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男性が着物を着るメリットと選び方。初心者が知りたい情報がここに!

男性が着物を着るメリットと選び方。初心者が知りたい情報がここに!

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男性の着物は、格式高さや高額なイメージからハードルの高さを感じる方も多いですが、実は大いにカジュアルな着こなしを楽しむことができます。今回は、男性が着物を着るメリットと、着こなしのコツをご紹介いたします。日常と非日常をうまく使い分けることで、格好良く着こなすことができますよ。

着物や和装に興味はあるけれど、「着る機会が少なそう」といった心配をされる男性がたくさんいらっしゃいます。
これは大きな誤解であり、着物は結婚式、同窓会、お正月などの特別な日にはもちろん、デートや海外旅行などでのカジュアルな使い方も可能です。
また近年では、女性から男性へのプレゼントとして着物が選ばれることもあり、日常での着物のニーズは高まってきています。

そこで今回は、男性が着物を着たときに得られるメリットや、男性着物の着こなし方など、着物初心者さんに知っていただきたい情報をお伝えします。
着たときにどのように見られるのかという点も、いただいたお声などをもとにしてまとめましたので、ぜひご覧くださいませ。

男性が着物を着るメリットとは

目次

男性の魅力を引き出す着物の5つのメリット
 1.相手に特別な印象を与えることができる
 2.サプライズ感のある普段着としても使える
 3.女性の着物よりも「簡単」に着付けができる
 4.男性の着物はリーズナブルにスタートできる
 5.日本らしさを際立たせることができる
着物ビギナーの男性必見!知っておきたいこと
 ・男性着物の着方は?
 ・男性着物の選び方は?
メリットたくさんの男性着物で特別感のある装いを

男性の魅力を引き出す着物の5つのメリット

男性の着物姿は凛々しい

和装の男性の凛々しい佇まいに憧れを持つ人も多いのではないでしょうか?
なぜ着物を着ると魅力的に見えるのでしょうか。
まずは、男性が着物を着るメリットについて知っておきましょう。

1.相手に特別な印象を与えることができる

男性が着物を着ることは、周りの人から一歩抜きん出る「パーソナルブランディング」のひとつとして使うことができます。

着物は、女性にはもちろんのこと男性にとっても“特別感”のある数少ないファッションアイテムです。
街中で着物を着ている人に自然と目が向いてしまう経験は誰にでもありますし、着物を着た人が行く場所や参加するイベントとして私たちのイメージにあがるものは、演劇などの文化的な場や結婚式などの晴れの場でしょう。着物は、そのような「場所や雰囲気にふさわしい印象」などを演出できるものです。

男性は着物を上手に使うことで周りと違うことをアピールできますし、また単に「違う」ということだけでなく「特別な」印象も与えることができます。

具体的には着物を着た男性は、

①物腰がやわらかい
②品がある
③落ち着いている

といった印象で見られることが多いそう。
自分の普段の印象からはほど遠いと感じた人ほど、ギャップという意味で大きな恩恵を受けることができます。もちろん、仕事やプライベートな人間関係の中でいつもそのように好意的に見られている人には、そのポジティブなイメージを着物がさらに強化してくれることでしょう。

2.サプライズ感のある普段着としても使える

着物は、パーティなどの非日常な場所ではもちろん特別感を表現してくれますが、日常の様々なシーンにおいても、着物を取り入れることで日常が豊かに彩られます。

普段、私たちが着ているのはそのほとんどが洋服です。
ファストファッションの登場により誰でも簡単にお手頃価格で流行を取り入れられるようになりましたが、一方、みな似たような服装に見えるといった悩みもあります。
友人と服が被ってしまうといった不運も珍しいことではなくなってきました。
そんなときに活躍するのが、カジュアルに着用できる着物です。
着物は多くの人がポジティブな印象を持ちながらも、着用している人が少ないという不思議なファッションなのです。

知ってはいるけど実際にはあまり着られておらず、イメージは共通して良い、そしてスペシャル感もある「着物」。あえてのギャップを作り出し、喜ばせるサプライズにはうってつけのファッション素材といえるのではないでしょうか。

3.女性の着物よりも「簡単」に着付けができる

着物を敬遠してしまう理由のナンバーワンに常に挙げられるのが「着付け」ですが、男性用の着物は女性用の着物よりも比較的簡単に着付けができます。

女性にとって着物を着るということは特別なことであると同時に、衿やおはしょりの調整、慣れるまでに時間がかかる帯結びなど、とてもハードルが高いことです(女性の着付け教室や着付けのサービスなどが数多くあるのもそのためですね)。

カップルで着物をはじめられた方のなかには、女性より男性の方が手軽に着れるので、いつの間にか男性の方が多く着物を着るようになってしまったということもあるようです。
それほど男性着物の着付けは簡単で、数回のチャレンジで容易に一人で着付けられるようになる方が多いようです。とりわけ昨今は、YouTubeなどの動画サイトで着付けの方法を確認して、それだけで着物を着られるようになる男性の方も多いようです。

4.男性の着物はリーズナブルにスタートできる

着物というと、格式の高さやきちんとした印象からどうしても「(値段的に)高い」というイメージがある方が多いと思います。また、クリーニングなどのメンテナンスにお金がかかるのでは?と心配される方も少なくありません。
確かに、絹100%のものやオーダーメイドのもの、家紋をいれたり、羽裏にご自身のこだわりを反映したりするには、その価値に見合う料金がかかってきます。

しかし今では、ご自宅で丸洗いできるような化学繊維の着物や、既製品(プレタポルテ)のセットも充実しています。まずはこういったところからはじめて、着物の魅力に触れてみるのがおすすめです。
着物に慣れてきたタイミングや、もっと着物を楽しみたいと感じるときには、ステップアップして小物をそろえていったり、ご自身の寸法にぴったりな着物を誂えるのもいいでしょう。

男性用の着物は通販でも購入することができるので、着物屋さんや呉服店に行くのは少しハードルが高いという人は、ネットでチェックしてみましょう。

5.日本らしさを際立たせることができる

「日本らしさ」をあらわすものとして、真っ先に着物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
日本の象徴的な装いである着物ですが、それはもちろん海外から認められているものでもあります。着物は日本文化とあわせて世界に広く知られており、日本文化のもつ格式や神秘性・誠実性とともに、とてもポジティブな印象で海外から受け入れられています。

海外では、TPOを考える必要がある一流ホテルでも、着物を着ていると”日本人”としてホテルマンから尊敬と敬意を持って接してもらえると言います。それほどまでに着物は、日本人としての“アイデンティティ”を濃密に表現しており、尊重されるべき対象としてみなされているのです。

着物は、国内外において“日本人としてのアイデンティティ”を表現するのにぴったりなファッションと言えましょう。

着物ビギナーの男性必見!知っておきたいこと

男性が着物を準備する上で知っておきたいこと

メリットがたくさんの男性着物ですが、実際に自分の着物を準備するとなると迷ってしまうことも多いはず。
そこで、初めて着物に挑戦する男性に知っておいていただきたいことををご紹介します。

・男性着物の着方は?

男性が着物を着るときにまず考えたいのが、「どんなシーンで着物を着るのか」です。

普段着としての着物、パーティや同窓会に出席するよそ行き用の着物、結婚式の主賓や式典に出席するための着物など、それぞれのシーンによって装いが異なります。
場所に合わせた正しい着物の着こなしを行いましょう。

例えば、男性が普段着として着物を着る場合、着物+帯をカジュアルに着るだけで大丈夫です。
あまり難しく考えず、ファッションを楽しむ感覚で着物のデザインは好みのものを選んで、自由にコーディネートしてみましょう。着物で食事を楽しんだり、お出かけを楽しむことを想定して、着物は洗えるものを選んでおくと便利です。
また、おしゃれに着物を楽しみたいという人は、帽子などの小物をあわせたり、少し着崩して個性を出してみるのもおすすめです。

お芝居や伝統芸能の観劇、少しあらたまったお食事会などでは、羽織を合わせることでフォーマル度がアップします。
目上の方がいらっしゃる場所や礼儀を尽くす必要がある場では、さらに、袴を合わせることでフォーマル度がアップします。

・男性着物を選ぶ3つのポイント!

①「反物から仕立ててもらう」場合と「既製品を購入する」場合
「仕立て」は、自分の体型に合わせてオーダーメイドの着物を作ること。着崩れしにくく着こなしやすい着物ができあがりますが、できあがるまでに時間がかかります。
一方、すでに仕立て上がった「既製品」は、比較手頃な値段で購入できる上、購入後すぐに着られるというメリットがあります。標準的な体型の方であれば、既製品でも差し支えなく着こなせるでしょう。自分の体型や予算に合わせて、どちらの方法が最適かを選びましょう。

②素材とメンテナンス
正絹(絹100%)は着物の素材として代表的ですが、他にも木綿、ウール、そしてポリエステル素材などがあります。
正絹は表面に独特のツヤ感があり高級感が漂いますが、自宅では洗えないため、お手入れに手間やコストがかかります。また、木綿やウールは正絹に比べてお手入れしやすい素材です。

手頃な価格で購入できるポリエステルの着物は、自宅で洗濯も可能。最近は絹100%に近い質感で、高級感ある仕上がりの素材も増えました。
それぞれの素材の特徴を知り、用途やこだわりに合わせて選ぶといいでしょう。

③着る季節にあわせて選ぶ
着物には、裏地のある「袷(あわせ)」と裏地のない「単衣(ひとえ)」があり、季節によって使い分けます。

一般的には、10月~5月には袷を、6月~9月には単衣を着ます。近年は気温が上昇傾向にあることを受け、その方の体感温度次第で衣替えのタイミングも自由になってきていますので、難しく考えず、暑い時期には単衣の着物、寒い時期には袷の着物を選んでも良いでしょう。

メリットたくさんの男性着物で特別感のある装いを

男性の着物姿で特別感ある装いを

女性は成人式や結婚式などの節目で「着物を着る」という選択肢がありますが、男性には現状「着物を着る」という選択肢自体がなかなかありません。またどうしても、格式高いイメージや高級過ぎるイメージがあると思います。

しかしそのイメージは決してマイナスなものではないはずです。
着物は男性の雰囲気や印象をポジティブに変えてくれますし、着物を着ることで周りから際立って特別な存在にもなれます。

もしあまり着物を着たことがないという人は、まず、必要な物がそろっている初心者用のセットなどを買ってみましょう。周りの反応と扱いの変化にきっと驚かれると思います。

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