着物・和・京都に関する情報ならきものと

多彩な着物コーデが長浜のまちをジャック!『長浜kimono AWARDS』

多彩な着物コーデが長浜のまちをジャック!『長浜kimono AWARDS』

記事を共有する

夏に逆戻りしたかのような晴天に恵まれた10月13日、滋賀・長浜のまちで『長浜kimonoAWARDS』が開催されました。メイン会場となった長浜市豊公園雁木広場での着物ファッションショーコンテストを中心に、当日の様子をお届けします。

自由なスタイルで新世代の「和」が集う祭典

昨年に続き、2度目の開催となった『長浜kimono AWARDS 2025』。

当アワードの一般観覧者一次募集参加条件は、着物がドレスコード。会場となる長浜市豊公園雁木広場には、開場前から思い思いの着物姿で参加する人々がずらりと長い行列をつくります。

もうそれだけで、公園内は華やかな空間に!

観覧者の中には「YOSHIKIMONO」を着こなす女性たちがあちらこちらに!

観覧者の中には「YOSHIKIMONO」を着こなす女性たちがあちらこちらに!

長浜城を正面に設置されたランウェイとメインステージでは、服飾系学生などによる着物ファッションコンテストが開催されます。出場するのは、一般投票で権利を獲得した8校26チーム。

開会式前には書道パフォーマンスやピアノ演奏などが披露されるセレモニーが行われ、アワードに向けて盛り上がっていくなか、スペシャルゲストのYOSHIKI氏が登壇した瞬間、会場のボルテージが最高潮に。城下町が揺れました。

YOSHIKI氏

歴史ある長浜の地で、着物の魅力を再発見

ご存じ、X JAPANのリーダーとして世界的に活躍されているYOSHIKI氏は、着物ブランド『YOSHIKIMONO』を立ち上げ、伝統と革新を融合させたデザインで国内外に高い評価を得ています。

長らくアメリカで暮らすなかで、彼の実家が呉服屋を営んでいたこともあって、着物が素敵な日本文化のひとつだと思うようになり、ご自身がもつロックな要素を融合させた着物を手掛けるに至ったのです。

YOSHIKI氏

そんなYOSHIKI氏を筆頭に審査員は、着物雑誌『KIMONOanne.』編集長を務める田辺真由美さん、きものデザイナー&和柄デザイナーとして活躍されている木越まりさん、浜縮緬工業協同組合理事長・吉田和生氏の4名

今回のアワードでは「アート部門」と「浜ちりめん部門」が設けられ、それぞれ個性的な作品がランウェイを行きかいました。

実は、長浜は浜ちりめんの産地。江戸時代中期に丹後からもたらされた技術をベースに、琵琶湖の浜にて独自に進化を遂げた浜ちりめんは、奥からにじみ出る上品な光沢と八丁撚糸による美しいシボを特長とし、白生地の最高峰として全国にその名が知られています。

テーマ「青燦然」を基にデザインされた『宇宙外生命体』(名古屋学芸大学)の作品が、浜ちりめん部門の準グランプリ受賞作

テーマ「青燦然」を基にデザインされた『宇宙外生命体』(名古屋学芸大学)の作品が、浜ちりめん部門の準グランプリ受賞作

「一緒に着物文化を守っていきましょう」

全チームがランウェイを終え、いよいよ結果発表です。

着物の未来を感じさせるオリジナリティとデザイン性に優れた作品が、部門別グランプリ・準グランプリ、そして最優秀グランプリとして5つ選ばれました。

参加チーム全体から選ばれる最優秀グランプリに輝いたのは、アート部門に出場した成安造形大学のチーム『月鼓』。作品のテーマは「熱帯美」、熱帯に生息する美しいものを身に纏うというコンセプトで2作品が制作されました

参加チーム全体から選ばれる最優秀グランプリに輝いたのは、アート部門に出場した成安造形大学のチーム『月鼓』。作品のテーマは「熱帯美」、熱帯に生息する美しいものを身に纏うというコンセプトで2作品が制作されました

最後にコメントを求められ、YOSHIKI氏は次のように語りました。

「僕自身、呉服屋の長男として生まれて、父や母と共にいつも着物を着ている人生でした。日本の文化をみんなで守っていこう、ただ守るだけじゃなくて革新的に攻めていくスタイルに感銘を受けました。このショーに参加できて感謝しています。今後も一緒に着物の文化を守っていければと思います」

アート部門グランプリは、滋賀短期大学『Current』。袖や衿、帯などに着物の要素を上手く取り入れた点と、大胆さと繊細さのバランスが高く評価されました

アート部門グランプリは、滋賀短期大学『Current』。袖や衿、帯などに着物の要素を上手く取り入れた点と、大胆さと繊細さのバランスが高く評価されました

浜ちりめん部門グランプリには、「変容」をコンセプトとした『Parfait』(愛知学泉短期大学)の作品が選ばれました

浜ちりめん部門グランプリには、「変容」をコンセプトとした『Parfait』(愛知学泉短期大学)の作品が選ばれました

ちなみに、サプライズとして贈られた優秀賞グランプリの副賞は、『YOSHIKIMONO』の「ダリアに蝶」。

副賞として授与された「YOSHIKIMONO」の着物をYOSHIKI氏自らモデルの方に掛ける一幕も

副賞として授与された「YOSHIKIMONO」の着物をYOSHIKI氏自らモデルの方に掛ける一幕も

『Rakuten Fashion Week TOKYO 2020』で発表された一枚で、咲き誇るダリアの花と舞い飛ぶ蝶が織り成す艶やかなデザインに、生命の輝きと儚さが表現されています。

ドレスとしても着こなせる華やかさと、着物本来の優美さを兼ね備えた代表作のひとつです。

着物でさんぽ、城下町の風情を愉しむ

同日、長浜市街地一帯で開催された事前予約制のカルチャー講座は16講座。

「慶雲館」や「北国街道 安藤家」など9つのスポットを会場とし、曼荼羅根付け飾りやこぎん刺しの帯留めをつくったり、日本流「紅茶の楽しみ」を体験したり。

和のものづくりにふれるひとときを過ごすことができ、さらには風情ある城下町あるきを愉しむことができるとあって、多くの人が参加していました。

体験風景

歴史的名所や美しい風景を眺めながらの散策は、着物さんぽにもってこい。黒壁スクエアや長浜城歴史博物館など見どころも多く、長浜の魅力を存分に体感できます。

また、会場入口周辺には「きものDEマルシェ」と銘打ったエリアがあり、キッチンカーや飲食販売ブースが多数出店。アワード観覧者以外も自由に散策できるとあって、早くから賑わいを見せていました。

マルシェ風景

次回の開催については、2026年夏頃に公式サイトをご確認ください。

葵太夫

プライベートで観覧に参加していた嶋原・葵太夫と遭遇。せっかくなので、記念に一枚!

2025.10.14

カルチャー

”未来のキモノ”を担う6名が受賞!『KIMONOIST 2025』開催

2025.06.24

インタビュー

水川あさみさんが着物ショーに! 和と洋とアートの情熱が融合する『第31回 ファッションカンタータ from KYOTO』

シェア

RECOMMENDおすすめ記事

Related Posts

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • マンスリー

HOT KEYWORDS急上昇キーワード

記事を共有する