしていただける機会を提供できるようイベントなども考えています」

続いて、菅野店長のご挨拶。

「12月10日のリニューアルオープン以降、半月ほどの間に約700名のお客様にご来店いただきました。多くの方々にお越しいただき、銀座店がみなさまに愛されてことを痛感しております。『銀座に京都きもの市場さんがあってよかった』と言っていただけるように、これからも精進してまいります」

最後に、山口取締役よりご挨拶。

「2022年2月には7周年を迎える銀座店。これもひとえにみなさまからのお引き立て、またかわいがってあげようという気持ちによるものです。どうぞこれからも銀座店をよろしくお願いいたします」

乾杯の挨拶のあとは、しばしご歓談タイム。

みなさん、本当に楽しそう。お気に入りの着物でお出かけ、それだけで心が浮立ちますよね！

私は、銀座店のエース 明神さんの隣のお席。

あら？明神さん、いつもと雰囲気が違うと思ったら…前髪を下ろしていらっしゃるんですね。

「前髪がある方がアイドルみたいでステキ」とうれしいお言葉をいただいていらっしゃいましたよ♪

前菜は、まぐろとアボカドのタルタル。ゴージャス！に金箔が飾られていました。

2品目は、カボチャのヴルーテ 牛乳のエキューム。

ヴルーテという聞きなれない単語…
「ヴルーテソース」とは、フレンチ料理の基本のソースのひとつで、ルーをブイヨンで伸ばしたソースのことだそうです！

3品目は魚料理、スズキのポワレ パルメザンチーズのリゾットと春菊のピュレ添え。

トマト風味のフォン・ド・ボーソースがかかっていました。

4品目は肉料理。

牛ロース肉のパイ包み焼きは、トリュフの香りが食欲をそそります。

食後にはもちろん、デザートとコーヒーも♪

食事の途中で、本日のメインイベント、歌舞伎俳優・澤村國矢さんと京都きもの市場・田中社長とのトークショーが始まりました。

今回、澤村國矢さんとのご縁をつないでくださったのは、日本舞踊の西川喜優先生とのこと。
12月10日、リニューアルのオープニングエキシビションでは艶やかな舞もご披露くださいました。

こちらが西川先生。所作の美しさに見入ってしまいます。

西川先生と國矢さんとは同じお稽古場に通っていらっしゃるそうですよ。

1978年生まれの澤村國矢さん。
9歳より劇団に所属し、子役として舞台や映像作品に出演していらっしゃいました。

「劇団にいたけれど現代風の顔立ちではなかったので時代物の声がかかった」

とのことで、1988年7月、10歳の時、歌舞伎座『義経千本桜』にて、子狐役で初舞台へ。また12歳より世家真流家元・世家真ますみに師事し、日本舞踊を学ばれたそう。

もともと梨園の出身ではない國矢さん。
当時は「歌舞伎役者になる」という明確な意思はなかったそうですが、澤村藤十郎氏に「お前、歌舞伎は好きかい」と聞かれ、「はい」と答えたことから、「将来は歌舞伎役者になるのだな」と漠然と思っていらしたそうです。

近年の國矢さんの活躍で外せないもの、それは『超歌舞伎』への出演です。

2016年に千葉・幕張メッセ国際展示場で行われた『ニコニコ超会議』の1プログラムとして上演された『超歌舞伎』。歌舞伎俳優の中村獅童さんとバーチャルシンガーの”初音ミク”がコラボ共演するという、なんとも斬新な歌舞伎公演です。

当初は一期限りの予定だった『超歌舞伎』ですが、好評を博して2019年まで毎年上演。2021年9月には、2年ぶりとなる京都南座での上演も大変話題になりました。

國矢さんはその初回から出演なさり、2019年『八月南座超歌舞伎』では敵役の青龍の精を、リミテッドバージョンでは主人公の佐藤四郎兵衛忠信を演じ、その熱演が注目されました。

國矢さんが『超歌舞伎』への出演を決めたきっかけのひとつに「今の若い人が歌舞伎を観ないと将来歌舞伎を観る人がいなくなってしまうのでは」という想いがあったそう。

その上で、これまで影響を受けた歌舞伎俳優として第十八代中村勘三郎さんの名前を挙げられます。

「とにかく歌舞伎が大好きで、コクーン歌舞伎や平成中村座などさまざまな新しい試みをされた方。若い層に向けた学生のための料金として”ジーンズシート”を設定されるなど、刺激を受けました」

亡き方を想い、遠くをみつめるようにお話なさる姿が印象的でした。

トークショーの後には…お待ちかねのパフォーマンス！『助六』を踊ってくださいました。
目の前で観る『助六』は迫力満点。なんと贅沢な時間なのでしょう！

まずは近景から。

次は遠景から。

國矢さんの『助六』…すばらしい迫力でした！！

澤村國矢さんは、この春、幕張メッセにて開催の「ニコニコ超会議2022」において上演される『超歌舞伎-永遠花誉功-（とわのはなほまれのいさおし）』に出演予定。

2022年4月29日(金)・30日(土)

パーティ翌月の2022年1月、『初春大歌舞伎』に出演なさっていた國矢さん。
なんと…抽選で5組10名様にお席がプレゼントされました！

抽選のあとにはテーブル毎に國矢さんを囲んだ記念撮影も。みなさまの笑顔がパーティの成功を物語っていますね！

あれあれ、菅野店長が見栄をきっていらっしゃいます！

楽しい時間はあっという間、宴たけなわではありますがそろそろお開きの時間に…

田中社長からは、「これからも着物の楽しみをぜひ味わっていただきたい」とのご挨拶。

菅野店長からは、國矢さんが影響を受けた第十八代中村勘三郎さんの名言を引用し、

「これまでの7年間で型ができたと思っています。これからはやっと型破りができます。『銀座に京都きもの市場にあってよかった』とみなさまにおっしゃっていただけるよう、店づくりに精進してまいります」

と心強いメッセージがありました。

おめでたいリニューアルパーティの締めは、菅野店長の十八番「一本開き」で。

「みなさまお手を拝借。よ～！パン！ハッ！」

来場のみなさまの笑顔が絶えないリニューアル記念パーティでした。スタッフのみなさま、これからも期待しています！

7周年記念パーティ in ホテル雅叙園東京
2022/02/23

みなさまの日頃のご愛顧を賜り、京都きもの市場銀座店は4丁目で7周年を迎えることとなりました。

7年分の感謝を込めまして、今回はホテル雅叙園東京〈華しずか〉にてパーティを開催いたします。

2,500点もの日本画や美術工芸品に彩られた空間。シンプルさと日本の気品ある美しさを兼ね備えた雅な会場で、特別なひとときを過ごしませんか。

パーティ概要はこちら