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真夏のMYベストは、小千谷縮! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.6

真夏のMYベストは、小千谷縮! 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.6

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「初心者の方が、これから夏のために一枚だけ手に入れるとしたら、何を薦めますか?」の質問に… わたしのおすすめナンバーワンは、ほぼ毎日着ていると言っても過言じゃない小千谷縮!小千谷縮は、大事な条件3つを満たしています。

夏のきものが大好きです。炎天下で透けるきものを着たときの、ゆらりときものの影までも透ける感じが気に入っています。

以前、断捨離をテーマにしたエッセイを執筆するときに、編集さんから「いまさんの夏のきものをたった一枚に減らすとしたら、何を残しますか?」と質問されたことがありました。きもので暮らすわたしにとって、とても酷な質問です。

お出かけに着たいシャリ感と軽さが気持ちいい夏大島も、茶席や喪にも重宝している色無地も、夏の慶事に必ず着る秋草と虫かごが描かれた絽の付下げも、たくさんある浴衣も、どれもこれも気に入っています。たった一枚を選ぶなんてできない!と悶絶していたところ、「では、初心者の方が、これから夏のために一枚だけ手に入れるとしたら、何を薦めますか?」という質問に変わりました。よかった!それなら答えられます。わたしのおすすめナンバーワンは、ほぼ毎日着ていると言っても過言じゃない小千谷縮!

小千谷縮は、大事な条件3つを満たしています。

まず第1の条件は「着て涼しい」ということ。小千谷縮は麻100%、さらっとした肌ざわりが快適です。

第2の条件は「自分でお手入れができる」ということ。自宅の洗濯機で洗えるのならば、汗をかいても気にせずに過ごせます。専用のネットに入れることと、仕立てる前にしっかり水通しをすることが大事。たまに「麻はドライクリーニング!自分で洗うなんてとんでもない!」と言う方がいますが、織元さんも洗濯機で洗えますよと太鼓判を押しています。ちなみに、夜洗ったら朝までに乾くのも麻ならでは。大胆なことを言えば、たとえ多少湿っていても、着ているうちに乾きます。

第3の条件は「ランクアップしたコーデが楽しめる」ということ。半幅帯を合わせて下駄を履き、浴衣としても良し、半衿を見せて足袋を履き、名古屋帯を合わせて夏きものとしても良し。どちらも楽しめるのがいいですね。コーデのしやすい無地感覚のものなら、帯や小物を変えて楽しめますので、何年たっても飽きません。
麻だから7月まで待たないといけないかな?なんてためらいは無用。快適さが最優先ですよ!

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