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あをによし 〜小説の中の着物〜 永井路子『美貌の女帝』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三十六夜

あをによし 〜小説の中の着物〜 永井路子『美貌の女帝』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三十六夜

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小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。今宵の一冊は、永井路子著『美貌の女帝』。馥郁たる天平文化が花開く、奈良の都平城京。その陰で繰り広げられる権力闘争に、かげろうのはねのごとき薄絹をまとって立ち向かい、まつりごとにその生涯を捧げ生き抜いたひとりの皇女ひめみこの物語。

2024.03.29

まなぶ

日々はそうして過ぎていく 〜小説の中の着物〜 木内昇『浮世女房洒落日記』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第三十五夜

今宵の一冊
『美貌の女帝』

永井路子『美貌の女帝』文春文庫

永井路子『美貌の女帝』文春文庫

「ほんとに、今日のあなたはとりわけ美しい。その薄茜色の表着うわぎ、とてもよく似合うよ」
「まあ……」
 今日のために、氷高ひたかは白と紅と紺の縞模様のを織らせた。蜘蛛の糸ほどに細い絹糸で織った裙は、ふわりと氷高の足を蔽って馬の背にひろがっている。表着は裙の紅に近い淡い茜色を選んだ。肩にかけた領巾ひれは、かげろうの羽より薄い茜のうすもの……。
「冴えた空の色にまるであわせたような……さっきから、そのことを考えていた。いや、でも……」
 長屋のささやきはよりかすかになった。
「茜色が美しいのじゃない。あなたは何を着ても美しいひとだ」
 氷高は、すみれ色の翳をよぎらせて、瞳をそらせた。

永井路子『美貌の女帝』文春文庫

今宵の一冊は、永井路子著『美貌の女帝』。

時代ときは奈良。遷都が成ったばかりの、その都“平城京”を主な舞台として繰り広げられる権力闘争を描いた物語です。

主人公は、第44代元正げんしょう天皇となる氷高皇女ひたかのひめみこ。幼い頃から、相手をみつめるとき、黒眸くろめがちの瞳の奥にすみれ色のかげがよぎり、みつめられた者が思わず顔を伏せ、ひざまずきたくなるような、そんな気品を備えた美貌の女帝氷高と、後の世で栄華を誇り我が世の春を謳歌することとなる藤原一族(現在放映中の大河ドラマ、ちょうど盛り上がっていますね)、その繁栄の楚を築いたとされる藤原不比等ふじわらのふひととの間に繰り広げられる、皇位継承を巡る闘い

史上初の未婚の女帝として皇位を継ぎ、いかなる手を用いても皇位継承に食い込まんとする藤原氏の台頭を抑えるため、その身のすべてをまつりごとに捧げて闘い誇り高く生き抜いた氷高(元正天皇)は、著者も後書きで「古代の女帝のうちで最も影の薄い存在かもしれない」と書いているように、あまり知られていない存在だと思います(遠い記憶を遡っても日本史の授業で触れられたような記憶もなく、私自身も、この小説を読むまでは彼女のことを殊更に認識してはいませんでした)。

しかし……改めて着物的な観点から見ると、これが意外と関連が深いんですね。着物好きな人なら、奈良時代と聞けば「正倉院文様」がすぐに浮かぶと思いますが(正倉院とは、聖武天皇ゆかりの品々が納められた宝物殿のことで、その品々に由来する柄が“正倉院文様”)、その聖武天皇に皇位を譲るのが本作の主人公、元正天皇(氷高)。

もちろん、本作中に聖武天皇もしっかり登場します。統治者としては、ちょっと(いや、かなり)困った人ではありますが。そしてその譲位は、政敵であった不比等(この時点ではすでに亡くなっているけれど)の悲願であった藤原氏の血を引く天皇の誕生であり、氷高の孤高の闘いの終焉を意味するものでした。

また、衣服の形状も現代の着物とはかなり異なりますが、現代でもよく話題になる衿合わせ(左前云々)の決まりごとができたのが、まさにこの時代

元正天皇在位中の719年(養老3年)に発令された「養老の衣服令えぶくりょう」により、右衽うじん(右前)が定められたとされます(それまでは左前右前が混在していましたので)。この衣服令では、形や色、髪型、飾り、沓に至るまで、各階級、職分による衣服が細かく規定されました。

2022.07.23

まなぶ

着物は「右前」「左前」どっち?覚え方のコツや注意点を解説!

この“右前”(現代では、死装束を“左前”と表現するのに対し通常の着方を“右前”とはあまり使いませんが、ここでは便宜上こう呼びます)とは、自分から見て、右側が前(自分の体に近い側)ということ。ですので、まだ着慣れない初心者の方は、とにかく「右手が懐に入る」と覚えておけば、まず間違うことはないと思います。

ちなみに、抜粋部分に登場する“(「くん」とも読む)”は、ひだのある巻きスカート状の下衣。現在も使用する“衣裳”という言葉の語源である、上半身に着用する“(後に「きぬ」と読むように)”と“(スカート状の袴のようなもの)”に、“領巾ひれ(薄く透けるストール状の細長い布)”を羽織ったスタイルは、古墳時代頃にはすでに登場しており、奈良時代に至ってもそこは大きくは変化してはいませんが、帯が登場したり、“”に“くん”を重ねたりと装飾的なアイテムが増えていきます。

「じれったいお二人」
小倚子こいしに身をゆだね、花飾りのついた絹のくつの先を思い切り伸ばして吉備は言う。
「お会いになればいいのに。私にばかり文使いをさせないで」

永井路子『美貌の女帝』文春文庫

※倚子……現代でいう“椅子いす”の元々の名称。四角、四柱の形状をした腰掛けるためのもので、身分によって背もたれや手すりの有無や形状が決まっていた。

唐の文化を踏襲している奈良時代の上流階級の生活スタイルは、倚子いしくつなど、この部分の描写からもわかる通り、どちらかというと現代に近い気がします。

そして、ちょっと面白いなと思うのが、奈良時代の衣服は現代の“着物”とは形状がかなり違うと先程述べましたが、逆にここ数年流行のスリーブコンシャスなトップス(何せ、その頃の上着は大袖おおそでとも呼ばれるほうですし)や、シフォンのオーバースカートなどの透ける素材を用いた重ね着スタイル、バルーンシルエットのスカートや袴のようなラインのパンツといったボリュームのあるボトムスなど、現代の“洋服”とは、妙に親和性が高い気がして

だからでしょうか、このところSNSなどでもよく見かけるようになった洋服とのミックススタイルに、さほど違和感を感じなくなったのは(単に、センス良く合わせていらっしゃる方が増えただけかもしれませんけれど)。

今宵の一冊より
〜天平の風薫る〜

縞模様のから着想を得て選んだのは、裾に鴇鼠、白緑、藤、薄香……と春霞のような綺麗な色を横段にぼかした紬地の訪問着

しゃりっとした軽やかさのある、柔らかな象牙色の地風は単衣にも良さそう。無地感覚のため、帯合わせによってさまざまなシチュエーションで楽しめそうです。

黒地に鮮やかな色遣いで大胆に織り出された、正倉院文様のひとつとされる唐花文の手織りの綴れ八寸帯を合わせて

画像ではほとんど見えないと思いますが、紬地にはうっすらと華唐草の地紋が織り出されており、紬地でありながらもどことなく華やぎを感じさせます。

正倉院由来の華唐草と、そのひとつをクローズアップしたような大輪の唐花文。帯に使われた色と裾の色とが響き合い、柔らかな透ける領巾ひれが身の周囲にふわりと広がるような、そんなコーディネートです。

帯留には、アンティークの象牙の牡丹を添え、空想の華と晩春を彩るリアルな花との競演を

小物には、帯で使われた鮮やかな色と引き合うだけの強さを持つ綺麗な色を散らして。

作中で氷高が纏う、薄茜色のグラデーション。この朱系の赤は、現代では少し古臭いイメージになりがちでちょっと難しい色になってしまっていますが、こんなふうに小さな分量で響き合う色を散らすと新鮮な表情を見せてくれる気がします

季節のコーディネート
雛罌粟ひなげし

“春の花の染め帯”と聞いて思い浮かべるのは、桜、藤、菖蒲に牡丹……と、いかにも和の雰囲気のものが多いかと思いますが、百花繚乱のこの季節、どちらかというと洋の雰囲気を持つこの花も、ちょうど見頃を迎えます

ろうけつ染めで表されたのは“雛罌粟ひなげし”。

いわゆる“ポピー”ですが、この漢字からは、与謝野晶子が5月5日に詠んだという『ああ皐月さつき 仏蘭西フランスの野は火の色す 君も雛罌粟こくりこ われも雛罌粟こくりこ』という歌で、フランス語である“コクリコ”の方がイメージしやすいかもしれません。

その異名は“麗春花”。そして、もうひとつ……“虞美人草”。

秦の始皇帝の死後、天下の覇権を争った項羽と劉邦。項羽の愛妃であり絶世の美女と謳われた虞妃は、項羽の敗北とともに悲劇的な死を遂げます。その墓に咲いたことからその名が付きました。“ポピー”という、なんとなく軽やかで可愛らしい響きには、少々似つかわしくないそんな哀しい逸話も持つ花。

ポピーにも多くの種類があり開花時期も3〜7月と長いので、夏の素材に染められることも。塩瀬に描かれたこの帯であれば、春の終わりまで長く楽しむことができます。

裾の薄香色と雛罌粟ひなげしの花色とがリンクして、白系統同士の組み合わせにメリハリが生まれます

幼くなりすぎず程良くメルヘンな雰囲気を持つ、大人の女性にも似合う水彩かパステルで描かれた絵画のような世界観。

洋の雰囲気のお店での食事や観劇、美術鑑賞などに、ワンピース感覚で着こなしたい組み合わせです。

帯揚げには、わずかに霞んだ晩春の空のような浅葱色。そして、細みでシックな配色ながらリズミカルな矢羽柄が存在感のある帯締めを。

同系色の組み合わせにメリハリをつけようと強い色の帯締めを合わせると、横一本の線でコーディネートを上下に分断して縦の流れを消してしまうことになるので、こんなふうに、なじみながらも存在感のある小物でアクセントをつけるのがおすすめ

目を惹くのは帯揚げと花の色。他者からの目線が上がるので、すっきりと縦長に見えます。

今宵の一冊より
〜透ける絹・紗袷の羽織〜

  をとめども をとめさびすも……
 歌の流れる中で、紅の袖がゆるやかに弧を描く。
  からたまを たもとにまきて をとめさびすも……
 かげろうのはねより薄い、くちなし色の領布ひれが袖にまつわりつきながら、ふうわりと宙を舞う。
 五月五日、群臣の居並ぶ内裏の宴で五節ごせちの舞を舞ったのは聖武の皇女、二十六歳の阿倍あべ。大柄で肉付のいい彼女はこんなときには見ばえがするが、とりたてて美貌というわけでもない。快活な性格であっても、どこか投げやりで、今度の舞も、身を入れて稽古をしないから、お世辞にも上手とはいえなかった。帝王の娘として育てられただけあって、どこへ出ても気おくれしないのは取柄だが、人生の苦しみや悲しみをまともに味わったことがないための無関心さが、つい顔に出てしまう。
 ——多分そなたには父や母の苦しみがちっともわかっていないでしょうね。
 高く結いあげた双鐶もろわの髪に、銀の花鈿かでんをきらめかせて、ほとんど無表情で舞い続ける阿倍を眺めながら、元正は心の中で呟く。

永井路子『美貌の女帝』文春文庫

花鈿かでん……銀の〜とあるので、ここでは花簪のことと思われますが、同じ名称で、古代中国において(その影響を受けた奈良〜平安初期の日本においても同じく)宮廷の女性たちが額(眉間)に紅や藍で施した花の形の装飾を指す場合もあります(花子かしとも)。
双鐶もろわ……奈良時代の女性の髪型の一種、双髻そうけいのことかと。頭頂部でまとめた髪を、2つに分けてそれぞれ輪を作った形。その輪の形状も、タイトにまとめたもの(双髻)や緩めの垂らした輪など、バリエーションがあったようです。

本作中にも繰り返し登場する、奈良時代の貴人女性の衣裳を象徴するとも言える存在、領布ひれ(領巾、比礼とも)。

薬師寺に所蔵される国宝『吉祥天女像』にも描かれた、その軽やかで優美な佇まいはまさに天女の羽衣といったところでしょうか。当時の衣服や髪型などは、絵画のみならず当時造られた仏像などにも投影されているのが興味深いところ。改めてその観点から見てみると髪型も衣裳も様々なバリエーションがあり、立体である分、絵よりもいっそう実像に近いと思われる奈良時代のリアルクローズが見て取れることに驚かされます。

確かに美しいけれど、労働に従事する庶民には縁のない衣裳であることは明らかなこの領布ひれですが、現代の私たちが、そんな“透ける”絹の美しさを味わうならば……

ちょうど今頃、ベストタイミングと思われる“紗袷”。

2021.05.19

まなぶ

紗をかける 幾層もの重なりの、その奥に 「徒然雨夜話―つれづれ、あめのよばなし―」 第一夜

程よい艶のある市松地紋の風通お召。軽やかながら上質な重厚さもあり、単衣にもぴったりの素材。

紅花により下染めされた爽やかな錆浅葱の地色は深みがあり、遊びの際や晴れの席には個性的で華やかに、また茶席などにおいては品良く控えめにも装うことができそうです。

ちなみに、本稿のタイトルとした“あをによし”は、“青丹(あをに)吉(よし)”で“奈良”にかかる枕詞。青の顔料(青丹)となる良質な青土が採れたことから、その豊かで美しい風土を讃える意味が込められています。青銅を思わせる青翆の地色に、そんなイメージも重ねて。

合わせたのは、間道に華伽藍のような文様が織り出された袋帯。正倉院由来でありつつも、発祥の地であるオリエントの空気を湛えた意匠は、逆に新鮮なモダンさを感じさせるコーディネートに

黒の紗に鮮やかな黄色のカラーが透ける、個性的な後ろ姿。

ある意味、こちらが主役と言えるでしょうか。

帯留は、透かし彫りの玉ぎょく

帯:正絹袋帯「宝飾青海伽藍紋」
小物:スタイリスト私物

ぎょくとは、中国において古来より珍重された翡翠や瑠璃などの美しい石の総称。正倉院にも『紺玉(ラピスラズリ・和名では瑠璃)の帯』と呼ばれる宝物がありますね。

現代でも翡翠は特に人気で、色や質の良いものは驚くほどの高値で取引されるようですが、まさに玉石混交といった感じ(この帯留も一応翡翠ではあるようですが……さほどのものではないので、とてもお手頃なお値段でした 笑)

帯揚げにぽつりと黄色を散らして、後ろ姿とリンク。

唐草”繋がりで藤唐草の刺繍半衿を。

小物:スタイリスト私物

本作中、氷高が“遠い遠い西の国から来た葡萄唐草”“の美しさに感嘆するシーンがありますが、唐草”繋がりで藤唐草の刺繍半衿を。

白地に生成りがかった白糸の刺繍により生まれる立体感が、白衿の爽やかさを損なうことなく胸元に程良いボリュームを添えてくれます。

今宵の一冊より
〜透ける絹・紗袷の着物〜

深い葡萄色のぼかしの内側に、水辺の風景と小舟、宝尽くしが描かれた紗袷。

霞のようなグラデーションが織り出された博多の八寸帯を合わせて。軽やかな素材感で無地感覚、カジュアルから、こういう洒落みの強い訪問着まで着物を選ばず通年使えるため、帯に悩む着物にはとても便利です。

胸元からすっと抜いて、開いたときにさりげなく物語が広がるような、風に揺れる柳に燕が描かれた扇子を添えて。

帯:博多織八寸名古屋帯「斜め霞」
小物:スタイリスト私物

水辺の風景に合わせて、この時期(5月下旬〜6月)集中稼働の鮎の帯留を。

着物の地色にぴったりな、鮎の赤銅色。この赤が、裏に描かれた小舟の赤とも響き合い、紗の向こうの柄にいっそうの奥行きを感じさせてくれます

紗を2枚重ねて紗袷にすることもありますが(その場合は、よりモアレが強くなる)、今回の2枚は両方とも、絽に描かれた上に紗を重ねたもの

水辺の風景に合わせて、この時期集中稼働の鮎の帯留を。
これは両方とも絽に描かれた上に紗を重ねたもの。

透かせることを想定して描かれるため強めの色が使われることが多く、内側はちょっとポップな雰囲気。

紗袷って、中側から見ると表側から受ける幻想的なイメージとはかなり趣が変わるので、なんだか面白いなといつも思うんですよね。

例えて言うなら、どこかミステリアスでしっとりと大人っぽい女性が、実は結構すっとぼけてて面白キャラだった……そんな感じでしょうか。

2020.06.22

よみもの

水無月、紗合わせのモアレ 「現代衣歳時記」 vol.1

かげろうのはねより薄い……と、作中で何度となく繰り返される領布ひれからの連想で、ちょうどこの時期限定のお楽しみ“紗袷”をご紹介しましたが、このところの気温上昇で、5月くらいじゃないと紗袷など暑くて着ていられない感じになってきているのが都合が良いんだかどうなんだか……

紗袷の羽織は着物より少し早く、4月半ばくらいから着始めるのが良さそう。

ともあれ、先月のコラムでも触れたように、実際の気温と相談しながら、うまく楽しめたら良いなと思います。

本文でも奈良時代の衣服と現代の不思議な親和性について少し触れましたが、近年のメイクトレンドでもあるスタッズやストーンによる装飾は、花鈿かでんに近いものがあるなと思ったり。

約20年周期でトレンドは巡ると言うけれど、千数百年の時を経てリンクするとは。でも人類がこれまでファッションに費やしてきたエネルギーは並大抵のものではないから、ありえないことではないなと妙に納得したりもして(まさかの“天平ファッション”リバイバル、来るでしょうか?そうなったら、ちょっと楽しいかも 笑)。

さて次回、第三十七夜は……

オルガンディーにジョウゼット、錦紗縮緬にメリンス友禅。
笑えるほどにマニアックな、ふたりの世界。

2022.04.21

まなぶ

草木の萌え出る皐月 「月々の文様ばなし」vol.2

2020.05.04

まなぶ

立夏:暦のうえでの夏の始まり・単衣の季節の到来! 「二十四節気で楽しむ着物スタイル」

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