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装いの”センター”、帯揚げをキメる!「着物ひろこの着付けTIPs」vol.1

装いの”センター”、帯揚げをキメる!「着物ひろこの着付けTIPs」vol.1

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帯揚げに苦手意識のある方、多いのではないでしょうか?くしゃっとして決まらない、帯の中に収まらないなどのお悩み……解決いたします!

2023.12.14

よみもの

きものが見せてくれる景色 「きものとわたしのエイジング」vol.12(最終回)

新連載スタート

きものを着てみたい!
きものが好き!
自分で着れるようになった!

というところからもう一歩進んで……

キレイな着姿のポイントになる”あの部分”の着付けのコツや裏技を、着物ひろこがまるっと大公開しちゃいます。

装いのセンター!「帯揚げ」を攻略

帯揚げに苦手意識のある方は多いのではないでしょうか?

・くしゃっとして決まらない
・帯の中に収まらない

……などのお悩み、解決いたします!

ご紹介するのはこちらのふたつ。

【結ばないのに本結び】
着付け上級者のように見えるキレイな帯揚げの処理

【いりく】
時短なのに、こなれ感のある帯揚げの処理

どちらもポイントは2点だけ!

①わきから整える
②真ん中(結び目の上)をたるませない

ではやってみましょう!

【結ばないのに本結び】で、一気に着付け上級者

※本結び……名古屋帯のお太鼓結びや袋帯の二重太鼓の時に結ぶ一般的な帯揚げの結び方

帯枕に帯揚げをつける

帯枕に帯揚げをつける

髪ゴムで真ん中を止める

髪ゴムで真ん中を止める

最初に、帯枕に帯揚げをかけて、太めの髪ゴムで真ん中をとめておきます。

外した帯揚げ

外した帯揚げ

帯枕の紐から帯揚げを外す時は、脇の後ろまで、しっかりはずします

下から1/3を折ります。

次に、上から1/3を折ります。

前に帯揚げを引きながら

前に帯揚げを引きながら

下から1/3→上から1/3と折りますが、この時、自分の身体の近くで帯揚げを前に引きながら折るのがポイントです。

脇までしごく

脇までしごく

今折った帯揚げをさらに半分に折り、「わ」が上になるようにします。帯揚げと同じ方の手の人差し指を下から入れて脇までしごきます

この時、帯揚げにねじれがないか、鏡を見て確認。たるまないよう、反対側の手で前に引きながら行います。

真ん中で、いったん帯にクリップなどではさんでおきます。

反対側も同じように脇から3つ折りし、さらに2つ折りしたものを真ん中までもってきます。

次に、クリップを外し、左から来た方が上になるよう、平らに交差させます

交差

交差

ひと結び

ひと結び

平らなまま、左側の帯揚げを右にくぐらせてひと結び。この時、横に引かず、斜めにします

斜めになった帯揚げの左右を縦にします

斜めになった帯揚げの左右を縦にします

斜めになった帯揚げの左右を縦にします。上に来た方は手を離して大丈夫です。

指でなぞるように右側の帯の中へ

指でなぞるように右側の帯の中へ

下になった帯揚げの端を、右側の帯の中にしまいます
指でなぞるように入れると、右側の帯揚げの上もすっきり帯におさまります。

左側の帯揚げは、帯の内側を指でなぞるように

左側の帯揚げは、帯の内側を指でなぞるように

左側の帯揚げは、帯の内側を指でなぞるようにすると、スッキリ整います。
あら不思議!

中央部分の幅を整える

中央部分の幅を整える

真ん中にたれた部分を、丁寧に、3つ折り→2つ折り後の幅に整えます

まっすぐ下の帯の中に

まっすぐ下の帯の中に

ここで、写真のように指3本分を押さえ、それ以降をまっすぐ下の帯の中にしまいます。

下に入りきらない場合、左横に流すように入れます。

四角に整え、身体側に倒し入れる

四角に整え、身体側に倒し入れる

最後に、指3本で押さえていた部分を四角に整え、しっかり身体側に倒し入れます

入れるのは、伊達締めや胸紐の奥。上の部分がゆるまないようにするのがポイントです。身体と帯で固定する感じですね。

出来上がり!

出来上がり!

「結ぶ」には縁起の良い意味がありますから、お祝いの席などでは「本結び」にしたいもの。
でもどうしてもうまく結べずにくしゃっとしているくらいなら、結ばずとも結んだように見えて、崩れないことを優先するのもアリだと思います。

気持ちはしっかり本結び。

見た目も美しい仕上がりで、苦手意識よさようなら!

【いりく】で、時短なのに”こなれ感”

完成02

もうひとつは、昨今人気の【いりく】。

※いりく……名古屋帯のお太鼓結びや、銀座結びなどに結ぶカジュアルな帯揚げの仕上げ方

脇まで外す

帯枕を使う場合、帯揚げを脇までいったんキレイに外します。

キレイに折る

帯枕を使わない場合(銀座結び/半幅帯結びなど)は、帯揚げの真ん中から3つ折り、2つ折りにした状態で帯の中を通します。

右から真ん中を目指し、斜めに帯の中に入れます

帯の上の隙間に指を通し、脇までしごくことで帯揚げが整います。

左も同様に

左からも真ん中を目指し、帯揚げを引きながら帯の中にいれます。

中央で交差するよう微調節。こちらも帯の上端に指をあてて脇までしごき、帯揚げを整えます。

完成01

小さい面積の帯揚げですが、着姿全体の印象を決める部分でもあります。

何より鏡を見た時に帯揚げがキレイに収まっていると気持ちがよく、自信に繋がります!!

ぜひ試してみてくださいね。

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