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コラム
着物で旅するモントリオール「Magnificent KIMONO！」vol.9

着物で旅するモントリオール「Magnificent KIMONO！」vol.9

2024.01.11 （2024.01.15 更新）

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私たち夫婦は、毎年記念日（私たちが初めてデートをした日）には夫婦だけで小さな旅行を楽しむことにしています。というわけで、今年の旅行先はずっと行ってみたかったモントリオールにすることに。

ずっと行ってみたかった街へ
着物で旧市街にお出かけ
ノートルダム聖堂の息を呑む美しさ
モントリオールで出会う和菓子の魅力
◆読者プレゼント◆

セントローレンス川沿いにあり、アメリカとの国境にも比較的近い場所にあるため、私の住むボストンからも、ロードトリップで気軽に行けてしまう”外国”。

カナダ国内でありながらフランス語圏でありフランス文化が根付いているモントリオールでは、人々の挨拶は「ボンジュール・ハロー」！新旧がうまく混ざり合い、多様な文化と言語に触れることができるおもしろい街です。

実は夫の所属するブルーマングループの親会社は、かの有名なサーカス集団『シルク・ド・ソレイユ』であり、そのシルク・ド・ソレイユの本拠地は、このモントリオールにあるんです。

（今回は短いモントリオール滞在だったので、本社には行きませんでしたが、ぜひまた次回チャンスを作って本社にも行ってみたいものです！）

毎年、夫婦だけの旅行の際は息子も犬も義両親が見てくれているのですが、やはり迷惑をかけてはいけないと思い、いつも一泊のみで、出来る限り早く義両親の元へと帰るようにしていました。

しかし今回は義母が、

「モントリオールに行くなら1泊なんて全然時間足りないわよ！せめて2泊していらっしゃい。私たちも孫と可愛い犬たちと過ごす時間が最低でもそれくらい必要よ〜♪」

と強く勧めてくれたので、2泊で旅行に行って来ました（本当に最高の義母なんです。ウチのワンコ達は可愛いチワワやポメラニアンではなく、野生味溢れるハスキーなので、本当はお世話も体力勝負で大変なはずなんですが…… ）！

お値段的には高級過ぎず、気楽に行けるお店ですが、雰囲気がとっても良くデートにもピッタリでした。

何を食べてもとっても美味しくて、特に夫は醤油の美味しさに感動！もしかしたら……とウェイターさんに聞いてみると、やはりお醤油もお店で手作りされているんだそうです。

夫曰く「日本でも一流のお鮨屋さんは、醤油も手作りされているんだよね」とのこと。やだ……私より詳しい。日本にいたころ、私なんかよりもよっぽど良い物食べてたんだな、と12年越しのジェラスを感じました（笑）！

その他にもモントリオールグルメをたっぷりと堪能し、帰りの道中では、今回一番お会いしたいと思っていた方にも会いに行きましたよ！

「少し先取りで季節を美しく表現する練り切りの世界は、着物と通ずるものがありますね」

とおっしゃる操さん。義両親（アメリカ人）にもお土産で買って行ったのですが、

「こんなにも”特別な物”をいただいているんだ！という気持ちにさせてくれるお菓子は初めてよ。食べるときにちょっと背筋が伸びちゃった♪」

と感動していました。この感じ、世界共通なのですね、練り切りの前では、みんな背筋が伸びてしまう！

Performer / Kimono Dresser / Kintsugi jewelry creater

愛媛県松山市生まれ。
幼少期よりフィギアスケート、モダンダンスを学び、日本女子体育大学舞踊学専攻に入学し更に幅広いジャンルの舞踊を学ぶ。大学卒業後、プロダンサーとして数々のイベントに出演。北島三郎、東京事変、椎名林檎、東方神起、DAIGOなど多数の著名アーティストのバックダンサーを務め、プロモーションビデオにも出演。

夫であるブルーマングループのパフォーマーAdam Erdossyと結婚後は、アメリカに渡り、日本舞踊をメインに多数のイベントに出演。それと同時に和服のレンタル、着付け、撮影のサービスを行うスタジオをボストンに設立し、アメリカでの着物文化の普及に励む。

2017年から2019年8月まではスタジオを一時休館、夫のワールドツアーに同行。イスラエル、サウジアラビア、トルコ、などの中東の国々とヨーロッパ諸国、全15都市を着物で訪問し、世界を舞台に着物文化の普及に励む。

ブルーマングループジャパンツアーの際には、東京滞在中、伝統修復技法である「金継ぎ」を学ぶ。アメリカへ帰国後、自身で技術向上に励み、金継ぎジュエリーアーティストとしてのキャリアをスタート。

現在は、自宅のあるボストンと松山とを年に数回行き来し、舞台、イベント、ワークショップ、着物の仕事を精力的にこなす。

2021年、ボストンきものフェス実行委員会発足。アートディレクター就任。

着物を始めとする和文化をアメリカで広める活動と行うと共に、病を抱える子供たちへの支援を目指す。ボストンで活躍する日本人女性12人をきものモデルとして起用した『ボストンチャリティーきものカレンダー』を制作。モデルには、オリンピック銅メダリスト、フィギュアスケーターの長洲未来氏。ハーバード大学医学部助教授の内田舞氏を含む。予約販売を兼ねたクラウドファウンディングでは、達成率190％を記録。このカレンダーの売り上げは全額、小児うつ病と小児がんの研究機関へ日米それぞれに寄付された。