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快適な衣!夏素材のすすめ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.4

快適な衣!夏素材のすすめ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.4

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暑がりのわたしは、見た目だけ涼し気で、着たら汗疹になりそうな素材は大の苦手。以前、せっかく麻のきものを着ているのに襦袢がポリ、という方が「きものは暑くてかなわん」とぐったりしていました。もったいない~!! わたしの場合、襦袢やインナー、白足袋も、5月から秋の彼岸近くまでずっと夏素材です

涼しくて気持ちのいい夏素材の襦袢

ステイホームと言われ、家にいる日ばかりが続いていますが、季節はどんどん進んでいます。
この春から中学生になった娘は、「新しい制服を着ないまま、もうすぐ夏服の季節になっちゃうよ」と困り顔。
そうか、夏服の用意をする季節ならば、そろそろ麻のシーツを出しておかないとな、と思いながら寝床に入ったからでしょうか、マスクや消毒用アルコールなど、いろんなものが手に入りにくくなっているからでしょうか。
世の中から涼しい素材が無くなるという夢を見てしまいました。それは困る!!!

麻をはじめとする夏素材には、驚くほどの力が備わっています。
以前、ある雑誌の撮影で、8月半ばの炎天下、屋外ロケがありました。
冬号の撮影は夏に行われることが多いのです。
冬号となれば着るものは当然冬のきもの、袷です。
撮影スタッフも、たまたま通りがかる人たちも、当然半袖なのに、わたしだけが冬物。
ヘアメイクさんやアシスタントさんたちがわたしの体調を気遣ってくださいましたが、実はわたしには秘策があったのです。
着るものが袷でも、インナーや襦袢など中に着るものを麻などの涼しい素材にしていました。
そうなるとどうなるか。……暑くないんです。
中に着るものが涼しい素材ならば、上に袷を着ても大丈夫、ということを身をもって実感しました。
「大丈夫ですか?」と心配され扇子やうちわで扇がれながら「それが、全く大丈夫なんです」と自分でも驚いていました。
あの日の蝉しぐれは今も耳に残っています。

暑がりのわたしは、見た目だけ涼し気で、着たら汗疹になりそうな素材は大の苦手。
以前、せっかく麻のきものを着ているのに襦袢がポリ、という方が「きものは暑くてかなわん」とぐったりしていました。
もったいない~!! わたしの場合、襦袢やインナー、白足袋も、5月から秋の彼岸近くまでずっと夏素材です。
ふだん着のきものには涼しくて自宅で洗える麻や麻混、アイスコットンや楊柳などの襦袢がおすすめ。
夏の冠婚葬祭とお茶席には生地にしなやかさがある「流砂」か「爽竹」が絶対的におすすめです。
どちらもさらりとした肌触りで快適! 
こちらも自宅でお手入れできます。
快適な暮らしは快適な衣類で!

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