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この時期の楽しみ、上海蟹。『中国飯店 富麗華』 「あの人と、着物でごはん食べ」vol.2

この時期の楽しみ、上海蟹。『中国飯店 富麗華』 「あの人と、着物でごはん食べ」vol.2

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上海蟹を食べさせてくれるお店は他にもあるけれど、お店の雰囲気もすばらしく、毎年訪れたくなる富麗華さん。中国の華やかなイメージで、鮮やかな紫の訪問着を選んでみました!

中国飯店 富麗華

立冬を過ぎ、暦上はもう冬。
紅葉もすすみ木々の葉や落ち葉が街並みを彩るなか、もう上物を着ても汗ばむこともなく、あと少ししたらショールも出さなきゃ…なんて季節。つい先月までは袷で汗ばむことも多かったのに。

そんな移り変わりの早いこの季節、旬の美味しいものがいろいろ出てくるなかで、毎年この時期になると上海蟹がどうしても食べたくなります。

メスは卵を蓄える10月ごろが美味でオスは11月が旬といわれ、11月はそのどちらもおいしいと言われています。

今日伺うお店は、麻布十番駅から歩いて2分ほどのところにある、

上京した6年前から、ずーっとお気に入りのお店です。

麻布十番駅から歩いて2分程のところにあります

ダイニングの入口を入ってすぐ…

蟹のオブジェや茶器、花器などとともに、中国の楽器が目を引きます。

一番奥のテーブルへ

天井や壁などの装飾もすばらしく…

その中を進み一番奥のテーブルへ。

テーブル着席
五粮液ボトル

乾杯のお酒は、『五粮液(ごりょうえき)』で。
これは白酒の1種で、5種類(類高粱・もち米・うるち米・とうもろこし・小麦)の穀物が原料の蒸留酒だそう。

グラスに注がれたとたんに…

南国フルーツのような華やかな香りがテーブルに広がり、52度というアルコール度数を感じさせないスムースな飲み口。

そして…熟したパイナップルのような芳香さが爆発!

今日は上海蟹メインのコースで、まずは前菜をいただきます。

「前菜の盛り合わせ五種」

クラゲの食感がサクサク、豚の皮はパリパリ、特にこの2品がおいしい。

続いて、私の大好物!

「上海蟹の紹興酒漬け」

上海蟹の紹興酒漬け

酔っ払い蟹は手づかみで、しがみながらいただきます(関西ではしがむという言葉を使うけれど東京ではなんて言うのでしょう?)。

ねっとりとした食感で濃厚な蟹味噌に、少し甘みのある紹興酒がその旨味を引き立てて…!

もちろん、あわせていただくお酒は紹興酒。
10年ものを温めていただきました。

合わせていただくお酒は、もちろん紹興酒

 「香港点心三種盛り合わせ」

見た目にもかわいらしい天津はお野菜と海老を包んだもの。

どれも素材の味が生かされて、そのまま何もつけずにいただきます。

上海蟹肉と板春雨入りスープ

「上海蟹肉と板春雨入りスープ」

続いて、いろんな旨味がつまったスープ。
身体が温まりました。ホッとするお味。

「北京ダック」

ダックの皮のパリパリとした香ばしさと甘いお味噌がおいしくて…
紹興酒がすすみます。

美しい工芸茶とともに。

美しい工芸茶とともに。

「上海蟹の蒸し物」

さて、いよいよメインの上海蟹!
調理前のオス、メスを見せていただきました。

オスのほうがひとまわり体が大きく、毛が多く生えているのだそう(写真だと左側がオス)。

そしてお待ちかねの…!

殻の中に、身と白子・内子が丁寧に盛り付けられたものを、黒酢をかけながらいただきます。

オスは、白子がねっとり濃厚で絶品です!
メスは、旨味がぎっしり詰まった内子と蟹味噌が絡み合って。
またまた紹興酒がすすみます!

生姜茶で身体が芯まで温まりました

蟹は身体を冷やすとのことで、生姜茶を出していただきました。
甘辛くて身体がポカポカ、芯まで温まりました。

お気に入りの猫ちゃん扇子で…
良い気分です。

お気に入りの猫ちゃん扇子
産直 佐久の旬野菜

「産直 佐久の旬野菜」

旬のお野菜の炒め物、シンプルな調理方法だからこそ素材のよさが際立ちます。

「炒飯」

お料理の締めは、香ばしい炒飯!こちらもおいしい!
でも、もうお腹がいっぱいです…泣

カルヴァドスのような風味のデザート

「デザート」

最後にデザート。
こちらは紹興酒でリンゴを煮詰めたものが上にのっていて、まるでカルヴァドスのような風味。大人の味がたまらない…

あれ…?
さっきまでお腹いっぱいと言っていたのに!

甘いものは別腹ですね♪

上海蟹を食べさせてくれるお店は他にもあるけれど、お店の雰囲気もすばらしく、毎年訪れたくなる富麗華さん。
ありがとうございます。
ごちそうさまでした!!

マスク入れの蟹ちゃん

マスク入れの蟹ちゃん、可愛い♪

~ 本日のコーディネート ~

鮮やかな紫が美しい訪問着

◆着物(刺繍の彩り松葉)

軽めの訪問着。鮮やかな紫が美しい。
中国の華やかなイメージでこちらを選びました!

◆帯(七宝に花菱の帯)

古典柄で合わせやすく、とても気に入っています。

ゑり萬さんの輪出し絞りの帯揚げと、道明さんの亀甲組の帯締め

◆帯揚げ

ゑり萬さんの輪出し絞りで京風に。私の定番。

◆帯締め

道明さんの亀甲組、豪華な帯にも負けません。

草履

◆草履

小松屋さんの草履。
シンプルで美しく、二重重ねの鼻緒が足になじんで履きやすい。

◆利休バッグ

金襴織物。秋草文様を選んで。

ヘアセット

◆ヘアセット

抱き合わせで、前髪をあげてすっきりと。

上物

◆上物

やわらかな色の道中着。蔦の葉文。

着物の全身・後ろと足元
着物の全身

◆正面から

◆足元

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