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 『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』麻布台ヒルズギャラリー 「きものでミュージアム」vol.42

『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』麻布台ヒルズギャラリー 「きものでミュージアム」vol.42

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『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』が麻布台ヒルズギャラリーで開催中。石川、滋賀、静岡と巡回し大好評、いよいよ東京展が開幕です!ポケモンと一流工芸作家がコラボした”かけ算パワー”で、増幅した美とわざの発見を会場でぜひ。グッズもカフェも楽しめます!

2024.12.16

よみもの

『Hello Kitty展―わたしが変わるとキティも変わる―』 東京国立博物館「きものでミュージアム」 vol.41

話題の『ポケモン×工芸展』いよいよ東京展開催

須藤玲子《ピカチュウの森》

須藤玲子《ピカチュウの森》2023年 個人蔵

今回は、麻布台ヒルズギャラリーで開催中の『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』をご紹介します。

※本コラム内の美術作品の写真につきまして、各美術館プレスより撮影および掲載の許諾を得て使用しております。
『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』

ポケモンと工芸、正面切って出会わせたらどんな化学反応が起きるだろう。

この問いに、人間国宝から若手まで20名のアーティストが本気で挑みました。

昨年、金沢の国立工芸館で開催され大変評判だった『ポケモン×工芸展』、滋賀県、静岡県と巡回し、いよいよ東京展の開催です!

ポケモンと聞いて甘く見てはいけません。人間国宝をはじめ一流の工芸作家による真剣勝負です。

吉田泰一郎さんの金工作品

吉田泰一郎さんの金工作品

染織部門では、小宮康義さん(江戸小紋)、城間栄市さん(琉球紅型)、水橋さおりさん(東京友禅)が出品しています。

この3人のお名前を見れば、一流の作家がそろっていると着物好きさんにはお分かりいただけることでしょう。

2022.03.20

よみもの

城間栄順 米寿記念 「紅(いろ)の衣」展 沖縄・京都に続き、東京へ―

それ以外にも、金工、木工、陶磁、漆工と、工芸の粋を集めた作品が並びます。グッズやコラボカフェも魅力的!子どもから大人まで楽しめる展覧会です。

エントランス

出品作家

池田晃将、池本一三、今井完眞、植葉香澄、桂盛仁、桑田卓郎、小宮康義、城間栄市、須藤玲子、田口義明、田中信行、坪島悠貴、新實広記、林茂樹、葉山有樹、福田亨、桝本佳子、水橋さおり、満田晴穂、吉田泰一郎 [五十音順]

©2024 Pokémon. ©1995-2024 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

染織作家の作品に引き込まれる

城間栄市の作品

左:城間栄市《琉球紅型着物「島ツナギ」》2022年 個人蔵、右:城間栄市《琉球藍型着物「島ツナギ」》2022年 個人蔵

本展でうれしいのは、ポケモンをテーマにした染織作家の作品=着物が出品されていることです!

城間栄市《琉球紅型着物「島ツナギ」》

城間栄市《琉球紅型着物「島ツナギ」》 2022年 個人蔵 ©城間栄市 撮影|斎城卓

琉球紅型、江戸小紋、東京友禅……と、手法が違う3人の作家の作品に思わず笑みがこぼれます。

小宮康義 江戸小紋

左から:小宮康義《江戸小紋 着物 「ゲンガー・ゴースト」》2022年 個人蔵、小宮康義《江戸小紋 着尺 「フライゴン」》2022年 個人蔵、小宮康義《江戸小紋 着尺 「ガラルマッギョ」》2022年 個人蔵

江戸小紋の小宮家をご存知の方は多いでしょう。

小宮康義さんは曽祖父、祖父、父が重要無形文化財保持者(人間国宝)という家に生まれました。その模様はおどろくべき細やかさ。それがポケモンなのですから舌を巻きます!

小宮康義《江戸小紋 着尺「ゲンガー・ゴースト」》

小宮康義《江戸小紋 着尺「ゲンガー・ゴースト」》 2022年 個人蔵 ©小宮康義 撮影|斎城卓

画像ではわかりにくいと思いますので、ぜひ会場で近づいてご覧ください。

そして、水橋さおりさんの友禅訪問着と帯のかわいさ!

水橋さおり 友禅訪問着と帯

左:水橋さおり《友禅訪問着「群」》2022年 個人蔵、右:水橋さおり《友禅帯「閃光」》2022年 個人蔵

色も美しく、このままコーディネートしてお出かけしたくなります。

ポケモンと工芸の真剣勝負

染織部門以外も素晴らしい作品が並んでおり、ポケモンと工芸作家の真剣勝負ということがひしひしと伝わってきます。

これはどうやって作ったのだろう?と思うものが多い今回の展示。会場のキャプションや図録には作者の紹介と制作法などの解説がありますので、ぜひご覧ください!

吉田泰一郎 《ミュウツー》

吉田泰一郎 《ミュウツー》

全長約2mにも及ぶ大迫力の《ミュウツー》は、彫金作家・吉田泰一郎さんが手掛けた東京会場で初公開の作品です。その迫力!本物のミュウツーを凌駕するかもという迫力です。

桑田卓郎《カップ(ピカチュウ)》

桑田卓郎《タイル(ピカチュウ)》《カップ(ピカチュウ)》《ボウル(ピカチュウ)》2024 年 個人蔵

桑田卓郎《カップ(ピカチュウ)》は、1200°C以上で焼かれた陶器。彩色をカラフルに、そこに金とプラチナの輝きも追加されています。

植葉香澄の作品

左:植葉香澄《羊歯唐草文シェイミ茶碗》2023年 個人蔵、右:植葉香澄《羊歯唐草文シェイミ》2022年 個人蔵

《羊歯唐草文シェイミ茶碗》のかわいさと文様の細やかさ!絶妙なハーモニーが一層いとおしさを感じさせます。

葉山有樹《森羅万象ポケモン壷》

葉山有樹《森羅万象ポケモン壷》2022年 個人蔵

《森羅万象ポケモン壷》には500匹を超えるポケモンと植物が描かれています。観ているとブラックホールに吸い込まれるような錯覚を覚えます。

福田亨《雨あがり》

福田亨《雨あがり》2022年 個人蔵

《雨あがり》は木象嵌、つまり木を削ってそこに別のパーツをはめ込んで制作した作品。接着剤や金具などは使わず、しかも彩色せず、元の木の色を活かしてこんなに美しい作品を制作しています。

このように、パッと見ただけではわからないようなものも含め、すばらしい工芸の技がどの作品にも生かされているのです。

桝本佳子《マンタイン/染付皿》

桝本佳子《マンタイン/染付皿》2022年 個人蔵

今井完眞の作品

今井完眞の作品

新實広記《Vessel -TSURARA- 》

新實広記《Vessel -TSURARA- 》2022年 個人蔵

グッズとコラボカフェも魅力的

本展はグッズが大変充実しています。

特にかわいいのは着物を着たピカチュウ!帯留と簪もかわいくて細部までこだわった作りです。

ポケモングッズ

このほかにもポケモングッズがたくさん!

ピカチュウって男の子じゃないの?と思いましたが、ピカチュウには男の子と女の子がいて、しっぽの先がハートになっているのが女の子だそうです。ご存知でしたか?

ポケモングッズ 豆皿セット

豆皿セット(4枚セット)¥5,940

直径9cmの豆皿4枚のセットは、小宮康義さんの《江戸小紋 着尺》、水橋さおりさんの《友禅訪問着「群」》、城間栄市さん《琉球紅型着物「島ツナギ」》の図柄の一部を配置しプリントしたもの。

かわいいものが多くて、あれもこれも欲しくなってしまいますね!

コラボカフェ『喫茶 ポケモン×工芸展』サンプル

コラボカフェ『喫茶 ポケモン×工芸展』サンプル

期間中、麻布台ヒルズ ギャラリーカフェのコラボカフェ『喫茶 ポケモン×工芸展』では、かわいらしいメニューが展開されてます。

フードにデザート、ドリンクはもちろんポケモンをあしらったもの。楽しいですね!

コラボカフェ『喫茶 ポケモン×工芸展』ランチョンマット

コラボカフェ『喫茶 ポケモン×工芸展』手前はコラボメニューを注文した方がもらえるランチョンマット

この日の装い

この日の装い
この日の装い 帯回り

藍染の道屯織の無地の着物に、マスコットを帯留代わりに、根付はピチューにしました。

この日の装い

帯は、元祖キャラクター?の鳥獣戯画の帯お太鼓にポケモンのナプキンをかぶせてポケモンのヘアクリップで留めたもの。取材時、注目の的(?)でした!

この日は『Hello Kitty展』の取材と日時が重なっていたため、素早くチェンジできるよう考えての工夫でした。

2024.12.16

よみもの

『Hello Kitty展―わたしが変わるとキティも変わる―』 東京国立博物館「きものでミュージアム」 vol.41

撮影/五十川満

今回ご紹介の展覧会情報

ポケモン×工芸展メインビジュアル

植葉香澄《羊歯唐草文シェイミ》
©2024 Pokémon. ©1995-2024 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』

麻布台ヒルズギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)

展覧会特設ウェブサイト:https://kogei.pokemon.co.jp/
東京会場ウェブサイト:https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/kogei-pokemon-ex/

日時:2024年11月1日(金)~2025年2月2日(日)
前期 2024年11月1日(金)~12月25日(水)
後期 12月26日(木)~2025年2月2日(日)
月火水木日     10:00-19:00 (最終入館 18:30)
金土および祝前日  10:00-20:00 (最終入館 19:30)
※展示替えあり

休館日:2024年12月31日(火)

巡回予定:
松坂屋美術館 2025年4月26日(土) ~ 6月15日(日)
八戸市美術館 2025年6月28日(土) ~ 8月31日(日)
長崎歴史文化博物館 2025年9月12日(金) ~ 12月7日(日)

※詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。

その他、おすすめの美術展

※日時など変更になる場合があります。おでかけ前に公式サイトなどで最新情報を確認してください。

『ルイーズ・ブルジョワ展』ポスター

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ
言っとくけど、素晴らしかったわ

森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
https://www.mori.art.museum/jp/

日時:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日) 10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)
※ただし、12/24(火)、12/31(火)は22:00 まで
※最終入場は閉館時間の30分前

※会期中無休

◆ 読者プレゼント ◆

ポケモン×工芸展

さて、恒例の招待券プレゼント!

今回は『ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―』麻布台ヒルズギャラリーの【平日限定】招待券を3組6名の方にプレゼント!

ぜひ、きものでお出かけくださいね!

下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/kimonoichiba/
◆X
https://x.com/Kimono_ichiba

※応募期間:2024年12月25日(水)まで

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