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“お月見コーデ“で楽しむ夜のひととき 「3兄弟母、時々きもの」vol.23

“お月見コーデ“で楽しむ夜のひととき 「3兄弟母、時々きもの」vol.23

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秋にまつわるワードはたくさんありますが、今回は中秋の名月も近いということで「お月見」をテーマに日本の文化を掘り下げてみたいと思います。

2023.08.24

まなぶ

実は縁起がいい!?着物の“怖い“柄 「3兄弟母、時々きもの」vol.22

こんにちは。tomekkoです。

暑さもようやく朝晩やわらぎ、「らしい澄んだ空気も感じられるようになってきましたね。

わが家はわんこを飼い始めてから、お散歩のタイミングを見計らうのに気温の変化に敏感になりました。

さて、秋にまつわるワードはたくさんありますが、今回は中秋の名月も近いということで「お月見」をテーマに日本の文化を掘り下げてみたいと思います。

月をあらわす言葉がたくさんある日本語。

月と太陽なら、どちらかというと月に風情を感じ愛でてきた国民性がうかがえますね。

ではそもそも月を眺めて食べたり飲んだりする文化はいつから、何をきっかけに始まったのでしょうか?

もとは中国で五穀豊穣を祝う行事だった

もとは中国で五穀豊穣を祝う行事だったんですね。

丸い食べ物を月に備えるってちょっとおもしろい発想ですが、ここからお月見団子を食べる習慣に繋がっていくのかなぁ?

今でも中国では満月のように丸い姿が「家族団らん=和」をあらわすという月餅を食べてお祝いするそうですよ。

そんな文化が平安時代の日本に伝わったのですが、そのころはまだ貴族のお遊びとして。

空を見上げるのではなく、船で川や池にこぎ出でて水面や盃に映る月を眺める……ってなんて日本人らしいまわりくどさ(情緒と言いなさい)でしょう。

このころから月の美しさを肴に船の上で酒宴を開き歌を詠むなど、長い秋の夜をゆったりと楽しんで過ごすイベントだったようですね。

このお月見文化が庶民に浸透したのは、江戸時代。

『お月見泥棒』という風習も

江戸時代は武家と庶民の生活が融合していったこと、また公家の文化をちょっと真似る余裕が庶民にできた時期でもあり、こうしていろいろな上流社会の文化が降りてきたのですね。

やはり江戸時代においても、月見の名所は川や池。水辺での鑑賞が主流だったようです。絵になるし、昔から月と水は相性がいいようです。

江戸時代中期には浮世絵にお月見団子を供えているところも描かれていて、この時に供えたお月見団子だけは、子どもが盗み食いしても怒られない”お月見泥棒”という風習もあったとか。

子どもが軒先のお団子を食べて減っていってもこの日ばかりは「神様が食べてくれた」と受け取ってもらえたんですって。なんだかかわいいし、時期的にもちょっとハロウィンぽくて偶然にしても国や宗教を超えて似たような風習があるのは興味深いですね。

さて、せっかく少し涼しくなってきた十五夜。お月見に合いそうな着物を考えてみました。

ススキも入った秋草柄もいいですね

平安時代から変わらず、月と言えば水辺がセットのようですね。

今はなかなか船まで出してお月見に……とはいかない方がほとんどなので、例えば自分が水辺になったつもりで水紋に小舟や筏(いかだ)の柄なんかいかがでしょう?

お月見団子とセットで欠かせないススキは、季節の植物というだけなのかと思っていたらちゃんと魔除けや稲穂に見立てているなどの意味があったみたい。

それならススキも入った秋草柄もいいですね。

お月見をイメージした着物を着て

月といえば餅をつくうさぎ

元気に遊ぶうさぎの柄や、満月のように家族の円満をあらわす丸いモチーフというのもモダンな印象になりそうです。

お月見をするためだけに着物を着ることは少ないかもしれませんが、夜のお月見をイメージした着物を着て日中を楽しむというのも良いかもしれません。

今年の十五夜は9月29日。

普段は夕飯にお風呂にとあわただしい平日の夜ですが、今年は花金だし!

わが家もせっかくなので、ウッドデッキにお月見団子を供えて子どもたちに”お月見泥棒”をさせたりうさぎを探したり……少しいつもとは違うゆったりとした夜のひとときを楽しみつつ、家族の「輪」を感じてみたいと思います。

2020.09.18

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2021.09.10

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月夜とやつしの美 「Junko Sophieの秘伝京都」vol.5 │ “Junko Sophie’s Hidden Kyoto” │ 「潤子索菲的私密京都」

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