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きものでお出掛け…名勝 無鄰菴

きものでお出掛け…名勝 無鄰菴

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例年より一足早く桜の見頃を終えた春の京都。今回の「きものでお出掛け」では、京都・岡崎エリアの名勝「無鄰菴」にてお茶をいただきながら、青もみじの美しいお庭でプロカメラマンによる撮影会を開催いたしました。

春らしさに加え初夏の訪れをも感じさせるお天気に恵まれ、絶好の散策日和となった当日。京都店にお集まりのお客様からは、「今年はどこの桜も綺麗でしたね」「袷だと今日は暑いくらい」などのお声も。
あいにくと桜の見頃は過ぎてしまいましたが、みなさまの華やいだ和の装いに、桜が散ってしょんぼりした気持ちも何処へやら…。

無鄰菴は明治27~29年に造営された明治・大正の政治家山縣有朋の別荘です。
国の名勝に指定されている庭園と母屋、洋館、茶室の3つの建物があり、東山の諸峯を借景とした開放的な雰囲気が魅力。
入り口が仁王門通りから少し小径を入ったところにあるからでしょうか。
それほど混雑もなく、ゆったりとした時間を過ごすことができるのも着物ファンには嬉しいですね。

まずは一息、母屋でお抹茶とお菓子をいただきます。お茶室の緊張感とは違い、始終リラックスした雰囲気で笑顔いっぱいのお茶席となりました。
お茶に添えられているのは、安政三年(1856年)創業の金谷正廣の真盛豆というお菓子。苔玉のような愛らしい見た目のこの銘菓。煎った丹波産黒豆に大豆粉と蜜を幾重にも重ね、特別な青のりで仕上げた上品なお味は豊臣秀吉が賞賛したというエピソードも残っているそうです。

美しい庭をバックに、着物姿のみなさまをお一人ずつ撮影。
帯まで綺麗に映るように色々な角度の注文が入るのですが、初めての方もカメラマンの声掛けにだんだんとコツを掴まれた様子。

お茶が終わると、撮影&散策フリータイム。「ねぇ、これとっても珍しくない?」とお客様に呼び止められて、床の間を見ると、生け花がなんと筍…!
撮影順を待っている間は、着崩れがないかお互いにチェックしたり、お庭を散策したりと自由に過ごしていただきました。
無鄰菴の庭園では、どこにいても心地よい水音が聞こえてきます。木陰を散策し、せせらぎに耳をすます…。撮影前の緊張をほぐすのにもぴったりだったのではないでしょうか。

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