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買うなら今!そしてずっと一緒のカゴバッグ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.28

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最近日差しが強くなってきました。こうなると、軽快な印象のカゴバッグの出番です。洋服でもきものでも、どちらにも合うのがカゴバッグの嬉しいところですね。山葡萄だけでなく、ラタンやアタなど、世の中にはいろんな種類のバッグがあります。

かごバッグLOVE

実はわたくし、結城紬大使というのを仰せつかっておりまして、結城紬の良さを事あるごとにアピールしております。結城紬は、反物の状態で触るとごわごわして硬いんですよ。でも、仕立てるとふわっと柔らかなきものになる。しかも、着れば着るほど柔らかくなるんです。時代小説などにも、新しい結城紬はお仕着せ(雇い主が奉公人に与えるきもの)としてしばらく着せておき、柔らかくなった頃合いで主人のものにする、という描写がよく出てきます。つまり、着れば着るほどよく育っていく、ということですから、もし手に入れたら、もったいないと言わずにとにかく回数を着たほうがいいということです。

同じ理由でおすすめするのが「山葡萄のカゴ」です。これは山葡萄の蔓で編んだもので、使えば使うほど艶が出てきます。これも、しまい込んでいたらもったいない! わたしは山葡萄の長財布とカゴを持っていますが、もう何年も使っているのでところどころ革のようになっていますよ。実に育て甲斐のある、自慢のカゴです。

いいな、と思うならば、迷っている時間すら惜しい。すぐに手に入れて育て始めたほうがいいもの、それが結城紬と山葡萄のカゴ、というわけです。

最近日差しが強くなってきました。こうなると、軽快な印象のカゴバッグの出番です。洋服でもきものでも、どちらにも合うのがカゴバッグの嬉しいところですね。
山葡萄だけでなく、ラタンやアタなど、世の中にはいろんな種類のバッグがあります。ちなみにラタンとは「籐」(とう)のことで、東南アジアのジャングルに生えているヤシ科の蔓。アタとは、アタというシダ植物。どちらも職人さんが丁寧に編んで作られています。アタバッグはバリ島のお土産としても人気なんですが、こちらは丁寧に編んだ後、燻蒸をいう工程を経て完成するそうで、その強度は百年もの間(!)使えると言われています。

そういえば小さい頃は、母に大きなあけびの買い物かごを渡されておつかいに行きました。スーパーでレジ袋が有料になってからというもの、エコバッグを使っていたわたしですが、久しぶりにあけびの買い物かごを押入れから引っ張り出しました。軽く50年はこの世に存在しているであろうあけびのカゴバッグに、バリ島のアタバッグに負けていられませんよ、あと50年ご一緒しましょう、と語りかけたところです。

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アンティーク本結城

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