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12月の祇園街 「京都・祇園甲部芸妓、佳つ雛日記!」vol.9

12月の祇園街 「京都・祇園甲部芸妓、佳つ雛日記!」vol.9

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今年もあと少し!街はクリスマス一色。イルミネーションがまばゆく感じられますね。今年は南座の顔見世興行公演期間も短くさみしおすが、やっと南座で歌舞伎を観に寄せてもらえるのがとてもうれしおす!京都の師走の風物詩どすから…南座にまねきがあがるとワクワクします!

南座ではまねきがあげる準備をしていました!

こんにちは。
今年もあと1ヶ月!
街はクリスマス一色。イルミネーションがまばゆく感じられますね。

12月に入る直前、南座では、「まねき」と言って、顔見世に出はる役者さん方の名前を書いた看板の準備をしていました!
あがった後はもちろんみたことがあるのですが、組み立てたはるのは初めてで、思わず写真を撮ってしまいました(笑)
11月30日の晩だけしかみられしまへん光景ですね!

今年は南座の顔見世興行公演期間も短くさみしおすが、やっと南座で歌舞伎を観に寄せてもらえるのがとてもうれしおす!
コロナ対策しながらですが…
京都の師走の風物詩どすから、まねきがあがるとワクワクします!

南座の顔見世興行
うちらは各花街ごとに顔見世総見があります

うちらは、最初の週に、各花街ごとに観に寄せてもらう「顔見世総見」があります。

幕間には、ご贔屓のお兄さんの楽屋へ寄せてもらい、簪に名前を書いていただきます。
女形の方は赤で描いてもらいます。

12月の簪が1番好きで、今でも宝物どす。

12月13日は「事始め」といい、古くから「お正月の準備をする日」とされています。
祇園街では、お家元のところやお世話になっている方のところへ伺い、一年の御礼と新年のご挨拶させてもらいます。お家元からは、一人一人に祝いの扇をいただきます。
鏡餅もその時にかざられます。

鏡餅の前で。

12月から3月まで、うちらは裾に二つ綿の入った引きずりを着ます。
このお着物は1番のお気に入りで、お座敷でもお客様に紹介してしまう着物どす。

うちは栃木県出身で、「地元愛を伝えたい」という想いから、元芸妓さんの呉服屋さんでアドバイスをいただきながら、図案から相談してつくらせてもらいました。

三猿
雀

扇面に、日光東照宮で有名な、三猿・眠り猫・雀を描いてもらいました。

雀の彫刻はあまり知られていないのですが、眠り猫の後ろに彫ってあるもので、猫が寝ているから雀は楽しく暮らせる…
これは、戦乱が治まり、平和な時代が訪れたことを意味しているそうで、眠り猫は平和のシンボルになるそうどす。

佳つ雛さんのおひきずり姿

同じ着物ですが光の加減で全く違った色に見えますね!

一点ものの着物、ぜひみなさんもつくってみとくれやす。
愛着が一段と違いますよ!

ご覧いただき、おおきに。

佳つ雛さんの後ろ姿

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