一気に真冬の寒さとなり、街はクリスマスムード一色。
12月に入ると私も自宅にクリスマスツリーを出し、オーナメントを飾りつけながら、もう1年たつのかぁ…としんみりしてみたり。

さて、今夜のクリスマスディナーに向かうためのお支度を。
シャンパンイエローゴールドの華やかな着物は、地紋がキラキラでクリスマスにぴったり。
サンタクロースの黒の帯を合わせて。
季節限定の柄を身に纏うだけで、その日はいつもより幸せ気分♪

今日伺うお店は…

LA BISBOCCIA（ラ ビスボッチャ）

広尾駅から目黒方面に向かって少し（徒歩10分くらい？）の場所にあります。
お店の外観はとってもかわいらしいお家のよう。
緑の植物は電飾で煌びやか、窓から漏れるあたたかな灯りがあわさって…なんだか、はじめてなのになつかしさを感じさせる佇まい。

お店に一歩入ると、クリスマスツリーがお出迎え。
壁にぎっしりと書かれたサインも目を引きます。

イタリアから取り寄せたというアンティークのクリスマスオーナメントがそこここに、またテーブルからは炭火焼きグリルが見え、厨房の活気を感じます。

今日はクリスマスのディナーなので…
まずはもちろんシャンパンで乾杯！メリークリスマス♪

こちらは全てアラカルトでの注文となり、お店の方が旬の食材をカートで運んできてくださり、産地の説明や調理についてなどの提案をしてくださいます。

うーん、どれもおいしそうで本当に迷ってしまいます！
ついついたくさんオーダーしてしまい、「前菜類は少な目にしましょうか？」と言っていただきました。（はずかしい！笑）

冷前菜1品目は、

「ブラータチーズとイチゴのサラダ」

クリスマスカラーのサラダ！
ブラータチーズのフレッシュでミルキーな甘み、イチゴの香りと酸味、そしてルッコラの少しの苦みのバランスが絶妙でした。

冷前菜2品目は、

「馬肉ロースのカルパッチョ」

クセのない馬肉に、イタリア産の白トリュフと黒コショウをかけて。
さわやかな黒コショウの辛みと、旬の白トリュフの芳香な香りが…たまりません。

一緒にいただいた白ワイン・シャルドネは、樽熟成のコクがあるタイプでカルパッチョにぴったり。

温前菜は、

「アンコウと海の幸のズッペッタ」

鮟鱇（あんこう）・蛤（はまぐり・トマトなど、具だくさんの（汁少なめの）スープ。
シンプルな味付けで素材のよさがよく分かります。
パンをスープに浸していただくとついつい食べ過ぎてしまう…！

続いて、

「シャコとホタテのノッケッテ」

ノッケッテとは、イタリア語で「小さな蝶ネクタイ」を意味するそうです。
ホタテやシャコなどが入ったトマトベースのオイルパスタ。

イカ墨が練りこまれた蝶ネクタイの形のショートパスタは、まるでドレスアップされているみたいでかわいい！

シャコの頭付きをはじめて見ました。
ついついシャコポーズ！

とっても落ち着くアットホーム感に気持ちもほぐれ、楽しくなってきました！！

そしていよいよメインのお肉料理1品目、

「ウサギのモモ肉のファルチート」

淡泊なウサギのお肉の中には「トランペット」という黒いキノコが入っていて、バターソースの濃厚さと白トリュフの香りが調和。おいしかったです。

メインのお肉料理2品目、

「アイルランド産 ヘレフォード牛の炭火焼き」

お皿に炎が！ステキな演出で一気にテンションがあがります。
外側の香ばしさと、内側のミディアムレアな焼き加減はやわらかくジューシー。

味付けはお塩のみとシンプルだったけれど、炭火焼きの香ばしさと旨味で、600gあったお肉もペロリと完食しちゃいました。

あわせておすすめしていただいた赤ワイン（カヴェルネソーヴィニヨン）も、重めのタンニンと濃厚なベリーの香りが感じられ、ベストマッチでした。

そして最後のデザート。
ワゴンが到着し、私が選んだドルチェはこちらの3種類♪

イチゴとピスタチオクリームのタルト
ティラミス
メレンゲとカスタードクリームのケーキ

一緒にカモミールティーをいただきました。

やっぱり甘いものは別腹！
ほおずりしちゃう。

少し早めのクリスマスディナーはお腹も心も満たされ、大満足。
スタッフの方々の細やかでアットホームなサービスがとっても心地よくて！
何度も訪れたくなる、ほっとするお店です。

ありがとうございます。
ごちそうさまでした。

◆着物

クワバラマキコ先生に染めていただいた地紋起こし無地『輝』。
八掛のグレーもとても美しく、地紋がキラキラと光輝くようで…クリスマスらしいな、と思い選びました。

◆帯

毎年12月に入ると必ず締める、ソリに乗ったサンタクロースの名古屋帯。

◆帯揚げ

ゑり萬さんの蝶々の輪出し絞り。

◆帯締め

ゑり正さん。紫が美しい。

◆草履　

神田胡蝶さんの草履。
ふんわり鼻緒がとても可愛くて、台は高反発スポンジ入りなのでたくさん歩いても疲れにくい。

◆利休バッグ

井澤屋さんの、クリスマス時期だけに使える贅沢なバッグ。
雪だるまやツリーがかわいらしい。

◆ヘアセット

下の部分は和装ヘアピースを使っています。
大きくしすぎず、でも小さくまとめすぎずに。
セミフォーマルを意識してセット。

◆上物

背中に、貝桶・文箱・巻物が刺繍された羽織。