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紬を楽しむ 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.19

紬を楽しむ 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.19

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紬は着れば着るほど肌になじんできますが、ちょっとした工夫でさらに美しく見えます。

2024.10.19

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コートを活用しませんか 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.18

紬を楽しむ

大久保先生1

丈夫で素朴な味わいがあり、おしゃれ着として人気の紬。全国各地に産地があり、それぞれ趣が異なるのも魅力のひとつです。

今回は、織りの着物の着こなしについてアドバイスをしたいと思います。

紬は「織りの着物」の代表格

先に糸を染めてから織るので織りの着物は「先染めの着物」とも呼ばれ、紬、御召、木綿、ウールなどがそれにあたります。

手紡ぎ糸を「居坐機いざりばた」と呼ばれる織機で手織りする結城紬、鉄分の多い泥で糸を染めた本場大島紬、鮮やかな黄色が特徴の黄八丈、沖縄の花柄をモチーフにした読谷山花織など、その土地の風土を感じさせるものがたくさんあります。

2024.02.04

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御召は十一代将軍、徳川家斉が好んで着たため「御召」と名付けられた、とも言われています。表面にシボがあり、織りのなかでも格が高い着物です。

木綿は綿糸を織ったもの、細かい絣柄などが魅力です。弓浜木綿、伊勢木綿、久留米絣などがあります。

2023.02.04

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どれも、着れば着るほど肌になじんできますから、育てる着物ですね。

紬が似合う場所とは?

紬は手仕事で織られることが多く、その緻密で時間のかかる作業から高価なものが多いのが現状です。ただ、どんなに高価でも紬は「街着」なんです。

大久保先生2

近年は紬の訪問着なども作られ、パーティーやイベントで楽しむ人も多いですが、格式のある席には避けた方が無難です。

気の置けない仲間との食事会や観劇、美術館、街歩きにさらりと紬を着こなすと素敵ですよ。

2024.09.11

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着物でお出かけ、のルール「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.17

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2023.04.13

まなぶ

のびやかな染め帯を主役に 「今井茜、季節の着物コーディネート」vol.2

塩瀬や縮緬、更紗の帯を合わせれば垢ぬけた印象に。

逆に織の着物に織り帯はちょっと泥臭く見えることがあるので、注意してください。

とはいっても絶妙に相性がよい場合もありますから、どちらにしても最後はご自身の感性に従って、となりますでしょうか。それでいいと思います。

初めて紬を誂えるなら無地がおすすめ

紬ビギナーさんには、無地に近い柄か無地をおすすめします。それを染め帯できりっと着こなすとカッコいい。

新潟県の塩沢紬は細かい十字や亀甲柄が特徴の紬で、着こなしやすく、帯も合わせやすいので、初めての紬にいいのではないでしょうか? 

みなさん「結城紬や大島紬は憧れの紬」とおっしゃいますが、紬は産地によって味わいが違います。

顔映りが良くて、柄が気に入ったものに出合ったら、それが一番。

ちょっとしたことで着姿が美しくなる

紬は着れば着るほど肌になじんできますが、ちょっとした工夫でさらに美しく見えます。

私は紬を誂える時には、”やわらかもの(=後染めの着物)”より、裄をほんの少し長めにしてもらいます。こうすると長襦袢が飛び出さないんです。

紬を誂える時には、ほんの少し長めに。

着付けるときは、裾を少し長めにします。立ったり座ったり、腰掛けたりの動作で裾が上がってくることがありますが、それが防げます。

そしてもうひとつ、上前を上げ過ぎない。裾から4〜5cmぐらいが美しい着姿になります。

紬に限らず、着物は着用したらハンガーにかけ、風を通します。その時に衿、袖口、裾まわりを白い布で空拭きしてください。これだけで、汚れの度合いがぐっと減ります。
このケアをルーティーンにしてくださいね。

2021.06.14

よみもの

好きな着姿のためのマイサイズ 「台湾きものスタイル考」 vol.6

こんなコーディネートが素敵!

構成・文/大澤はつ江
人物撮影/五十川満
商品撮影/京都きもの市場

ITEM

記事に登場するアイテム

着物:【本場大島紬】地空・有色絣「彩竹文」

帯:【安里びんがた工房 安里昌敏】琉球紅型九寸名古屋帯「石竹と鉄線」

帯締め:【京都富小路きねや】帯締め 御岳かすり 紺

帯揚げ:【和小物さくら】楊柳地帯揚げ 三色段ぼかし「縹色/灰青/浅葱 」

【田畑絹織物】 特選本場大島紬 「有職彩花瑞鶴色紙紋」

【名匠・入来玄彩】 本場白大島紬 「割付色紙紋」

本場奄美大島紬 正藍染め 「小龍郷」

【本場黄八丈】草木染手織り紬着尺 綾織・まるまなこ 「苅安格子」

【西條吉広】本場黒黄八 平織紬着尺 「黒に黄の格子」

本場黄八丈 特選草木染め手織り紬 綾織・市松

【読谷山花織】花織紬訪問着 「花の音」

【読谷山花織】 特選草木染め手織り紬 「輪廻」

【伝統工芸士・山城尚子】読谷山花織「花だより」

特選西陣紋織御召着尺 「獅噛太子」

【白たか御召】 板締め絣御召 「ベタ亀甲」

【白鷹御召】 板締め絣御召着物 120山亀甲絣

【久留米絣】 特選工芸手織木綿着尺 藍染 「絣小窓」

【久留米絣】 正藍染木綿着尺 「亀甲間道に椿」

【久留米絣】木綿着物 「荒磯に亀」

特選駒塩瀬地 九寸名古屋帯「御所解き春秋花」

手描き京友禅九寸名古屋帯 「娘道成寺」

【白木染匠】 塩瀬九寸名古屋帯 「雪持ち松竹梅紋」

【やまだ織】 塩沢紬 草木染「若芽色」

【林宗平】 草木染手織り塩沢紬 「いろは唄格子・黒」

【やまだ織】 塩沢紬着尺 柿渋 「霞」

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