パーティシーンで訪問着や付け下げを着る場合、正装に合わせるようなフォーマルなバッグのほか、金銀で加飾したものや華やかでファッション性を感じるものもおすすめです。
　
ホテルやレストランなど現代的な場には洋服に合わせるエレガントなバッグもよく映えます。

注意すべきは、荷物が多いからといってあまり大きなものを選ばないほうが洗練されて見えます。

軽めの付け下げやドレッシーな小紋の場合、古典的で格のある着物なら古典模様を織り出しているもの、軽めの付け下げやモダンさのある小紋ならファッション性を感じるものなど、着物のテイストに合わせて選ぶのがよいでしょう。

ただしフォーマルシーンやパーティとは違い、金銀糸を使ったバッグは着物の格に対して大げさな印象になってしまうので、控えめなものや使っていないものがおすすめです。

和装用の利休バッグ（ボストン型）のほか、海外のブランドのバッグなどを合わせても素敵です。シーンによって、同じ着物でも和装用のバッグを洋のブランドと替えてみるとイメージがぐっと変わるので、ぜひトライしてください。

未婚女性の第一礼装である振袖を着るシーンは、成人式か結婚式、卒業の謝恩会などでしょう。豪華で華やかな着物や帯に合わせて、若々しく派手やかなものを選びましょう。

和装用なら豪華な帯地を使った織物や、洋のブランドバッグなら明るい色で小ぶりのホースヘアやベルベット素材などもおすすめです。

盛夏の着物の装いには、洋服のようにバッグもバランスよく夏らしく軽やかなものを選びましょう。

留袖のようなフォーマルの場合は、袷と同じものを。

訪問着や付け下げには、白のものや明るい色がおすすめ。シックな色調でも印象が重くないものを選ぶことがコツ。絽、紗、レースのような透け感のある素材を用いたものや、パナマのような天然系素材でもきちんとした印象のものを。

あまりカジュアルなテイストではなく、ハンドバッグ型やクラッチバッグなど形はドレッシーでエレガントさが感じられるものを選ぶことが大切です。また、洋服のハイブランドのドレッシーなアイテムも素敵です。

着物にも格があるようにバッグもデザインや色だけでなく、装いの格に合わせたものを選びましょう。

結婚式シーンなどフォーマルな着物には、金銀や織物などのバッグを。草履とセットでフォーマル用として売られているものも多いので、そうした商品を購入するのも賢い選択です。模様があるものは吉祥模様がおすすめです。

訪問着や付け下げなどのセミフォーマルには、エレガントなものを。金銀を使った上品な和のテイストの天マチバッグや、洋服のブランドのクラッチバッグやハンドバッグもおすすめです。

以前は盛装は牛革以外の皮革は避けられましたが、今は、装いに合ったドレッシーなものなら素材にはこだわらない傾向にあります。装いに合った季節感のある模様や明るい色のものを合わせてもよいでしょう。

おしゃれ着やカジュアルな着物には、装いの雰囲気に合った自分流のおしゃれを楽しんで。和装バッグをセレクトする場合には、天マチタイプのようなきっちりとした形でも、金銀が使われていないしゃれ味豊かなものを。また、洋服のブランドや、自由な素材や形で個性を演出するのも素敵です。