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宮川町イチ、笑い声がキュート! 宮川町・小晶さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.8

宮川町イチ、笑い声がキュート! 宮川町・小晶さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.8

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京都の寺社仏閣や芸舞妓さんの写真で注目を集める写真家・小見直人さん。日々更新される彼の作品から、きものと版「令和の花街図鑑」をお届けします。春らしいお着物で撮影に臨まれた宮川町の小晶さんは、2023年6月に衿替えをされたばかり。舞妓時代のお写真も併せてご紹介します。

よみもの

令和の芸舞妓図鑑

小晶さん01

小晶こあき

 出身地:宮城県
  屋形:宮川町・花傳かでん
見世出し:2018年6月7日
ひとこと:ふと思い立って始めた「大人の塗り絵」。最近仕上がったリアルな「玉ねぎ」に、みなさん驚いてくれはるのでうれしおす。

小晶さん04
小晶さん
小晶さん06
小晶さん02

ご本人コメント

京都に開花宣言が出た翌々日の撮影どしたので、満開の桜柄が印象的なお着物にしました。濃い紫にピンクが映えますよね。いつもは屋形のおかあさんがお好きやのでやさしい色の着物が多いのどすけれども、久しぶりに濃い色を着させてもらいました。一番好きなのは緑色。舞妓として最後の『京おどり』では、華やかなグリーンのお着物を新調してもらいました。とても目立っていたようで、おどりの後しばらくは「緑の子か!」って何度も言うていただきました(笑)。

お客様とお話しするにあたっては、リアクションを大きくすることを心掛けています。少し大げさなくらいが、会話も弾んでええのどす。うちはお酒が一滴も呑めへんのどすけれども、お座敷では誰よりも酔ってるくらい陽気な印象やと思います。色気は全然おへんので(笑)、笑顔と笑い声で楽しんでもらえたらうれしおす。

小晶さん07)

初夏、絽の黒紋付をまとって。新緑に似合う涼やかな柄ゆきが目に眩しい

小晶さん08

貴重な先笄(さっこう)姿。青海波の長帯が光を受けて美しい。そっと手を添えて

小晶さん10

赤い口紅にお歯黒、真っ赤な金振りのお襟に紋付の黒。赤×黒のコントラストが印象的

※先笄(さっこう)……衿替え間近になった舞妓が2週間ほど限定で結う、この期間にしか見ることができない髪型。古くは結婚したばかりの女性が結った。

小晶さん09

簪は宝船。舞妓時代に得た多くの宝物を積み、佳き船出ができますようにとの祈りを込めて

撮影後記

今年は随分と桜の開花が遅かったので、桜柄のお着物でとお願いしました。華やかな桜が、小晶さんの明るくてチャーミングなお人柄によく似合っていると思います。見た目の印象はスッとされていて、言葉少なに色気で人々を魅了するような雰囲気ですが、実は下戸でアニメ声という、ルックスとのギャップに驚かされる方です。ご本人曰く、「地声がピカチュウに近い」とのことで、ピカチュウの声マネは誰もが眼を剥くクオリティです。

元々ちょこちょことはお仕事を一緒することがあったのですが、本格的によく顔を合わせるようになったのは一昨年くらいからですね。天然なのにたまにするどいツッコミを飛ばし、お酒が飲めないのに誰よりも酔っぱらってるかのようなゲラで。舞妓さんの頃から大人びた顔立ちだったので、よく話すようになって内面との差にビックリ! ウチの店のアルバイトさん達からも大人気の方です。

昨年は衿替えもあったので、宮川町の売花奨励賞一等に選ばれました。ホントに隙間なく頑張ってたのを間近で見ていたこともあって、感心するばかりでした。

先笄の撮影(後半の黒紋付姿)は彼女の美しさとハツラツとした雰囲気をよく映し出せていたかと思っていたのですが、やはり芸妓さんになってからの写真(前半の桜の着物)の方がよりそれを表現できていましたね。芸妓さんになったことで生まれた彼女の中の余裕といったようなものが感じられるのではないでしょうか。

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