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振袖の所作を学びましょう。-美しい立ち方、歩き方など、仕ぐさに関して-

振袖の所作を学びましょう|着物での美しい立ち方、歩き方、しぐさの基本

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華やかで晴れやかな振袖。自信を持って着こなすにはどうしたらよいでしょう?洋装と違い、立ち方や歩き方などの所作にも配慮しておきたいポイントがあります。ここでは、振袖を美しく着こなすための基本の所作を解説します。

1. 振袖を着たら所作にも気を付けて

着物、帯、帯〆、帯あげ、ぞうり、髪飾りすべて/京都きもの市場

華やかで晴れやかな振袖を着ると、心躍るような気持ちになることでしょう。

一方で、日ごろの洋服姿とは勝手が違うことに戸惑うかもしれません。

振袖姿では、立ち方や歩き方などの所作にも、気を付けておいたほうが良いポイントがあります。振袖を自信をもって美しく着こなすための基本の所作を解説します。

2. 基本の立ち居振る舞いやマナー

振袖姿はやはり注目を浴びるもの。

堅苦しく感じる必要はありませんが、袖や裾など、普段は意識しないパーツを中心に、いつもより少し自分の所作を意識して過ごすと、振袖姿が一層素敵に見えます。

3. 立ち方

振袖を着たときの所作3:正しい立ち方

振袖を着たときの所作3:正しい立ち方

振袖を着るときは、以下の3点に留意しましょう。

①つま先:少し内向きに
②両手:太ももの上、または前で軽く組んで指先を揃える
③頭の上から腰までまっすぐ

着物を着たときに陥りがちなNGな立ち方としては、

・足先が開いている
・お腹を突き出している
・顎が出ている

などが挙げられます。帯があるせいで重心が後ろに傾き、仁王立ちのようになってしまいがちなので気を付けましょう。

4. 歩き方

歩き方

振袖を着たときの所作4:正しい歩き方

着物で歩くときには、洋服のときのように歩幅を大きくできません。大股で歩くと裾が乱れ、着崩れの原因になりますし、何より美しくありません。

一本の線の上を歩くように意識して、足裏を見せないように足を運び、歩幅は小さめを意識しましょう。

5. 階段の上り下り

振袖を着たときの所作5:階段の上り下り バッグ/京都きもの市場

振袖を着たときには、階段の上り下りにもコツが必要です。

足が思うように開かないこと、また、袖を引きずってしまう可能性があることにも注意しましょう。

まず、階段の上り下りをする際には袖を左右重ね、着物の上前と一緒に少し持ち上げるようにします。そうすることによって、袖が地面に着くことなく、また足さばきが良くなります。

正面から登ろうとすると足を大きく上げなくてはならず、裾が乱れがちなので、体を斜めにして上るのもポイントのひとつです。

下りるときも、袖と裾を同様に持ち上げ、体を斜めにして降りると安心かつエレガントです。

6. 落としたものを拾うとき

振袖を着たときの所作6:落としたものの拾い方

物を落としてしまったとき、慌てて拾うのはやめましょう。

振袖を着ているときには、まずひと呼吸して動きを整えます

洋服のときのような感覚でしゃがむと、裾や袖が地面について汚れてしまうことに。写真のように、袖は左右重ねて、着物の上前をしっかり持ち上げてからしゃがむと、地面に裾や袖がつくのを防ぐことができます。

7. 一連の所作を動画で確認

自分では大丈夫と思っていても、実際は意外と難しいもの。動画を見てイメージしておきましょう。

まとめ

華やかで美しい振袖は、着ているだけで注目を集めるもの。立ち方や歩き方など、ふとした佇いで気を配り、さらに美しい振袖姿を目指しましょう。

文章/本田リサ
撮影/セドリック・ディラドリアン
モデル/星南のぞみ
ヘア&メイク/高橋亜季(アンベリール)
着付け/奥泉智恵

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